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介護老人保健施設で介護福祉士として働いてます。 介護歴はもうすぐ10年ですが、いまだにわからないこともあります。 ちなみにハーツクライは競走馬からとりました。 https://blog.with2.net/link/?id=2071173
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2022年01月28日

介護の3原則

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

1 生活の継続性

生活の継続性は、これまで暮らしてきた生活を継続性をもってその人らしく暮らすべきという考え。

介護が必要になっても、それまでと変わらない生活を自宅で続けられるようにサポートしていきます。介護施設へ入居になった場合でも安心して暮らせるように、それまでの生活環境やルーティンなどに配慮することが大切です。

住み慣れた環境を変化させるということは、高齢者にストレスとなります。認知症を患っている高齢者の場合、生活環境をガラリと変えることで症状が悪化してしまう可能性もあります。

デンマークの介護施設では、それまでの生活が少しでも継続できるように使い慣れた家具などを自室に持ち込めるようになっているなど、ストレスを少しでも減らし自分らしく生活できるようになっています。

本人が望んでいないのにもかかわらず、介護する側が便利だから、都合がいいからという理由でその人のこれまでの生活を断ち切らないようにしなくてはなりません。

2 自己決定の尊重

自己決定の尊重は、老後の暮らし方を高齢者自身で決め、選択を尊重するということ。介護が必要になっても「自分がどのように生活したいのか」自分自身で決定できる環境であることが理想です。

デンマークでは、介護が必要な高齢者が「家で暮らしたい」と意思を伝えれば、その決定に合わせて社会が動き、サポートをおこなっていきます。例えば介護度の高い寝たきりの方でも、家での生活を望めばその意思を尊重する体制が整っています。

現在の日本では、ご家族の都合でさまざまなことを決められてしまう傾向にあり、介護を受ける側の意見は尊重されにくいのが現実です。
高齢者自身も「迷惑をかけたくない」という思いから自分の意思を伝えず胸にしまっている方は少なくありません。

そのため、自分の意思をなかなか伝えられない方の本心を引き出してあげることも日本の介護職にとって大事な仕事の一つといえます。

3 残存能力の活用

残存能力の活用は、今ある能力を最大限に使いながらリハビリをするということ。
日常生活において「自分でできること」は何でも自分でしてもらい、自身の能力を活かすことが大切だという考えです。

デンマークでは、本人ができることも全て手助けしてしまうと、残存能力をどんどん低下させてしまうので、やってはいけないという考え方を徹底的に周知しています。今ある能力を維持・向上させるためにも、サポートは最低限にとどめて福祉用具などを活用して、できることは自分でしてもらうことが大事です。

介護職として働いていると仕事が忙しく、つい時間をかければ本人でできることも“やってあげてしまう”場面はあるでしょう。しかし介護する側の都合や過度な介護で、本人の“やろうとする気持ち”や“できること”を奪ってはいけません。
「できないことをサポートする」ということを常に意識しておくことが大切です。


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