2014年01月05日
舞台『ライチ☆光クラブ』(初演DVD)
『ライチ☆光クラブ』の再演をみたい、みたいと思って逃し、初演のDVDを買ってしまいました。ついでにパンフレットも。
原作漫画をコミカラズしすぎておもしろくない、原作をバカにしてるなどの前評判も聞いてはいたのですが、観てみないことにはわからないですからね。
というか古屋兎丸が「原作」なのかについても異論のあるところでしょうし。
なお、本作品は古屋ライチを原作として位置づけ、それを舞台化したという体のようです。私は(年齢的に)当然ながら東京グランギニョルの舞台は観てません。
率直な感想をいえば、けっこう爽快に笑いました。とくにラストの血のりがビシャビシャとぶあたりは、名探偵コナンの映画シリーズで、大規模な建造物(しかもたいてい高額で新築)がかたっぱしから爆破されていく壮観さに近いです。
もちろん細かいギャグもおもしろいし、スベってるのもおもしろい、狂乱も青春もリビドーもすべてにおいて基本ためらいがない★
なので、どちらかといえば、中盤から冷静にゼラの独裁に疑問を抱き、少女の捕獲やダフの処刑をためらってるタミヤだけがどことなく浮いているように感じます。
演じる中尾明慶さんもけっこう明るいキャラ(ROOKIESなんかの印象です)なのに、タミヤだけ冷静でノリ悪い。
おちゃらけた正義の主人公も、観方を変えればお祭り騒ぎをしらけさせるマジメ野郎になってしまう二面性というやつでしょうか。
また、原作ともにドイツ語が頻繁に登場するこの劇のなかで、ジャイボだけはなぜか一度フランス語を使うんですよね。「セ・ボン・フェラティーオ!」って。
生々しい場面とセリフに気をとられつつも、アレ?っと妙な違和感を感じたのは私だけではないはず。
そういえばキービジュアル(写真)の制服の着こなしも、ゼラに絶対忠誠のジャイボらしからぬ襟元の開き具合。
黒幕がジャイボであることを暗に示しているのかもしれません。
ちなみに、『ぼくらの光クラブ』を読んでいないので、雷蔵とヤコブがどうして光クラブにいるのかよくわからないのですが、時間があったら読みたいと思っています。
舞台にはじまり、漫画、漫画の舞台化、バンドによる楽曲作成、スピンオフアニメ、番外編漫画などなど、メディアミックスとは?なんてことまで考えさせられる作品でした。
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