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2018年03月28日

年をとったワニ

さくら さくら 今咲き誇れ 森山直太朗のあの曲のようにいまピークを向かえています。

週末には散る運命となりますが、その散り際もはかなくも人の心をうちます。

「美しい」とか「きれい」とかそういった一言で片づけることをこれからはやめにします。

それにふさわしいことばをさがしていきたいと思います。

そのヒントは毎日一詩づつ読んでいる「李商隠」の詩にあるに違いない。

本日はこれ 年をとったワニ

小説家が読む本の紹介で吉行淳之介がこちらの本をあげいて興味がありさっそく購入しました。

山本夏彦訳「年を歴た鰐の話」が有名らしいのですが、こちらをさがしたのですが残念ながらなく

福音館書店の「年をとったワニの話」のほうを購入した次第です。

こちらはシオポール・ショボー氏の作品で息子のルノー君に語ったお話です。

物語もいいのですが、その文章の間に挟まれた絵もすごい独特です。

こちらの絵もショボー氏が描いているとのこと。

さて、物語ですが

欲望に負けて、恋人である「タコ」の足を毎日1足ずつ食べてしまい。ついには「タコ」自体食べて

しまいます。

「タコ」を食べてしまったあとのワニですが、文中を引用します。

タコは、とてもおいしかった。

だが、食べ終わってしまうと、ワニは後悔のなみだを流した。


止まらない欲望へのあとからくる後悔。

われわれにもありますよね。

この物語にある自分の中にあるワニを年とった今こそ痛いほどわかります。

この物語は小学校中級以上の児童書とされていますが、そんなことはなく

まさに40代以上が読むべき本だと思います。

昨日、一気に読んでこころにビシバシ何かが刺さりました。

まとめ
・児童書でも侮るなかれ!



posted by ましゅ at 04:36| Comment(0) | TrackBack(0) |
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