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2014年03月04日
映画『バッド・エデュケーション』
ちょっと古い映画だけど、最近観た映画のなかではイチオシの作品、スペインの『バッド・エデュケーション』(ペドロ・アルモドバル監督)。
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はじめに書いておきますがホモ映画です。ゲイというよりはおホモ?いやむしろBLと言ってもいいくらいかもしれません。ゴダール作品を思わせる色彩とむせかえる色気が最高。どこからなにを滴らせてるんだ!という場面がたくさんあるのでおひとりで観ることをおすすめします。
自分用に簡潔にストーリーをまとめると次のようになります。
作中、撮影されている映画のなかのシーンやら、過去の回想やらが入り乱れているので・・・。
以上の流れのなかに、『訪れ』でファンが演じるオカマ「サハラ」や、エンリケとイグナシオ(=ファン)の濃厚なゲイセックスシーン、天使のように美しい神学校の少年、そして聖職者の皮を被った少年愛好者マノレ校長の不気味な影が、穏やかな波のように差し挟まれます。
文字にするといかにも残虐非道で享楽主義に思えるかもしれないけど、それよりも物悲しさとか、エンリケの初恋から前に進めない心のうごきが淡々と描かれるのが素敵。
スペイン、行ったことないけど、ヒマワリの茎の青臭い匂いでむせかえるようなムワっとした夏の情景がエンリケとイグナシオの関係にすごく合ってる。
ラストがシンプルすぎて拍子抜け感は否めませんし、深い愛を描いたわけでもない、抑揚はかなり控えめ、でも目が離せない、そんな作品でした。
また、個人的にはオープニングロールのセンスが超好み。
かすれた赤・白・黒の写真コラージュでできた十字架。←中2好み(笑)
そして、イグナシオおよびファンを演じるガエルのぷにぷにした幼ない顔つきに似合わないエロさ。フェレ・マルティネスの擦れた大人のエロさ。ところで『バッド・エデュケーション』の頃のフェレ・マルティネスは俳優の村田充さんに激似だと思っているのは私だけではないはずです。
こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、充さんのそういう場面を想像してみたい人も是非…。
そうそう、神学校で少年時代を送った監督の半自伝的な作品といえば、フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』が有名でしょうか。
イタリアとスペインではまた少し違うのかもしれませんが、少年ばかり集めて保守的な教育を施された結果、反発してしまう子も少なくないんでしょうね。
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はじめに書いておきますがホモ映画です。ゲイというよりはおホモ?いやむしろBLと言ってもいいくらいかもしれません。ゴダール作品を思わせる色彩とむせかえる色気が最高。どこからなにを滴らせてるんだ!という場面がたくさんあるのでおひとりで観ることをおすすめします。
自分用に簡潔にストーリーをまとめると次のようになります。
作中、撮影されている映画のなかのシーンやら、過去の回想やらが入り乱れているので・・・。
ストーリー@エンリケとイグナシオがつくる映画『訪れ』
- ・イグナシオは神学校時代、マノレ校長の"お気に入り"で、性的虐待を受けていた。
- ・イグナシオとエンリケはお互いを好きあっていた。映画館では暗闇に乗じて赦されないような行為もした。
- ・2人の恋がマノレ校長にばれ、イグナシオは、「なんでもするから彼を許して」と校長に訴えるが、結局エンリケは退学処分に。イグナシオはマノレ校長への復讐を誓う
- ・映画監督となったエンリケのもとに、イグナシオを自称する俳優の男が訪れる。
- ・イグナシオは、過去に自分たちが体験した神父の悪行を題材とした脚本を持参。
- ・スランプ中だったエンリケはその脚本を絶賛し、映画化決定。
- ・映画を作製する過程で、エンリケとイグナシオが愛し合ったり、ケンカしたり・・・。
- ・自身の過去の悪行を描いた映画がつくられていると嗅ぎつけたマノレ校長がエンリケのもとを訪れる。
ストーリーAイグナシオは本物?イグナシオに何があった?
- ・実はエンリケのもとを訪れた俳優の男はイグナシオの弟ファン(←名前)だった。
- ・本物のイグナシオは神学校卒業後、性転換、ドラッグ漬けのような日々を送っていた。
- ・イグナシオは自分たちの体験を原稿にまとめて、マノレ校長(職を変え編集者になっている)を「金をくれなければこの原稿を出版する」と脅し、ドラッグや整形のための金を強請る
- ・金を持ってイグナシオのアパートを訪れたマノレ校長は、イグナシオの世話係として同居していた弟(演劇学校の学生)に懸想
- ・ファンと懇ろになるため、金を小分けに渡すフリをして何度もイグナシオ宅を訪れるマノレ
- ・ファンは、兄のドラッグ代に加えて自分にもなんでも買ってくれるマノレとセックスするようになる。
- ・ファンとマノレは共謀して、イグナシオを殺す(←実際にはドラッグ中毒で死亡するのですが、そのドラッグを買って渡したのは2人)
ストーリーB事実を知ったエンリケは・・・
- ・目の前の男がイグナシオではなくイグナシオの弟だということは実は知っていた
- ・しかしまさかイグナシオを殺したのがファンであるとは知らなかったため、軽蔑して追い払う
- ・ファンはそれでも『訪れ』の主役にこだわり役作りを続け、最終的には『訪れ』は完成。
以上の流れのなかに、『訪れ』でファンが演じるオカマ「サハラ」や、エンリケとイグナシオ(=ファン)の濃厚なゲイセックスシーン、天使のように美しい神学校の少年、そして聖職者の皮を被った少年愛好者マノレ校長の不気味な影が、穏やかな波のように差し挟まれます。
文字にするといかにも残虐非道で享楽主義に思えるかもしれないけど、それよりも物悲しさとか、エンリケの初恋から前に進めない心のうごきが淡々と描かれるのが素敵。
スペイン、行ったことないけど、ヒマワリの茎の青臭い匂いでむせかえるようなムワっとした夏の情景がエンリケとイグナシオの関係にすごく合ってる。
ラストがシンプルすぎて拍子抜け感は否めませんし、深い愛を描いたわけでもない、抑揚はかなり控えめ、でも目が離せない、そんな作品でした。
また、個人的にはオープニングロールのセンスが超好み。
かすれた赤・白・黒の写真コラージュでできた十字架。←中2好み(笑)
そして、イグナシオおよびファンを演じるガエルのぷにぷにした幼ない顔つきに似合わないエロさ。フェレ・マルティネスの擦れた大人のエロさ。ところで『バッド・エデュケーション』の頃のフェレ・マルティネスは俳優の村田充さんに激似だと思っているのは私だけではないはずです。
こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、充さんのそういう場面を想像してみたい人も是非…。
そうそう、神学校で少年時代を送った監督の半自伝的な作品といえば、フェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』が有名でしょうか。
イタリアとスペインではまた少し違うのかもしれませんが、少年ばかり集めて保守的な教育を施された結果、反発してしまう子も少なくないんでしょうね。