# 透析クリニック スタッフ通信 第14号
## 所得税基礎控除引き上げに伴う人員配置の検討について
### 1. 現状分析
#### 現在の課題
- 103万円の壁により、パートタイム職員の就業調整が発生
- 人材の有効活用が制限される状況
- 繁忙時間帯の人員確保が課題
#### 新制度での変更点
- 基礎控除額が75万円引き上げで178万円に
- 就業調整の目安が大幅に緩和
- より柔軟な勤務時間の設定が可能に
### 2. 新体制での人員配置案
#### 受付業務
**現状の課題:**
- 朝夕の混雑時の対応が不十分
- 書類作成業務の遅延
**新体制案:**
- 朝夕のシフト増員が可能に
- 1日4-6時間勤務者を2名体制に
- 月収制限を気にせず、必要な時間帯に配置可能
#### 看護助手
**現状の課題:**
- 透析準備・片付け時の人手不足
- 緊急時の対応要員確保
**新体制案:**
- 午前・午後の透析それぞれに専従スタッフ配置
- 時給見直しによる人材確保
- 勤務時間の柔軟な調整が可能に
#### 臨床工学技士
**現状の課題:**
- 機器メンテナンス時の人員不足
- 夜間透析の対応要員確保
**新体制案:**
- パートタイム技士の勤務時間拡大
- 週3-4日勤務者の確保
- 技術指導時間の確保
### 3. 具体的な施策
1. **給与体系の整備**
- 時給の見直し
- 職務手当の新設検討
- 能力給の導入検討
2. **シフト体制の改善**
- 繁忙時間帯の重点配置
- 柔軟なシフト調整システムの導入
- 急な欠勤への対応体制強化
3. **教育・研修体制の充実**
- クロストレーニングの実施
- 新人教育時間の確保
- スキルアップ支援制度の整備
### 4. 期待される効果
- 安定的な人員確保
- 業務品質の向上
- スタッフの収入増加
- 労働環境の改善
- 患者サービスの向上
### 5. 今後のスケジュール
1. **第1段階(1-2ヶ月)**
- 現状の詳細分析
- スタッフへの意向調査
- 新シフト案の作成
2. **第2段階(3-4ヶ月)**
- 新給与体系の設計
- 必要人員の採用活動
- 業務マニュアルの改訂
3. **第3段階(5-6ヶ月)**
- 新体制の試験運用
- 問題点の抽出と改善
- 本格運用への移行
### 6. スタッフの皆様へのお願い
- 現在の業務での課題や改善点の報告
- 新体制での希望勤務形態の申告
- 患者様からのフィードバック収集
本件について、ご意見やご質問がございましたら、事務長までお申し出ください。
2024年11月24日
スタッフ通信 第14号 税金の壁引き上げ(所得税基礎控除)に伴う人員配置の検討について(103万円から178万円への変更)
posted by 医療従事者兼法人本部課長代行アラタ at 07:58| スタッフ通信
スタッフ通信 第13号 インフルエンザウイルス曝露後の抗ウイルス薬投与に関する最新知見と当院の対応について
# 透析クリニック スタッフ通信 第13号
## インフルエンザウイルス曝露後の抗ウイルス薬投与に関する最新知見と当院の対応について
### 1. 最新の研究結果のポイント
昨今のLancet誌掲載の研究により、以下の重要な知見が明らかになりました:
- 重症化リスクの高い患者への48時間以内の投与で、発症を大幅に軽減できる可能性が示されました
- 一方、重症化リスクの低い患者では、発症抑制効果は限定的である可能性が示唆されています
- 検討された薬剤:ザナミビル、オセルタミビル、ラニナミビル、バロキサビル
### 2. 当院における実践的対応
#### リスク評価と投与判断
- 個々の患者さんの重症化リスクを慎重に評価
- 特に以下の患者さんを重点的に考慮:
- 85歳以上の高齢者
- 複数のリスク要因を持つ若年患者
- ADL低下のリスクが高い患者
#### 薬剤選択の考え方
- 第一選択:オセルタミビル
- 豊富な使用実績
- 経済性に優れる
- 安全性プロファイルが確立
- 代替選択肢:ラニナミビル、バロキサビル
- 単回投与が可能
- 服薬コンプライアンスに課題がある場合に検討
### 3. 患者さんへのアプローチ
1. 予防的対応
- インフルエンザワクチン接種の重要性を継続的に説明
- 基本的な感染予防対策の徹底
2. 曝露後の対応
- 曝露の事実を確認した場合の速やかな報告体制の確立
- 48時間以内の医療介入の重要性
### 4. スタッフへの注意事項
- 院内でのインフルエンザ様症状の患者さんを確認した際は、速やかに報告
- 特に重症化リスクの高い患者さんのリストを常に最新の状態に更新
- 予防投与は保険適用外であることを念頭に置いた慎重な判断
### 5. 今後の課題
- 重症化リスク評価の定期的な見直し
- 新規エビデンスの継続的なモニタリング
- 予防投与の実施記録の適切な管理
本通信の内容について、ご不明な点がございましたら、事務長までお問い合わせください。
## インフルエンザウイルス曝露後の抗ウイルス薬投与に関する最新知見と当院の対応について
### 1. 最新の研究結果のポイント
昨今のLancet誌掲載の研究により、以下の重要な知見が明らかになりました:
- 重症化リスクの高い患者への48時間以内の投与で、発症を大幅に軽減できる可能性が示されました
- 一方、重症化リスクの低い患者では、発症抑制効果は限定的である可能性が示唆されています
- 検討された薬剤:ザナミビル、オセルタミビル、ラニナミビル、バロキサビル
### 2. 当院における実践的対応
#### リスク評価と投与判断
- 個々の患者さんの重症化リスクを慎重に評価
- 特に以下の患者さんを重点的に考慮:
- 85歳以上の高齢者
- 複数のリスク要因を持つ若年患者
- ADL低下のリスクが高い患者
#### 薬剤選択の考え方
- 第一選択:オセルタミビル
- 豊富な使用実績
- 経済性に優れる
- 安全性プロファイルが確立
- 代替選択肢:ラニナミビル、バロキサビル
- 単回投与が可能
- 服薬コンプライアンスに課題がある場合に検討
### 3. 患者さんへのアプローチ
1. 予防的対応
- インフルエンザワクチン接種の重要性を継続的に説明
- 基本的な感染予防対策の徹底
2. 曝露後の対応
- 曝露の事実を確認した場合の速やかな報告体制の確立
- 48時間以内の医療介入の重要性
### 4. スタッフへの注意事項
- 院内でのインフルエンザ様症状の患者さんを確認した際は、速やかに報告
- 特に重症化リスクの高い患者さんのリストを常に最新の状態に更新
- 予防投与は保険適用外であることを念頭に置いた慎重な判断
### 5. 今後の課題
- 重症化リスク評価の定期的な見直し
- 新規エビデンスの継続的なモニタリング
- 予防投与の実施記録の適切な管理
本通信の内容について、ご不明な点がございましたら、事務長までお問い合わせください。
posted by 医療従事者兼法人本部課長代行アラタ at 06:57| 医療ニュース