Windows10 ver1607 (RS1) アップデート作業 Lenovo G500編
2016年09月19日
Windows10 2度目のメジャーアップデート
こんにちは、ハニービーンです。
Windows10 のメジャーアップデート、ver1607(RS1)が8月から行われていますね。
Windows10更新アシスタントをダウンロードすれば、すぐにアップデートができるようですが、別に急ぐ理由もないので、自動的に配信されるまでアップデートしないままでいました。
先日ようやくWindows Updateに表示されたので、アップデートすることにしました。
前回のメジャーアップデートは、昨年11月に行った ver1511(TH2)へのアップデートでしたが、あまり印象に残っていません。
記事にもしていないので、何事もなく平穏な作業っだったのでしょう。今回もスムーズにできるといいですね。
ver1607アップデートではトラブルが・・
Windows Updateでver1607のインストールを開始し、しばらく待っていると、青い画面に「更新プログラムを構成しています ○○%」の表示になりました。
数字の進みが遅いので、これはかなり長くかかりそう・・と思ったら眠気におそわれ、横になりました。
昼寝から覚めて画面をみると、同じ青い画面のまま、83%と表示されていたので、そのまましばらく様子を見ていましたが、83%からなかなか進みません。
かなり時間のかかるアップデートだな・・と思い、昼食をとることに。
ところが、昼食が済んでもまだ83% ! インストールを開始してから3時間以上経っています。
しかもHDDのアクセス音がしません。(G500はHDDのアクセスランプがないので音が頼り)
むむ・・トラブルですか・・
「PCの電源を切らないでください」などと悠長な表示がされていますが、電源ボタン長押し。(バックアップメディアのない方はやらないで下さい)
再度起動すると、「インストールの復元を試みています」「以前のバージョンのWindowsを復元しています」と表示され、元に戻りました。
原因の推定
ネット上で調べてみると、どうやらインストールされているドライバーが原因でアップデートが停止することがあるようですね。
ドライバーのセキュリティが厳しくなって、署名のないドライバーは削除されるとか・・
となると、古いソフトウェアが怪しいですが、心当たりは「地デジチューナー」とそれを無線化するための「net.USBクライアント」です。
我が家ではUSB接続の地デジチューナーを無線LANで接続することで、完全にワイヤレスでノートPCでテレビを見ています。これに慣れてしまうと、なくてはならない必需環境です。
[参考]無線TV環境が維持できないとイヤだな・・と思いながら、まずはドライバーの署名一覧をチェックしてみます。
Lenovo G500 でテレビを見る −地デジTVアンテナの無線化−
コマンドプロンプトから以下のコマンドを入力します。
driverquery /si /fo csv > drvlist.csvこのコマンドにより、drvlist.csvというファイルに、ドライバーと署名の有無の一覧表が作成されます。
エクセルで開いてみると、「署名済み」が「FALSE」になっているものが4件あります。
地デジチューナー(BUFFALO DT-F110/U2)、やはり・・
SXUPTP Driver は I-O DATA製なので、こちらがnet.USBクライアント関連ですね・・
あとはIntelとOracleですか。
対処方法を考える
さて、どうしたものでしょうか・・。対処方法を考えるうえで、ネックになるのが「時間」です。
アップデート失敗が判明するまで3時間を要したので、いろいろ試しながらでは時間がかかり過ぎます。できれば一発で決めたいところです。
一番成功する可能性が高いのは、この4つのドライバーを全て削除してからアップデートに臨むことでしょう。
その場合、問題はアップデート後にこれらのドライバーを再インストールできるか、ということです。
・Intel は、経験上、多分自動で最新版が勝手に入ってくれそう。
・Oracle は、Virtua Boxの最新版をインストールすれば問題ない。
ということで、やはり「地デジチューナー」と「net.USBクライアント」が問題です。署名なしのドライバーを再インストールするのは面倒ですし、何とかならないかな・・
ドライバー削除を実行
しかし、署名なしのドライバーなら、本来は前回のver1511へのアップデートでも引っ掛かるはずでは?
ドライバーを確認してみることにします。地デジチューナーのドライバーは、接続していないと表示されないので、チューナーを接続してから行います。
デバイスマネージャーを開いて、BUFFALO DT-F110/U2 Video Captureのプロパティを見てみると、
デジタル署名は、BUFFALOの署名がちゃんとされていますね。
続いて、「システムデバイス」配下にある、SXUPTP Driverのプロパティを見てみると、
こちらもI-O DATAのデジタル署名がされています。
ということは、本当はデジタル署名があるのに、何らかの都合で署名なし扱いになっている、ということのようです。それならば・・
再インストールは問題なくできる!(インストール用のファイルがあれば)
昔々のセットアップファイルを探して・・見つけました !
というわけで、4つのドライバーを削除していきます。
そして、再度アップデートを実施します。
アップデートとその後の処置
前回は失敗したとはいえ、ある程度進んだわけで、その感触からすると、成功しても3時間くらいはかかるものと思われます。
気長に他の用事をしながらアップデートが終わるのを待ちます。
2時間くらい経ったところで、前回引っ掛かった「更新プログラムを構成しています 83%」になりました。
見ていても、やはり83%からなかなか進みません・・。しかし、今回はHDDの音がずっと聞こえます。
しばらくすると、91%になりました! もう大丈夫でしょう。
その後しばらくして、アップデートは無事完了しました。
デバイスマネージャーを確認すると、Intel Management Engine Interfaceは、やはり復活していますね。
VirtualBox Host-Only Ethernet Adapterはありません。こちらはそのうちVirtualBoxを最新版にインストールしなおすので、その時に復活するでしょう。
「BUFFALO DT-F110/U2 Video Capture」と「SXUPTP Driver」のドライバーを再インストールするには、それぞれのドライバーの.infファイルを使います。
BUFFALO DT-F110/U2のインストールファイルから「DTF110U2_InstUtil_110\MelSetup\Drivers」フォルダにある「DTH10_Series.inf」を右クリックして「インストール」します。
同様にSXUPTP Driverのほうも、net.USBクライアントのインストールファイルの「netusb210\Files\Bin\Sxcsapi\WinVistaX64」フォルダ内の「Sxuptp.inf」を右クリックしてインストールします。
ドライバーをインストールしたら、PCを再起動します。
再起動後、TVが視聴できるか確認します。
ところが、チューナーが接続に失敗してしまいました。
ドライバーのインストールがうまくいかなかったのかもしれないので、net.USBクライアント自体を再インストールしてみます。「netusb210」の「Cosetup.exe」をダブルクリックしてインストールします。
ファイアウォールの例外リストに登録しないといけないのですね。再インストールしなくてもファイアウォールの設定だけで大丈夫だったかもしれません。
net.USBクライアントの再インストール後、無事地デジチューナーと接続できました。
テレビも見れます。
当初の目的は達成しましたが、念のため、プライバシー設定を確認してみます。
やはり、以前オフにしていたのにオンになっているものがありますね。オフに戻しておきます。
これでようやくアップデート完了です。
アップデート後のOS自体は、今のところ特に問題なく、快適です。
以前遅くなった「タスクバーのエクスプローラーの右クリック」も、サクサクに戻りました! 個人的にはこれが一番うれしいです。
[参考]
タスクバーのエクスプローラーが遅くなるトラブル Windows8.1
次はLet'sNote CF-J10をアップデートしますが、こちらはパナソニック製のドライバーが沢山入っているからなぁ・・気が重いです。
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