2015年01月30日
劇団鹿殺し復活公演『ランドスライドワールド』
2014年1発目の舞台は、劇団鹿殺し復活公演『ランドスライドワールド』@下北沢本多劇場でした。
劇団鹿殺しのロックオペラはすごい、という噂は聞いていたものの、これまで見る機会がなくて今回ようやく見ることができました。(※ランドスライドワールドはロックオペラではない)
結論からいうと、ものすごく面白かったです。これを超える作品を2015年に見ることができるのか不安なくらいに。
あらすじとしては、父の葬儀に集まった田舎の4兄弟が繰り広げる愛憎劇。めちゃくちゃ暗いです。暗いんだけど、生演奏あり、憎すぎるパロディありで、いろいろ深く考えたいんだけど笑いに邪魔される感じ。
冬の台風の最中に行われる暴虐だった父(二人にとっては叔父であり養父)の通夜。土木作業中に屋根から落ちたというが本当に事故だったのか?というところから血なまぐさくなっていく物語。4兄弟の夢と現実、田舎と都会、才能は遺伝するのか?病気・恋…この苦しみの原因は、男とに夜逃げしたババァ(母)のせいだ!!というような。違うかな。
ところどころに挟まれる妄想と回想と「想像上のイメージ図」がいちいち面白いんで困ります。
主演の木村了くんは、『ライチ★光クラブ』とか『帝一の國』の人(白い顔+学生服、不気味)という印象しかなかったのですが、ぽやぽや幼い一面と妙にオッサンくさい一面が混在してて、でも優しそうで魅力的。26歳の若さだったらXなんて知らないだろうにあの雰囲気出せるのはすごい…(笑)
ライチ★光クラブといえば、演出の中にもところどころライチっぽいところが。序盤、暗闇の中に懐中電灯の明かり、そして警笛。心の中で「エアモルド?」って言いますよね、思わず。木村了くん演じる三男坊「三太」は片手に白い手袋しててこれまたゼラ?そういえばお兄ちゃんの四門もオレノグラフィティさんでした。ライチじゃん笑
丸尾丸一郎さんは『リンダリンダ』でブルーハーツの「ぼくバンクロックが好きだ」を歌ってたときのイメージなのに、今回Xのコピバン「(バツ)」。歌う人なんだな。
さて、ストーリーのなかでとくに(いろんな意味で)刺激的なのが4兄弟それぞれの理想を体現したような「影」の存在。例えば、高校受験に失敗してXのコピバンを始めた五郎の影はトシゴロー(どうみてもXのトシ)、俳優になりたい三太の影はシルベスタ・サンタローン、東京でアルバイトしながらバンドやっている四門の影はモンジョビといった具合で、ギリギリだ。
影に背中を押されるように、4人が大人になって、そして自由になっていく姿は開放的でもあり不安でもあり。
物語の終わり、4兄弟が影と同じく、夢の職業を象徴した格好してたのが感慨深かったです。たとえその職業が、現実的な希望とは異なってても。ほんといろんな場面で地滑り(ランドスライド)が起きてました。
あまりに衝撃的でおもしろかったので、人生で初めて彼氏を誘ってリピートしてしまうという記念すべき作品になりました。
そうそう演出の菜月チョビさんって、手がけた作品は初めて見るにも関わらずよく知っているような気がしたのは、「カンフェティかわら版」で留学レポ連載されてたからでした。(←フライヤーなど熟読するタイプ)
『曇天に笑う』も俄然楽しみになりました。。
劇団鹿殺しのロックオペラはすごい、という噂は聞いていたものの、これまで見る機会がなくて今回ようやく見ることができました。(※ランドスライドワールドはロックオペラではない)
結論からいうと、ものすごく面白かったです。これを超える作品を2015年に見ることができるのか不安なくらいに。
あらすじとしては、父の葬儀に集まった田舎の4兄弟が繰り広げる愛憎劇。めちゃくちゃ暗いです。暗いんだけど、生演奏あり、憎すぎるパロディありで、いろいろ深く考えたいんだけど笑いに邪魔される感じ。
冬の台風の最中に行われる暴虐だった父(二人にとっては叔父であり養父)の通夜。土木作業中に屋根から落ちたというが本当に事故だったのか?というところから血なまぐさくなっていく物語。4兄弟の夢と現実、田舎と都会、才能は遺伝するのか?病気・恋…この苦しみの原因は、男とに夜逃げしたババァ(母)のせいだ!!というような。違うかな。
ところどころに挟まれる妄想と回想と「想像上のイメージ図」がいちいち面白いんで困ります。
主演の木村了くんは、『ライチ★光クラブ』とか『帝一の國』の人(白い顔+学生服、不気味)という印象しかなかったのですが、ぽやぽや幼い一面と妙にオッサンくさい一面が混在してて、でも優しそうで魅力的。26歳の若さだったらXなんて知らないだろうにあの雰囲気出せるのはすごい…(笑)
ライチ★光クラブといえば、演出の中にもところどころライチっぽいところが。序盤、暗闇の中に懐中電灯の明かり、そして警笛。心の中で「エアモルド?」って言いますよね、思わず。木村了くん演じる三男坊「三太」は片手に白い手袋しててこれまたゼラ?そういえばお兄ちゃんの四門もオレノグラフィティさんでした。ライチじゃん笑
丸尾丸一郎さんは『リンダリンダ』でブルーハーツの「ぼくバンクロックが好きだ」を歌ってたときのイメージなのに、今回Xのコピバン「(バツ)」。歌う人なんだな。
さて、ストーリーのなかでとくに(いろんな意味で)刺激的なのが4兄弟それぞれの理想を体現したような「影」の存在。例えば、高校受験に失敗してXのコピバンを始めた五郎の影はトシゴロー(どうみてもXのトシ)、俳優になりたい三太の影はシルベスタ・サンタローン、東京でアルバイトしながらバンドやっている四門の影はモンジョビといった具合で、ギリギリだ。
影に背中を押されるように、4人が大人になって、そして自由になっていく姿は開放的でもあり不安でもあり。
物語の終わり、4兄弟が影と同じく、夢の職業を象徴した格好してたのが感慨深かったです。たとえその職業が、現実的な希望とは異なってても。ほんといろんな場面で地滑り(ランドスライド)が起きてました。
あまりに衝撃的でおもしろかったので、人生で初めて彼氏を誘ってリピートしてしまうという記念すべき作品になりました。
そうそう演出の菜月チョビさんって、手がけた作品は初めて見るにも関わらずよく知っているような気がしたのは、「カンフェティかわら版」で留学レポ連載されてたからでした。(←フライヤーなど熟読するタイプ)
『曇天に笑う』も俄然楽しみになりました。。
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