富山県知事選挙
富山県知事選 新人の新田八朗氏 現職を破り初当選
「保守分裂」の構図となった富山県知事選挙は、25日投票が行われ、新人で、ガス会社の元社長の新田八朗氏が、現職をやぶり、初めての当選を果たしました。
富山県知事選挙の結果です。
▽新田八朗、無所属・新。当選。28万5118票。
▽石井隆一、無所属・現。22万2417票。
▽川渕映子、無所属・新。2万5085票。
新人の新田氏が、自民党などの地方組織が推薦した現職の石井氏らを破り、初めての当選を果たしました。
新田氏は、富山市出身の62歳。
銀行での勤務を経て、父親が社長だった地元のガス会社に入り、平成12年からみずからも社長を務めました。
今回の選挙では、自民党富山県連が石井氏を推薦しましたが、一部の県議会議員などは県政の刷新が必要だとして新田氏の支援に回り、51年ぶりに「保守分裂」の構図になりました。
新田氏は、「保守分裂で注目された選挙だったが、分裂したままでは、すばらしい富山県をつくっていくことはできない。ワンチームでこれからの富山県を作る、その先頭に立っていく」と述べました。
投票率は60.67%となり、過去最低だった前回・4年前の選挙の35.34%を25.33ポイント上回りました。
ソース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201025/k10012680531000.html
全国的に注目とまではいかないが、注目された選挙。
富山県では1977年以降自民系候補対共産の一騎打ちが続いていました。
前回では投票率が35.34%と過去最低を記録。
一転、今回は自民党の一部が新田氏支援で保守分裂。
やる前から当落が明らかであったこれまでとは打って変わって激戦に。
投票率は60.67%で、25ポイント以上前回を上回る関心の高さに。
60%超は衆院選と同日選となった1996年以来で、知事選単独では1973年以来のこと。
現職の当選率は高いが、高齢多選批判は結構効く印象。
言ってしまえば石井氏はこれまで相乗りで楽して当選してきました。
いざ本格的な選挙戦となれば苦戦は必至でした。
投票率の低下が叫ばれる中、大きく上昇したのはいいこと。
政党が相乗りに頼らず、候補をきちんと出して選択肢を出せば、このように関心が高まるはずです。
岡山県知事選
岡山県知事選 現職の伊原木隆太氏 3回目の当選
現職と新人の2人の争いとなった岡山県知事選挙は、25日投票が行われ、現職の伊原木隆太氏が3回目の当選を果たしました。
岡山県知事選挙の結果です。
▽伊原木隆太、無所属・現。当選。45万9339票。
▽森脇久紀、無所属・新。6万3068票。
自民党、立憲民主党、公明党、それに日本維新の会の地方組織が推薦した現職の伊原木氏が、共産党推薦の森脇氏をおさえ、3回目の当選を果たしました。
伊原木氏は岡山市出身の54歳。
岡山市に本店があるデパートの社長を経て平成24年の知事選挙で初当選しました。
伊原木氏は「県庁のトップが変わって、新型コロナ対応の方針が変われば県民の皆様に申し訳ない。ここは方針を変えてはいけない、勝たなければいけないということで戦った。あと4年間頑張りたい」と述べました。
今回の選挙の投票率は33.68%で過去最低となりました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201025/k10012680541000.html
こちらはまともに関心が高まらず、低投票率に。