2018年04月15日
ソーシャルレンディング業者に求められる「適正な債権管理」とは
先日Crowdcreditから遅延案件の続報が届きましたでもお話したとおり、私ふまんだらけは、デフォルトの危機に瀕しております。利害関係がある者としてCrowdcredit社に対して評価する際には、公正中立な発言ができるかは正直疑問ではあります。そんな中、コメントが届きました。その方は、Crowdcredit社の「姿勢」に対して苦言を呈しておりました。投資は自己責任という理念のもと、私達もひとりひとりがしっかり認識しないといけません。と同時に、今後も拡大が見込まれるソーシャルレンディング業界各社においては、投資家に対して「適切な情報開示」と「啓蒙活動」及びこれまで以上に「適正な債権管理」が重要であると私ふまんだらけは感じました。
◇Crowdcredit社に必要な「適正な債権管理」とは
CrowdcreditのHPには以下の3本柱が記載されています。
・新しい投資機会の提供
・実績に基づいた審査・回収
・投資することで応援できる
今回はそのなかでも「実績に基づいた審査・回収」に焦点を当てます。
さて私達「投資家」がソーシャルレンディングに何を求めているのかというと利益の追求、もっと下品に言うと「お金」です。断じて人道支援などをするために投資家は大切なお金を貸付しているわけではありません。「投資することで支援できる」と語っていますが、私ふまんだらけは詭弁だと思います。
以前ある男性が、俺は金が好きだ、と話していた。「なぜかと言えば、金はすべての代わりになるからだ。ありとあらゆるものの代用品になる、オールマイティーカードだからだ。物も買える、命も買える、人も買える、心も買える、幸せも買える、夢も買えるーーーとても大切なもので、そしてその上で、かけがえのないものではないから、好きだ」
崇高な人格で人道支援をする方々は、企業理念として非常に賛同を得られるでしょう。また現実社会でも、正面切って戦う者も少ないでしょう。でも、彼から言わせれば、「かけがえのないもの」を「お金」で解決する手段には反対するでしょうね。私ふまんだらけも、心の内はどうなのかというと・・・
「
そろそろ話しを本則に戻して、Crowdcreditのファンドのスキーム図をご覧ください。特に紫色で囲った箇所に注目です。要するにCrowdcreditと単体では、案件を発掘(組成)しているわけではなく、あくまで案件の仲介であり、その債権の管理や回収は現地業者に「丸投げ」している状態です。私ふまんだらけは、丸投げ事態を否定する立場ではありません。ただしその場合には、指示する側(Crowdcredit)が案件の担保となる債権の管理を自社で徹底してグリップしていることが大前提です。カメルーン案件のような、募集段階で「実物資産担保あり」と記載しておきながら、蓋を開けてみればまったく担保が保全されていない、というようなことは今後厳に慎むべきです。しかもその理由を現地パートナーに押し付けて、Crowdcreditは関係ありませんなどど宣う「姿勢」は投資家の支持を今後失うだけでなく、ソーシャルレンディング業界全体にとってもマイナスです。投資する人がいて初めて成り立つものです。その延長線上で企業理念による人道支援をすり合わせるのは誠に結構ですが、Crowdcreditの立ち位置が何処なのか、ポジショニングを誤らないで欲しいと私ふまんだらけは思います。
Crowdcreditは丸投げなんてしていないし、投資案件は海外で発展途上国、それなりのカントリーリスクがあることは十分告知している、と言うかも知れませんが、まさにそうです。でも現に、投資家が被害を被っている中で、その姿勢に疑問を呈している人が少なからずいること、疑問や誤解に真摯に向き合うことをしないのであれば、私ふまんだらけから言わせれば、「誤解を解く努力を怠るということは、嘘を付いているのと変わらない」と思います。これからは、現地パートナーにのみ責任を押し付けるのではなく、Crowdcreditでも適切に担保の保全確認と管理、債務の時効中断措置など適正な債権管理に一層注力して欲しいと願っています。
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競合する業者に賛同です。ただ現状では海外専門に取り扱う業者が国内から出現するよりも、海外発のソーシャルレンディング業者の国内展開を期待しています♪
最近は社会性の高いファンドが増えて来たので旨みがなくなって来てますが、国内や不動産に偏りがちなソーシャルレンディングの案件の中で分散先としては貴重なんで競合でも出てくると面白いんですけどね