懐かしのエクセル仕様 -256文字以上の文字列が#####になる-
2017年01月17日
Excel2007の減少
こんにちは、ハニービーンです。
マイクロソフト社のExcelも最新バージョンの2016がリリースされてすでに1年以上が経ちましたね。
私はExcel2007を比較的長く使用していましたが、最近ではExcel2010以降しか知らない人も増えてきたようです。
最新バージョンから遡ると2016, 2013, 2010, 2007と4代も前になりますから、Excel2007以前を知らない人が多いのも当然かも知れません。
最近、Excel2007を知っていて良かった、と思うことがありました。古いバージョンのエクセル使いなら、知っている人は知っている、256文字仕様にまつわる出来事です。
エクセルの256文字仕様
Excel2007以前のバージョンでは、256文字仕様というセル表示の問題点がありました。
それは、セルの表示形式を「文字列」にした状態で、セルに256文字以上を入力すると、表示が#####になるということです。なぜか、さらに入力文字数を増やして1024文字を超えると、再度正しく表示されるようになります。
そして、これはエクセルの「仕様」だったので、どうしようもありませんでした。マイクロソフト社の公式情報はこちらです。
公式情報のページ下方のプロパティに書いてありますが、この問題はバージョン2007までで、2010から解消されています。
なので、最近の若い人は知らない場合があるのですね。
起こった問題と、今さらながら解決方法
今回あったことは、エクセルを使ってアンケートを作り、メールで収集して集計するという作業でのことでした。
アンケート等で記述欄を作ると、ちょっとした文章を書く場合、ちょうどこの256〜1024文字に当たってしまうことがよくあるのですよね。
今回、エクセルファイルを作った人はこの256文字仕様を知らなくて、セルの表示形式を「文字列」にしてしまいました。
エクセルファイルを送った相手の方には、まだExcel2007を使っている人もいらっしゃいます。そのような方たちから、「セルの表示がおかしい」と苦情が来てしまいました。
ところが、作った本人はExcel2010を使っているので、原因がなかなかわからないのです。単純なシートなら「エクセルのせい?」と当たりが付いたかもしれませんが、集計用にマクロを作ってあったので、作ったマクロに原因があるのではないかと思ってしまったのですね。
私は当日居合わせなかったのですが、出先から帰ってきた年配のエクセル使いの方がすぐに気づいて、あっという間に直してくれたそうです。
セルの表示形式を「標準」にすればよいだけなのですが、知らないとなかなか気づかないですよね。
古いバージョンの知識も、まだ役に立つことがあるようです。
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