2014年06月28日
本格文學朗読劇 極上文學『ドグラ・マグラ』@紀伊國屋ホール
本格文學朗読劇 極上文學を初体験してきました!@紀伊國屋ホール
作品が『ドグラ・マグラ』、キービジュアルが丸尾末広っていかにも中二好みすぎて、当初少し尻込みしましたが、そもそも尻込み云々に関わらずチケット激戦(笑)
そんな何公演も観るのが難しい舞台がマルチキャスティング(ウロボロス構成)でなんの意味があるのかかなり謎です。DVDと配信のため…?
初めての極上文學は、まず舞台セットの豪華さに驚きました。朗読劇って「キャストの人数分椅子が並べてある」って感じのしか観たことなかったんで、これはほんと本格的。お芝居も、手に本を持ってさえいなければ普通の舞台と変わらないくらい。
ただ残念なのは正木教授がカミカミで、もう何言ってるかわからないレベルだったこと(苦笑)
いくら近代文学とはいえ耳慣れない言葉遣いばっかりだから、噛まれると作品の世界観が台無しになるし、聞いて理解するのがめんどくさくなるので、もうちょっとスルルと読んでほしかったな。
お話自体は、多少構成が前後するものの、原作のストーリーラインのままに楽しめるんですが、途中、即興芝居「キャストの前世」コーナーが。これ考えた人頭よすぎます。これまでの極上文學シリーズにもあったのかな?
正木教室の大学院生が、自分が研究している心理遺伝の実験を正木教授にみてもらうというシーンなのですが、そこで実験対象患者(キャスト)にランダムに「前世カード」をひかせ、キャストはカードに書いてある人物(or 動物)を「自分の前世」として演じるのです。笑っていいとこです。
私が観た回は、
『ドグラ・マグラ』は読めば一度は精神に異常をきたすらしいが、「今回はお客さんよりキャストが病む」って玉城さんが言ってたのはこういうことだったんですね。
朗読劇って原作を知っていたらあとは衣装とか舞台装置とかキャストに注目するばかりになりがちですが、こういう舞台ならではなのは楽しくって好きです。
ちなみに、それほど「グロテスク」ではなかったです。視覚に訴える演出となるとどうしてもソフトにならざるを得ないのかもしれません。だってキャストさん目当てで観てる女の子に精神的ブラクラ映像見せつけるわけにはいかないだろうし…。
だから原作よりもグロくない、ほんわり美しくてファンタジックな『ドグラ・マグラ』でした。
そもそも原作の夢野久作にくらべれば、舞台に携わってる人たちおそらくそれほどグロいものに執着があるわけではないと思う。それでもこういう作品に魅力を感じてステージ化したら、チケット激戦(しかも若い女性)ときたからには、エログロナンセンスなんて今時アンダーグラウンドじゃないんだなあって感慨深いです。
『ライチ★光クラブ』とかもそうか。エログロとお耽美の親和性が高くなってるのかもしれない。
最後に今後、極上文學シリーズで上演して欲しい作品をアンケートにいっぱい書いて帰ってきました!
あ、いっこ書き忘れたのでここに書いとこう(笑)
オルハン・パムク『わたしの名は紅』をどうか…。
作品が『ドグラ・マグラ』、キービジュアルが丸尾末広っていかにも中二好みすぎて、当初少し尻込みしましたが、そもそも尻込み云々に関わらずチケット激戦(笑)
そんな何公演も観るのが難しい舞台がマルチキャスティング(ウロボロス構成)でなんの意味があるのかかなり謎です。DVDと配信のため…?
初めての極上文學は、まず舞台セットの豪華さに驚きました。朗読劇って「キャストの人数分椅子が並べてある」って感じのしか観たことなかったんで、これはほんと本格的。お芝居も、手に本を持ってさえいなければ普通の舞台と変わらないくらい。
ただ残念なのは正木教授がカミカミで、もう何言ってるかわからないレベルだったこと(苦笑)
いくら近代文学とはいえ耳慣れない言葉遣いばっかりだから、噛まれると作品の世界観が台無しになるし、聞いて理解するのがめんどくさくなるので、もうちょっとスルルと読んでほしかったな。
お話自体は、多少構成が前後するものの、原作のストーリーラインのままに楽しめるんですが、途中、即興芝居「キャストの前世」コーナーが。これ考えた人頭よすぎます。これまでの極上文學シリーズにもあったのかな?
正木教室の大学院生が、自分が研究している心理遺伝の実験を正木教授にみてもらうというシーンなのですが、そこで実験対象患者(キャスト)にランダムに「前世カード」をひかせ、キャストはカードに書いてある人物(or 動物)を「自分の前世」として演じるのです。笑っていいとこです。
私が観た回は、
- Kimeruさん→マンボウ
- 玉城裕規さん→聖徳太子 桑野晃輔さん→???(海外のボクサー? 桑野さんも知らなくてとりあえずスキップしてた)
『ドグラ・マグラ』は読めば一度は精神に異常をきたすらしいが、「今回はお客さんよりキャストが病む」って玉城さんが言ってたのはこういうことだったんですね。
朗読劇って原作を知っていたらあとは衣装とか舞台装置とかキャストに注目するばかりになりがちですが、こういう舞台ならではなのは楽しくって好きです。
ちなみに、それほど「グロテスク」ではなかったです。視覚に訴える演出となるとどうしてもソフトにならざるを得ないのかもしれません。だってキャストさん目当てで観てる女の子に精神的ブラクラ映像見せつけるわけにはいかないだろうし…。
だから原作よりもグロくない、ほんわり美しくてファンタジックな『ドグラ・マグラ』でした。
そもそも原作の夢野久作にくらべれば、舞台に携わってる人たちおそらくそれほどグロいものに執着があるわけではないと思う。それでもこういう作品に魅力を感じてステージ化したら、チケット激戦(しかも若い女性)ときたからには、エログロナンセンスなんて今時アンダーグラウンドじゃないんだなあって感慨深いです。
『ライチ★光クラブ』とかもそうか。エログロとお耽美の親和性が高くなってるのかもしれない。
最後に今後、極上文學シリーズで上演して欲しい作品をアンケートにいっぱい書いて帰ってきました!
あ、いっこ書き忘れたのでここに書いとこう(笑)
オルハン・パムク『わたしの名は紅』をどうか…。
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