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2016年04月24日

イカの状況。奪い合いが始まる・・・スペインは買えている

最近イカの事しかかいてない・・・・・



だって、状況悪いんですから。



ペルー・チリのアカイカの現地情報を入手しましたので、ご報告します。
4/22




ペルー


相変わらず、リマ沖の僅かな漁(100〜300トン/日)しかないため、パッカー同士の原料の奪い合いが起きています。これに伴って、浜値の上昇もあります。今まで買っていたパーカーでも奪い合いから脱落するところも出て来ている状況。


買っているのはスペイン資本のパッカーのみらしい・・・。殆どの製品がスペイン等のヨーロッパに向けられているようです。漁獲が戻らないと日本側の購入は望めない状況です。




チリ


先週位から大きな低気圧が来ています。漁に出られない状況が続いているようです。小型船については、漁が多少不安定になって来ているとの事ですが、ペルーの様に漁が全くないという状況ではないので天候が回復し、漁が出来るようになれば生産再開出来ると思います。


しかし、時化が続いた場合(日本と違い、時化が長く続く傾向があります)に、受注残が増えることが心配です。



※世界的にイカの原料が不足してきており、安価なペルー・チリのアカイカが大きく注目を集めて来ている様です。ここ最近、他国の引き合いの状況が大きく変わって来ています。



スペイン


耳・下足・胴の全てを買い出しました。胴と下足は、スペイン自国内の消費向けとして、耳はイタリアに販売している様です。イタリアでは、耳をマリネにして食べているようです。また、中国がボイル耳を買い、自国内とロシア向けの「さきいか」を作るようです。また、少ない様ですが、中国と台湾が、生冷の耳の注文を入れているとの情報も有りました。さらに東南アジア(特にタイ、ベトナム)が、自国の前浜のイカ資源の枯渇のため、工場を稼働させることが出来ず、安価なアカイカに目を付けてきた様です。買い方は、スペインと同じで耳・下足・胴のセットを1コンテナにMIXして買っている様です。


この様な状況に伴い、価格も上向いて来ています。漁が少ない事からペルー、チリのパッカーとも受注残を抱えて来ており、オファー取りにくくなって来ていることや、オファー取れても積み出しまでに時間がかかってしまう状況となって来ています。



日本が売るかどうかですが、中国などは新漁のマイカも狙っているのではないかと警戒している方もおられるようです。現在、エルニーニョが終息に向かっていますが、この後ラニーニャの発生も予測されておりその場合には今年の夏の猛暑が予想され、マイカ漁への影響も懸念されるところです。



今度の動向も気にしていくしかないですね。






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タグ:いか ペルー
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