2018年06月05日
怪奇アクション、お好きですか?
怪奇をテーマにしたアクション漫画と言えば藤田和日朗先生の「うしおととら」や「からくりサーカス」「双亡亭壊すべし」が週刊誌「少年サンデー」に掲載されていますが、最近新しい作風の漫画が完結作品になりました。
それが坂ノ睦作の「あやしや」です。
「これは、鬼と人とが同じ世にある物語。鬼と人とは、決して相容れぬ・・・決して・・・相容れてはならぬもの也。ワケあり呉服屋の若旦那・仁とワケあり鬼・だまり。奇妙な二人が都の夜を騒がせる!!」
これがあらすじというか、作品紹介です。
サンデーうぇぶりというサイトで読むことができるので、私も興味で読んでみました。全話読んでみた感想は「面白い」というものでした。
「鬼」という存在もはっきりとした設定がなされており、本来の「鬼」と人が「鬼」と呼ぶモノは違い、作中に出てくる仁とは別に「鬼」を退治する「鬼道隊」が「鬼」を退治する方法が違うと「鬼神族」の少女が告げたりしています。
作品世界は江戸時代にそっくりですが、武士は出てこず、代わりに「鬼道術」という力を使う者達が警邏を行うなど、福田宏作の「常住戦陣!!ムシブギョー」とは違う作品世界です。
登場人物紹介
「綺糸屋(あやしや)」
〇仁(じん)
綺糸屋二代目当主で、12歳。身長138センチメートル。顔のない鬼に母親と店の仲間を皆殺しにされ自身も重傷を負うが、なぜかその時に鬼喰いの鬼「だまり」と一心同体的な存在になる。そのためか朝に弱く、人の食べ物が食べれず、だまりの力を失えば死んでしまう。仇である顔のない鬼を探すためと元の姿に戻るために鬼を切り裂くことのできる棍状の武器を手に鬼を狩り続けている。
花の助言で食事ができるようになり、復讐のみではなく失われてしまった日常を取り戻すことにも目を向け始める。また、だまりのことを理解しようとする。その後、花や楽の勧めで綺糸屋の営業を再開した。
〇だまり
鬼喰いの鬼、年齢不詳。仁の体はだまりが維持しており、だまりの魂は仁が維持する存在となる。普段は仁の影として存在しており、その状態を忌々しく思っている。仁と一心同体になる前の記憶を失っており力も失っている。食欲を満たすためと失った記憶と力を取り戻すため、鬼を喰らい続けている。
〇楽
朱い髪の少年。年齢不詳。身長150センチメートル。赤子の時に捨てられ盗賊に拾われ、盗み道具として育てられた。そんな生き方が嫌になり、盗賊の親分を襲撃し盗賊を抜け出した。その後、彷徨っていたところを鬼に助けられ、鬼になりたくて朱天童子を名乗って暴れていたときに仁と出会う。そして、盗賊の親分に再会し、仁の言葉と手助けを借り決着をつけたのち、綺糸屋で世話になっている。彼の持ち物と言えば、赤子の時くるまれていた羽織だけで、その羽織の背中に合った紋様から楽と呼ばれるようになった。
〇花
鬼神族の少女で、歳は14歳。身長151センチメートル(額に生えている角は除く)。目を閉じていて、額の角で周囲の状況を察知する。自身が秘める能力を危険視し、目が開くと能力が覚醒するため、そうなる前に仁に殺されたくて綺糸屋を訪問した。しかし、綺糸屋での暮らしに安らぎを覚え、死を望む気持ちと仁や楽と一緒にいたい気持ちの間で葛藤する。鬼導隊の術は、骸を永久に残し、自然の死すら与えてくれない残酷で死ぬよりもつらく屈辱的なものとして激しく憎悪している。仁が日常を思い出すきっかけを作った。
「鬼導隊」
〇咲(さき)
鬼導隊見習の少女で、年齢16歳、身長160センチメートル(触角を除く)。鬼除けの護符を配っていた時に仁と顔見知りとなり、鬼退治の途中で隊とはぐれたところを仁とだまりに助けられる。仇を打ちたいという自分に似た状況の仁のことを、鬼導隊の仲間に秘密にすることを約束し、付き合いが続いている。仁のことを『若旦那』と呼んでいる。白陽が生み出した「顔のない鬼」に遭遇し、自身の一部(髪の毛)を消費した鬼導術で滅する。
〇柊(ひいらぎ)
鬼導隊六番隊隊長で、面の文字は「信」。甘い物が大好きで常に持ち歩いており、部下たちに分けてやることが多い。仁の正体に気づき、独自に綺糸屋事件を調査する。佐助が残した「奈落に落ちろ」という言葉から、鬼の骸が葬られる「奈落」に仁達と潜入する。そこで「顔のない鬼」と出会い、「顔のない鬼」が「鬼の骸と鬼導術によって、鬼導隊の手によって作られた鬼」であることを看破する。
〇涼重(すずしげ)
鬼導隊六番隊副隊長。
〇戌実(いぬさね)
鬼導隊五番隊隊長。面の文字は「忠」で、柊などからは忠犬と呼ばれている。甘い物が苦手。
〇白陽(はくよう)
鬼導隊一番隊隊長。面の文字は「畏」。
〇紫隠(しおん)
鬼導隊二番隊隊長。面の文字は「忍」。白陽を崇敬している。
〇巌鉄(がんてつ)
鬼導隊九番隊隊長。面の文字は「義」。
〇愛ちゃん(あいちゃん)
鬼導隊十番隊隊長。面の文字は「愛」。
〇清蓮(せいれん)
鬼導隊四番隊隊長。面の文字は「考」。嗜虐的な性格で、鬼導術の研究のために二番隊隊長の座を狙う。鬼に苦痛を味あわせて滅する。
〇桐依(きりえ)
鬼導隊三番隊隊長。面の文字は「悌」。「歌で陰気を退ける」という特異な能力で、少年のみでありながら鬼導隊の隊長に任じている。副隊長の東雲に世話を焼いてもらっている。白陽に「食われて」死亡する。
※七番隊隊長と八番隊隊長は登場していませんので、面の文字は不明ですが、それぞれ「礼」と「智」が書かれているものと思います。主人公を含めた(鬼導隊1・2・10番隊隊長を除く)八人で「南総里見八犬伝」の「仁・義・礼・智・忠・信・考・悌」を形成していると思われます。
綺糸屋再開により、独自の再調査を始めた柊隊長と仁の遭遇や暗躍する「仮面の男」、「顔のない鬼」を生み出した白陽、花の葛藤など見どころがあると思います。
それが坂ノ睦作の「あやしや」です。
「これは、鬼と人とが同じ世にある物語。鬼と人とは、決して相容れぬ・・・決して・・・相容れてはならぬもの也。ワケあり呉服屋の若旦那・仁とワケあり鬼・だまり。奇妙な二人が都の夜を騒がせる!!」
これがあらすじというか、作品紹介です。
サンデーうぇぶりというサイトで読むことができるので、私も興味で読んでみました。全話読んでみた感想は「面白い」というものでした。
「鬼」という存在もはっきりとした設定がなされており、本来の「鬼」と人が「鬼」と呼ぶモノは違い、作中に出てくる仁とは別に「鬼」を退治する「鬼道隊」が「鬼」を退治する方法が違うと「鬼神族」の少女が告げたりしています。
作品世界は江戸時代にそっくりですが、武士は出てこず、代わりに「鬼道術」という力を使う者達が警邏を行うなど、福田宏作の「常住戦陣!!ムシブギョー」とは違う作品世界です。
登場人物紹介
「綺糸屋(あやしや)」
〇仁(じん)
綺糸屋二代目当主で、12歳。身長138センチメートル。顔のない鬼に母親と店の仲間を皆殺しにされ自身も重傷を負うが、なぜかその時に鬼喰いの鬼「だまり」と一心同体的な存在になる。そのためか朝に弱く、人の食べ物が食べれず、だまりの力を失えば死んでしまう。仇である顔のない鬼を探すためと元の姿に戻るために鬼を切り裂くことのできる棍状の武器を手に鬼を狩り続けている。
花の助言で食事ができるようになり、復讐のみではなく失われてしまった日常を取り戻すことにも目を向け始める。また、だまりのことを理解しようとする。その後、花や楽の勧めで綺糸屋の営業を再開した。
〇だまり
鬼喰いの鬼、年齢不詳。仁の体はだまりが維持しており、だまりの魂は仁が維持する存在となる。普段は仁の影として存在しており、その状態を忌々しく思っている。仁と一心同体になる前の記憶を失っており力も失っている。食欲を満たすためと失った記憶と力を取り戻すため、鬼を喰らい続けている。
〇楽
朱い髪の少年。年齢不詳。身長150センチメートル。赤子の時に捨てられ盗賊に拾われ、盗み道具として育てられた。そんな生き方が嫌になり、盗賊の親分を襲撃し盗賊を抜け出した。その後、彷徨っていたところを鬼に助けられ、鬼になりたくて朱天童子を名乗って暴れていたときに仁と出会う。そして、盗賊の親分に再会し、仁の言葉と手助けを借り決着をつけたのち、綺糸屋で世話になっている。彼の持ち物と言えば、赤子の時くるまれていた羽織だけで、その羽織の背中に合った紋様から楽と呼ばれるようになった。
〇花
鬼神族の少女で、歳は14歳。身長151センチメートル(額に生えている角は除く)。目を閉じていて、額の角で周囲の状況を察知する。自身が秘める能力を危険視し、目が開くと能力が覚醒するため、そうなる前に仁に殺されたくて綺糸屋を訪問した。しかし、綺糸屋での暮らしに安らぎを覚え、死を望む気持ちと仁や楽と一緒にいたい気持ちの間で葛藤する。鬼導隊の術は、骸を永久に残し、自然の死すら与えてくれない残酷で死ぬよりもつらく屈辱的なものとして激しく憎悪している。仁が日常を思い出すきっかけを作った。
「鬼導隊」
〇咲(さき)
鬼導隊見習の少女で、年齢16歳、身長160センチメートル(触角を除く)。鬼除けの護符を配っていた時に仁と顔見知りとなり、鬼退治の途中で隊とはぐれたところを仁とだまりに助けられる。仇を打ちたいという自分に似た状況の仁のことを、鬼導隊の仲間に秘密にすることを約束し、付き合いが続いている。仁のことを『若旦那』と呼んでいる。白陽が生み出した「顔のない鬼」に遭遇し、自身の一部(髪の毛)を消費した鬼導術で滅する。
〇柊(ひいらぎ)
鬼導隊六番隊隊長で、面の文字は「信」。甘い物が大好きで常に持ち歩いており、部下たちに分けてやることが多い。仁の正体に気づき、独自に綺糸屋事件を調査する。佐助が残した「奈落に落ちろ」という言葉から、鬼の骸が葬られる「奈落」に仁達と潜入する。そこで「顔のない鬼」と出会い、「顔のない鬼」が「鬼の骸と鬼導術によって、鬼導隊の手によって作られた鬼」であることを看破する。
〇涼重(すずしげ)
鬼導隊六番隊副隊長。
〇戌実(いぬさね)
鬼導隊五番隊隊長。面の文字は「忠」で、柊などからは忠犬と呼ばれている。甘い物が苦手。
〇白陽(はくよう)
鬼導隊一番隊隊長。面の文字は「畏」。
〇紫隠(しおん)
鬼導隊二番隊隊長。面の文字は「忍」。白陽を崇敬している。
〇巌鉄(がんてつ)
鬼導隊九番隊隊長。面の文字は「義」。
〇愛ちゃん(あいちゃん)
鬼導隊十番隊隊長。面の文字は「愛」。
〇清蓮(せいれん)
鬼導隊四番隊隊長。面の文字は「考」。嗜虐的な性格で、鬼導術の研究のために二番隊隊長の座を狙う。鬼に苦痛を味あわせて滅する。
〇桐依(きりえ)
鬼導隊三番隊隊長。面の文字は「悌」。「歌で陰気を退ける」という特異な能力で、少年のみでありながら鬼導隊の隊長に任じている。副隊長の東雲に世話を焼いてもらっている。白陽に「食われて」死亡する。
※七番隊隊長と八番隊隊長は登場していませんので、面の文字は不明ですが、それぞれ「礼」と「智」が書かれているものと思います。主人公を含めた(鬼導隊1・2・10番隊隊長を除く)八人で「南総里見八犬伝」の「仁・義・礼・智・忠・信・考・悌」を形成していると思われます。
綺糸屋再開により、独自の再調査を始めた柊隊長と仁の遭遇や暗躍する「仮面の男」、「顔のない鬼」を生み出した白陽、花の葛藤など見どころがあると思います。
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