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2015年04月06日

阪神被災者が語る希望

漏れも阪神被災者で三ヶ月以上避難所暮らしだったけども、
その手の犯罪の話は全く聞かなかったな

一方でペットボトルの水が盗まれただの、
毛布がとられただの、そういうのはよくあった

思い出す
うちもふくめて近所は全壊して、
何もかもが埋まってしまった。
この世の終わりのような光景だった

普段煙たがられてた二つ下の珍走が、
仲間と集団で家財道具の掘り出しを手伝ってくれた
バイト代はたいてやっと買ったばかりのギターが
ほぼ無傷で出てきたときはなぜだか涙が止まらなかった
まっ金金な頭した珍走が泣きながら励ましてくれた
金目のものが出てきたら盗んでいかれるんじゃないかと
思っていた自分が恥ずかしかった

嫌なヤツらもいた。
今思えば下らない理由で揉め事ばかりが続く日もあった
友人も財産も、夢見ていた将来も、多くのものを失った。
世界は崩れた

しかしなんだかんだでそこで今の嫁さんと出会い、
今はごく普通に暮らしている

自分を包む世界が崩壊しても、世界が終わらない限り、
命ある限りなんとかなるモンなんだな、と今は思う
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