ハムスターの腫瘍について: ハムスターの研究室

2017年09月07日

ハムスターの腫瘍について

今日はハムスターの腫瘍についてタイプと治療方法をお話しさせていただきます。
ハムスターをたくさん飼っていると必ず出くわす病気が腫瘍と言っていいほどハムスターには多い病気になります。
今日はハムスターの腫瘍疾患について説明したいと思います。

ハムスター腫瘍のタイプ
ハムスターの病気の中で腫瘍疾患は多くを占めています。
ハムスターの腫瘍には大きく分けると良性腫瘍と悪性腫瘍があります。
良性腫瘍とは、比較的大きさが変わらなかったり、体に悪影響を及ぼすことが少ない腫瘍のことを言います。
悪性腫瘍は、腫瘍の大きくなるペースがはやかったり、体調に影響を及ぼします。
良性腫瘍は比較的高齢ハムスターに発症しやすいです。逆に若齢で発症する腫瘍は悪性度が高く治療が難しいです。

腫瘍ができる原因
多くが遺伝が関係しているとされています。
特に若齢で発症する腫瘍疾患は悪性度が高く遺伝性があります。

治療方法
良性腫瘍の場合は年齢などを加味して内科的な方法で治療を行うことが多いです。
悪性腫瘍においても同様のことが多いです。手術を行う場合は、ハムスターの状態をよく把握した上で行う場合もあります。

外科手術は必要か？

腫瘍疾患の場合は治療の選択の中で外科手術も含まれます。
しかしながら、ハムスターの腫瘍の場合は外科手術を行うべきか否かは慎重に検討するべきです。
ハムスターの寿命は2～2才半です。そう考えた時に手術を行うかどうかよく考える必要があります。例えば2才を過ぎたハムスターに腫瘍が出来た時に手術は必要なのか、麻酔や術後のリスクを考えると手術よりは内服で治療を行った方がいいように思います。内科的な治療だけでも寿命まで生きるハムスターはたくさんいます。
また、麻酔のリスクや術後の傷の管理を考えると腫瘍ができた部位によっても手術ができるかどうかが決まってきます。

もし、自分のハムスターが腫瘍疾患で手術を悩んでいる方は、担当の獣医師とよく相談されると良いです。特にリスクやデメリットについてはよく聞いて置いた方がいいです。

手術をしてからやらなければ良かったと聞くことも多いです。

ハムスターの外科手術について詳しくはこちら

簡単に手術についてのリスク
麻酔麻酔をかけるため呼吸不全などにより場合によってはそのまま亡くなる場合があります。
術後術後管理において、場合によって胸水や腹水が貯まることがあります。術後に急に亡くなる場合もあります。

しかしながら、手術を行わなかったことによって腫瘍が大きくなり、それによって亡くなってしまう場合があるのも事実です。
ですので、手術をするかしないかはよく考えて行うべきと言えるでしょう。

生活環境の改善

腫瘍が大きくなると出来た場所によってはこすれてしまって脱毛や出血をしたり、
段差が登れなくなったりしてしまいます。また、腫瘍を自分でかじってしまったりする場合があります。
そうなった時には生活環境の改善を行う必要があります。
基本的に次のような形になります。
・段差をなくしフラットな環境にする。
・二階を取り外す。
・回し車を外す。
・食器や皿を底が浅いものに変える。
・トイレ砂や砂浴びの砂を取り外す。
・床材を紙製のものに変える。
・食事を食べやすいものに変える。

腫瘍が大きくなると動きにくくなるので段差を無くして動きやすくし、腫瘍自体がこすれないようにしましょう。
また、腫瘍がこすれたり、自分でかじってしまい出血などをしている場合は、砂がケージ内にあると患部にくっついてしまい不衛生になるので取り外す必要があります。
床材も同様にチップ系ですと患部にくっつく恐れがあります。ですので、紙製のものかキッチンペーパー変えると良いです。

オススメの床材
ペパーレミックス
紙製です。吸水性高いのでケージ内を清潔保つことができます。

ペパーレミックス 6L

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腫瘍ができた場所によっては食事がしにくくなることがあります。そういう場合は豆腐やヨーグルト、ミルク、流動食など食べやすいものを与えましょう。ペレットはふやかして与えたりしましょう。

オススメのミルク
チューブダイエットカケシア
ミルクの中で一番カロリーが高いです。犬、猫用ですがハムスターに使用することができます。
強制給餌など自分でごはんを食べられないハムスターにオススメです。