2014年07月21日
映画『École(エコール/原題:Innocence)』
マリオン・コティヤールが好き、という理由で観たフランス映画『École(エコール)』。
彼氏と一緒に観たのですが、この作品の存在を知っていたらしくうろたえていました。
そしてTSUTAYAのTカードに履歴が残るのを恐れて私のカードで借りることに…(爆笑)
なぜ彼が履歴が残るのを恐れたかというと、俗世間から隔離された森の中の学校(=エコール)での、幼女たちの集団生活を描いた作品だったからです。倉敷の女児誘拐事件もそうですが、ロリコン性愛に対する世間の風当たりが強すぎるおかげで、こうした作品を見るのもはばかられたようです。
そんなこといいながら毎週プリキュア録画してれば世話ないと思いますけど。
彼氏の話はこのへんにして、『École(エコール)』について。
小さな棺に入った新入生イリスを迎える同寮の先輩の少女たち。学年ごとに色分けされたリボンはまるで日本の少女漫画みたい。外界から隔離された広大な森の中で、少女達は自然の中で体を動かし、勉強しバレエを学ぶ。
森の外に出るのは規定違反で、見つかれば罰として一生学校の敷地内で少女達のために働かせられることになるようです。それが本当なのか、少女達のあいだの噂話なのかはわかりません。大人は、メイドとして少女の世話をする老婆達と女性教師が二人だけ。
両親や弟に会いたいと思うイリス(6歳くらい?)にいじわるをしていた同学年のローズは湖のボートで森を脱出しようとして遭難して死んでしまいます。
合法的に学校を最速で出られる手段は、中学年時にバレエで校長先生に見初められることだけ。がんばってバレエの練習をしたにも関わらず選考に選ばれなかったアリスは脱走。行方はわかりません。
最年長の紫リボンの女の子達は夜9時になると、どこかへ出かけてゆきます。
行き先は実は劇場で、蝶の羽のコスチュームをつけて外部の観客の前で踊るのです。少女達には観客の姿は見えないのですが。
そしてその興行収入で学校の経営は成り立っている。
こう書くと本当にロリコン性愛モノだと思われそうですね!笑
あくまで想像ですが、少女の成長を蝶の一生になぞらえてるってことだと思います。思うに棺は繭。
エディット先生の趣味が蝶の標本作りだというのも象徴的ですし、蝶のコスチュームなんてそのものズバリです。
外の世界に出たって辛いことがあるだけだということを、二人の女教師は理解していながらも、なんの因果か毎年繰り返す少女の「羽化」に手を貸す様子がミステリアスでどこか悲しい。
少女達は自分が羽化するまでを過ごした森の寄宿舎を懐かしんだりするのでしょうか?
マリオン・コティヤール演じるエヴァ先生は、卒業していくビアンカに、「すぐに私達のことを忘れる」と言います。個人的には、いい思い出ばかりの小中学校時代のことなんて、忘れられればどんなにか東京生活も楽だろうと思うので、森の学校で育った少女達が羨ましくもあります。
それから、気になったのは十字架や礼拝などの宗教的モチーフが一切描かれていなかったこと。ヨーロッパの寄宿学校って大抵聖歌を歌ったりお祈りしてるようなイメージですが、Écoleの少女達はそういう行為は一切しませんし、強制されている様子もありません。
そもそもフランス語話してるけど、舞台が一体どこの国なのかも不明です。
全人類共通の「少女の成長」を描くにあたって、地名や宗教という制限は蛇足だったのかな、と思っています。
なお、DVD裏ジャケットの、「幼女が下着で水浴びをするシーン」は作品のごくごく一場面なので、そういうのを期待して観ると肩すかしをくらうやもしれません。
原作の『ミネハハ』も映像化されているようなので続けて観たいです。
彼氏と一緒に観たのですが、この作品の存在を知っていたらしくうろたえていました。
そしてTSUTAYAのTカードに履歴が残るのを恐れて私のカードで借りることに…(爆笑)
なぜ彼が履歴が残るのを恐れたかというと、俗世間から隔離された森の中の学校(=エコール)での、幼女たちの集団生活を描いた作品だったからです。倉敷の女児誘拐事件もそうですが、ロリコン性愛に対する世間の風当たりが強すぎるおかげで、こうした作品を見るのもはばかられたようです。
彼氏の話はこのへんにして、『École(エコール)』について。
小さな棺に入った新入生イリスを迎える同寮の先輩の少女たち。学年ごとに色分けされたリボンはまるで日本の少女漫画みたい。外界から隔離された広大な森の中で、少女達は自然の中で体を動かし、勉強しバレエを学ぶ。
森の外に出るのは規定違反で、見つかれば罰として一生学校の敷地内で少女達のために働かせられることになるようです。それが本当なのか、少女達のあいだの噂話なのかはわかりません。大人は、メイドとして少女の世話をする老婆達と女性教師が二人だけ。
両親や弟に会いたいと思うイリス(6歳くらい?)にいじわるをしていた同学年のローズは湖のボートで森を脱出しようとして遭難して死んでしまいます。
合法的に学校を最速で出られる手段は、中学年時にバレエで校長先生に見初められることだけ。がんばってバレエの練習をしたにも関わらず選考に選ばれなかったアリスは脱走。行方はわかりません。
最年長の紫リボンの女の子達は夜9時になると、どこかへ出かけてゆきます。
行き先は実は劇場で、蝶の羽のコスチュームをつけて外部の観客の前で踊るのです。少女達には観客の姿は見えないのですが。
そしてその興行収入で学校の経営は成り立っている。
こう書くと本当にロリコン性愛モノだと思われそうですね!笑
あくまで想像ですが、少女の成長を蝶の一生になぞらえてるってことだと思います。思うに棺は繭。
エディット先生の趣味が蝶の標本作りだというのも象徴的ですし、蝶のコスチュームなんてそのものズバリです。
外の世界に出たって辛いことがあるだけだということを、二人の女教師は理解していながらも、なんの因果か毎年繰り返す少女の「羽化」に手を貸す様子がミステリアスでどこか悲しい。
少女達は自分が羽化するまでを過ごした森の寄宿舎を懐かしんだりするのでしょうか?
マリオン・コティヤール演じるエヴァ先生は、卒業していくビアンカに、「すぐに私達のことを忘れる」と言います。個人的には、いい思い出ばかりの小中学校時代のことなんて、忘れられればどんなにか東京生活も楽だろうと思うので、森の学校で育った少女達が羨ましくもあります。
それから、気になったのは十字架や礼拝などの宗教的モチーフが一切描かれていなかったこと。ヨーロッパの寄宿学校って大抵聖歌を歌ったりお祈りしてるようなイメージですが、Écoleの少女達はそういう行為は一切しませんし、強制されている様子もありません。
そもそもフランス語話してるけど、舞台が一体どこの国なのかも不明です。
全人類共通の「少女の成長」を描くにあたって、地名や宗教という制限は蛇足だったのかな、と思っています。
なお、DVD裏ジャケットの、「幼女が下着で水浴びをするシーン」は作品のごくごく一場面なので、そういうのを期待して観ると肩すかしをくらうやもしれません。
原作の『ミネハハ』も映像化されているようなので続けて観たいです。
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