2014年07月10日
映画『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』
ずっと気になっていたトルコ映画『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』をようやく観ました。
フランス映画でした!笑
いや、後半は主人公モモと食料品店店主(養父)イブラヒムは、イブラヒムの故郷アナトリアに行くのですが、基本、舞台はパリのブルー通りです。
ストーリーは、2000年頃のパリで、16歳の誕生日を迎えたユダヤ人の少年モモが、それまで貯めていたブタの貯金箱を割って、ブルー通りの娼婦と初体験を済ませるところからスタート。
「お金を払わなくても女の子にモテるかな?」
そんな、いかにも16歳の少年らしいモモの父が突然、失業・失踪。しかし、元来、父にそれほどいい思いを抱いていなかったモモは、むしろ自由気ままな生活の始まりに期待しているよう。
近所の「アラブ人の店」を営む店主イブラヒムと次第に仲良くなり、父の自殺の知らせを受けた後は、イブラヒムの養子となり、最後はイブラヒムの故郷アナトリア(トルコ内陸部)に一緒に旅行する、というストーリーです。
パリに暮らすユダヤ人の少年と、アラブ人(ほんとはトルコ人)の老人、それにパリの裏通りの娼婦たちや、モモの初恋の相手の女の子がごく自然に共生する、宗教対立や民族差別とは無縁の日常。
それでも、2人の養子縁組がユダヤ人とアラブ人であるという理由でうまくいかなかったり、車を買う際に「運転免許証見せてください」と言われて、アラビア文字で書かれたただの友達からの手紙を見せて「どうせ読めないでしょ?」とばかりに納得させたり、ところどころにガタガタが生じるんです。民族・宗教、そして言語の違いは不便でもあるし、ときには便利でもある…(しかもそもそもトルコ語はアラビア文字じゃない)
後半、ふたりはイブラヒム老人の故郷トルコに車の旅へ。スイスを過ぎ、アルバニアを過ぎ、イスタンブルではギリシャ正教、カトリック、モスクを訪れ、スーフィー(イスラム神秘主義)の道場では旋回舞踊も。
ユダヤ人というアイデンティティをもつモモが、各所で何を感じたか想像するのはなかなか難しいのですが、自分とは違うからといって毛嫌いすることもなく、ごく淡々と観光する様子は「宗教の違い=諍い」という固定観念からは程遠いです。
まぁそりゃそうですよね、私たちだって寺とか神社とかの宗教施設に行ったって、それほど深く何かを感じるわけでもないし、観光ならなおさら。
宗教とは?というよりも、宗教や個人の思想ってどれくらい人間関係に影響を与えるの?と考えさせられました。
タイトルに「コーラン」と入っているからにはイスラムの話じゃないの?となぜか敬遠してしまうような人にこそオススメしたい映画です。
フランス映画でした!笑
いや、後半は主人公モモと食料品店店主(養父)イブラヒムは、イブラヒムの故郷アナトリアに行くのですが、基本、舞台はパリのブルー通りです。
ストーリーは、2000年頃のパリで、16歳の誕生日を迎えたユダヤ人の少年モモが、それまで貯めていたブタの貯金箱を割って、ブルー通りの娼婦と初体験を済ませるところからスタート。
「お金を払わなくても女の子にモテるかな?」
そんな、いかにも16歳の少年らしいモモの父が突然、失業・失踪。しかし、元来、父にそれほどいい思いを抱いていなかったモモは、むしろ自由気ままな生活の始まりに期待しているよう。
近所の「アラブ人の店」を営む店主イブラヒムと次第に仲良くなり、父の自殺の知らせを受けた後は、イブラヒムの養子となり、最後はイブラヒムの故郷アナトリア(トルコ内陸部)に一緒に旅行する、というストーリーです。
パリに暮らすユダヤ人の少年と、アラブ人(ほんとはトルコ人)の老人、それにパリの裏通りの娼婦たちや、モモの初恋の相手の女の子がごく自然に共生する、宗教対立や民族差別とは無縁の日常。
それでも、2人の養子縁組がユダヤ人とアラブ人であるという理由でうまくいかなかったり、車を買う際に「運転免許証見せてください」と言われて、アラビア文字で書かれたただの友達からの手紙を見せて「どうせ読めないでしょ?」とばかりに納得させたり、ところどころにガタガタが生じるんです。民族・宗教、そして言語の違いは不便でもあるし、ときには便利でもある…(しかもそもそもトルコ語はアラビア文字じゃない)
後半、ふたりはイブラヒム老人の故郷トルコに車の旅へ。スイスを過ぎ、アルバニアを過ぎ、イスタンブルではギリシャ正教、カトリック、モスクを訪れ、スーフィー(イスラム神秘主義)の道場では旋回舞踊も。
ユダヤ人というアイデンティティをもつモモが、各所で何を感じたか想像するのはなかなか難しいのですが、自分とは違うからといって毛嫌いすることもなく、ごく淡々と観光する様子は「宗教の違い=諍い」という固定観念からは程遠いです。
まぁそりゃそうですよね、私たちだって寺とか神社とかの宗教施設に行ったって、それほど深く何かを感じるわけでもないし、観光ならなおさら。
宗教とは?というよりも、宗教や個人の思想ってどれくらい人間関係に影響を与えるの?と考えさせられました。
タイトルに「コーラン」と入っているからにはイスラムの話じゃないの?となぜか敬遠してしまうような人にこそオススメしたい映画です。
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