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2015年12月10日

読書感想文『死生観』  おすすめの文章と自分なりの感情

DSC_1499.JPGこんにちわ小谷中広之です
今回のブログでは私「小谷中広之」が読んだ本の中で気に入った文章を紹介するとともに私「小谷中広之」がその文章に対して感じたこと(感情)を書き、少しでも皆様の何かのきっかけになれればこのうえない喜びです(定期的に読書感想文は更新していきます)
決して細かくは書くことはありませんのでご了承ください
私「小谷中広之」が感じた文章を書きたいと思っております

今回のご紹介する本は、セネカ様の「我が死生観 人間、どう生きるか」です

気になる文章
●老人の中には、自分の年齢以外には長生きしたことを証明できる証拠は何一つ持っていないものをしばしば見かける
○小谷中広之の感情・・・今現在の自分の年齢(自分なら33歳)以外で33年間生きたことを証明するものは何があるだろうか?学歴、資格、友人、知人、家族、親兄弟、仕事の実績、遊びの実績、貯金額、人生観、それ以外は?
そして、「もうあなたは35歳(例)なのだから今さらソレをやってもしょうがない」または「もう俺は35歳(例)だからソレをやってもしょうがない」という諦め、その諦めなければならない年齢以外の証明はなにができるだろうか?証明があまりにも小さなものと自分で判断できるのなら諦める証明にはならない。諦めずに行動に移そう

●寸時も自分の時間を無駄にしない人物でなければ人生は理解できない。彼らは自分に与えられた時間を全て自分に役立つように使うから、その人生は大変長い。一刻もおろそかにせず、無駄にしない。これ以上のケチはないと思えるほど時間を大切にして、わずかな時間すら他人任せにしない。自分の時間と交換するに値するものは存在しないとさえ考えているだから懸命な人の生命は長い。しかし自分の生命を他人に盗み取られている連中は、当然のことながら短命に終わる。しかも彼らは、普段の生命を他人に盗み取られているのに気づかない
自分のすべての時間を自分の内なる要求に合わせて使い、今日を二度とめぐってこない一日として計画するものは、明日を待ち望みもせず明日を恐れもしない

○小谷中広之の感情・・・今日よりいい明日はない
常に今この瞬間を全力で生き抜こう
今の自分は過去の積み重ねの結果でしかない。ならば未来の「今」のために今を一生懸命生き抜き、未来の「今」に向かって行こう

●人生の旅路では、人々が頻繁に往来し踏み固めてった未知ほど、私たちを迷路に引きずり込んでいくのである。だから、羊のように前を行く群れの後を追ってはならない。他人の後を追うのではなく、自分が行くべき道を自分で選んで歩まなければならない
人はなぜ、他人に見せびらかすための幸福に魅せられ、自分自身で深く味わうための幸福を求めようとしないのだろうか

○小谷中広之の感情・・・道のない道を進み、自分の通った後が道になるような人生を歩もう

●うわべだけではない幸福
不変で中身が充実し、人目につかないところこそ美しい、そんなものを丹念に探し求めよう。それは、それほど遠いところにあるわけではない。手を伸ばせば届くところにきっと見つかるものである。ただ必要なことは、どちらに向かって手を差し出せばよいかを知っておくことである

○小谷中広之の感情・・・それにはやはり今の自分の考え方だと3つの投資+αしか考えつかない
「本を読むこと、旅をすること、人に会うこと」+「健康であること」

●あなたは快楽を愉しむが私は快楽の効用を利用する
○小谷中広之の感情・・・バネにならない遊びはしない

●仕事に関連して人を選ぶには特別な注意が必要である。その人には人生を分かち合うだけの価値があるかどうか、自分の時間を犠牲にすれば、その人の時間をそれだけ生かすことになるかどうか、などを考慮する必要がある
○小谷中広之の感情・・・しっかりと考えて選別しよう
その瞬間瞬間、一分、一時間、一日はもう二度と戻っては来ないし、取り返すことすらできないのだから

●金が入ってこないということは、持っている金を失うことに比べればはるかに我慢しやす。だから、運命に一度も顧みてもらえなかったものも、運命に見捨てられるものに比べれば気楽であるといえる
キニク学派の哲学者ディオゲネスにはこのことがよく分かっていたから、奪い取られるようなものは何一つ持たないようにしていた
あるとき、ディオゲネスのただ一人の奴隷が逃亡した。報告を受けたディオゲネスはわざわざ捕まえて連れ戻すほどのこともないと思い、「マーネース(先祖の例)が私ディオゲネスがいなくても暮らしておられるのに、私自身はマーネースがおられなくては生きていけない、というようでは面目が立ちません」と言ったという。しかし、私には、彼はこう叫んだのではないかと思われる。「運命の神よ、どうか、もう私のことはお構いにならないでください。私ディオゲネスは、もうあなたからの授かりものを何一つ持っておりません。私の奴隷が逃亡しました。しかし、自由になったのはこの私でございます」
奴隷の一家をかかえればその着る物や食べ物が必要である。いつも腹を減らしているたくさんの連中を食べさせ、衣料も買ってやらなければならない。手癖が悪いからロいうのでいつも目を光らせていなければならない。それに、彼らは泣いたり悪態をついたり、まったく扱いにくい連中である。自分以外の者には何の義務も負っていないほど幸福なことはない。自分に対してなら、義務の履行をいとも簡単に拒否することができる

○小谷中広之の感情・・・自分の生活を縛ってしまうような、考え方や行動範囲が決まってしまうような、そんなものを一切持たないようにしよう
それにはやはり自分を知ることから始めなければならない

●必要な本だけを買い求めればよいのであって、人に見せびらかすための本は一冊たりとも不要である
○小谷中広之の感情・・・今のところそのような本の買い方をしたことは一度もない

●もといた出発点にもどるのに、なんの辛いことがあろうか。死に際をよくすることを知ろうとしないものは、立派に生きることはできない
死を恐れるものは、生きている人間にふさわしいことなど何一つできないであろう
どんなことでもその発生を予期できるならば、人はあらかじめ備えを固めて待ち構えていることができるから、襲い掛かってくるあらゆる責め苦を緩和することができる
これに反して、無思慮の人間や、幸運だけしか期待しないものを襲う不幸の衝撃は大きい
危険が発生してから、その危険をしのぐために心を整えようとしても、もう遅い

○小谷中広之の感情・・・帰り際、引き際、負け際、死に際など様々な「際」が人生にはある
全ての際はとても大切だと思う。「際」という状態になった時、しっかりと受容しすぐに次の行動に移せるようになるには日ごろからこの「際」ということを勉強し考えて行動していくことが大切だと思う
例えば、自身で経営していた会社が倒産、しかし、会社を最初に立ち上げたときが0ならば、会社が倒産したこと自体はただ単に0にまた戻っただけのこと、と捉えることが肝心なのではないだろうか
早目の受容をすることで、次の行動へのスピードがだいぶ違ってくるだろう


●ジュリアスケイナス
あるとき暴挙無動の暴君カリグラと長々と口論したことがあった。ケイナスが退去するとき、カリグラが彼に向かって「万一にも、愚かな望みをかけて、自分を慰めようとしないがよいぞ、予は汝を死刑にするように命じておいたぞ」と言った。すると、ケイナスは「世にもすぐれたる王子さま、お礼を申し上げます」と答えた
死刑執行までの10日間を、ケイナスは何の不安もなく過ごした。彼の言動、平素な態度はそれを十分に証明していた。暴政の犠牲となった死刑囚たちを引っ張り出していた百人隊の隊長がケイナスに出頭するように命じた時、彼はチェスをさしていた。呼び出しを聞いた彼はボーンの数を数えると相手に向かって「私が死んだ後で、あの勝負は俺の勝ちだったなどと嘘をつくんじゃないぞ」と言うと、今度は百人隊長のほうに向かってうなずきながら「私が1ボーン勝っていたことの証人になってくださいよ」と頼んだ
彼の友人たちはよき友を失うことを悲しんだが、ケイナスは友人たちに「なぜ悲しむのか。あなたたちは人間の魂が不滅かどうかについて思索しているが、私はもうすぐそれを知ることができるのだ」と語りかけた。彼は最後の瞬間まで真理の探求を続け、自分自身をもその思索の対象にしていたのである
ケイナスの哲学の恩師が刑場へ向かう彼に同行した。処刑される小高い丘に近づいたとき、恩師は彼に「ケイナス、あなたは今何を考えていますか。今、どんな心境ですか」と尋ねた。「あの束の間の瞬間がやってきて、霊が肉体を離れるのを意識するかどうかを観察したい、と思っています」

○小谷中広之の感情・・・これがこのケイナスの死に際なのか
こんなことを言えるということはやはりケイナス自身も日ごろから死に際、自分の最終ゴール目前のことをしっかりと見つめ考えていたのだろう

●征服されない強さこそ、攻撃されない強さより質的には本物
そこで中傷を受けない賢人よりも、中傷を受けても動じない賢人のほうが格が上だということを知っておいてもらいたい

○小谷中広之の感情・・・誹謗中傷に恐れることのない心がまえの基本かもしれない
外界が支配されようと自分の心まで支配されることはないように生きよう

●最初にある行為があって二番目の行為が起こることはあるが、二番目の行為は最初の行為がなければ起こらない
私の言いたいことをもっとわかりやすく言うと、例えば、足動かしても走らずにいられるが、走るには足を動かさなくてはならないということだ

○小谷中広之の感情・・・行動し考え軌道修正し、また行動の繰り返し



ここまで読んでいただきありがとうございます。読んでいただいた方の人生での何かのお役に立てればとても嬉しいです

この本の他の文章が気になった方下記のサイトで購入可能です。






タグ:セネカ 様
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