2021年09月16日
丸亀のドイツ捕虜収容所‐ドイツ人捕虜がおどろいたその言葉とは‐
丸亀のドイツ捕虜収容所‐ドイツ人捕虜がおどろいたその言葉とは‐
〇ドイツ人捕虜の入港
1914年11月16日、ドイツ兵捕虜が香川県の多度津港に入港した。
ドイツ捕虜が降り立った時に驚きの光景があった。
「大いに友好的に、同情を込めて歓迎します」と書かれた看板。
戦争に負け、遠い異国の地で、これからの生活が想像もできない。不安に満ちた捕虜生活。この看板で見てドイツ兵捕虜は勇気づけられた。
大いに友好的に、同情を込めて歓迎しますの言葉が香川県の到着の最初であった。
〇収容所長の石井弥四郎中佐の訓示
ドイツ捕虜の上陸後すぐに、収容所長からの訓示があった。
ドイツ兵の名誉を傷つけるつもりはないことを最初に伝えた。その後、秩序を守った生活をドイツ兵に求め、違反者には罰則を与えることを伝えた。また、戦後は帰国できること話した。
当時としては画期的な捕虜の人権を厳守したハーグ条約に基づいた収容所の運営を宣言した。
〇大歓迎の多度津港から塩屋別院までの道
ドイツ兵捕虜が収容された場所が塩屋別院である。
多度津港から塩屋別院までは歩いて1時間程度である。約6キロの街道には歓迎する住民でいっぱいになっていた。この道筋で、「大いに友好的に、同情を込めて歓迎します」の看板が掲げられた。
これら丸亀式挨拶はドイツ捕虜の記憶に良い思い出として刻まれた。
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