ハムスターの研究室

暑くなってきて心臓が悪いハムスターには負担がかかる季節になりました。

ですので、心臓疾患のハムスターの飼い方について今回はご紹介します。

ハムスターの心臓疾患

ハムスターは小さいので病気に気づきにくいです。
しかしながら、病気にはかかります。
主には遺伝性の腫瘍疾患や皮膚病、そして歳をとってくると心臓疾患も比較的多くかかります。

特に、ゴールデンハムスターのキンクマに多いように思います。

症状

ハムスターは基本的には具合が悪いことを隠します。
なぜなら、野生でもし具合が悪いことを表に出すとすぐに天敵に狙われてしまうからです。

ですので、症状がもし出た場合は早めに病院にかかってください。

・呼吸が荒い
・食欲がない
・動かない

・2才を超えて高齢なのに太った。（むくんできた）

上記のような症状がある場合は早めに病院に行って見てもらいましょう！

基本的には心臓が肥大してそれに伴い、循環が下がって肺水腫が起きたり、胸水が溜まったりして
呼吸が荒くなります。
また、苦しいので、食欲がなくなります。
循環が下がることによって、血流が悪くなり、むくんできます。

治療

基本的には内科療法になります。
もし近くにハムスターを見てくれる病院があり、レントゲンを撮ってくれることがあるようなら、
確定診断ができるでしょう。
その結果、心肥大が疑われる場合は、強心剤や肺水腫、胸水がある場合は利尿剤など薬が処方されるでしょう

内服薬を与えることによって症状を緩和します。
基本的には心臓疾患は治りません。
如何にして進行を遅らせるか、呼吸が苦しいなら呼吸を和らげるかを考えます。

夏は気圧の変動が大きく心臓疾患のハムスターにとって大変な時期になります。

呼吸が苦しい、肺水腫、胸水のハムスターは気圧が下がったり、低気圧がくると途端に具合が悪くなります。

ですので、低気圧や台風には気をつけなければいけません。

対処法

基本的に呼吸が苦しくない様なら内服を飲ませましょう。

食欲が落ちているならば、好きなものや高栄養なミルクなどを与え、呼吸が苦しいなら酸素室をレンタルしたりします。

食欲不振の場合

心臓疾患になると食欲が落ちてしまう場合があります。食欲が低下した場合はまずは好きなものを与えましょう。
また、呼吸が苦しい場合ごはんを置き場まで動けない場合があるので口元にごはんやミルクを持って行って食べさせてあげましょう！
固形物を食べるのが難しくなるのでミルクなど食べやすいものを与えましょう。

オススメのミルク

チューブダイエットカケシア
犬猫用と書いてありますが、ハムスターにも使えます。カロリーが高いので少量でカロリーがとれます。

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ベビーミルク
水によく溶けるので与えやすいです。小分けなっているので便利です。

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カスタムラックス
粉のまま与えることができます。嗜好性も高いので比較的よく食べてくれます（自分が飼ったハムスターの場合）。

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呼吸が苦しい時

呼吸が苦しいのであれば、酸素室をレンタルしたりしましょう！
レンタルしてくれる業者は地域によってまちまちです。


レンタルの酸素室ですとお金がちょっと(;^_^Aという方は簡易的に酸素室を作りましょう！
簡易的な酸素室の作り方はこちらです。
苦しいのであれば、環境をあまり動かなくても良い小さいケージに入れてあげて
携帯酸素をワンプッシュしてあげましょう！

回し車も外しておきましょう
無理に運動すると呼吸が苦しくなって倒れてしまう場合があります。


そして、ごはんは口元に持っていってあげましょう！

自力で食べることができないのなら、ミルクを少しずつ強制してあげましょう！
この時決して仰向けにはしないでください。

また、夏場は暑いのでエアコン付けて部屋は涼しくしましょう。
私たち人間が涼しいと感じる温度が良いです。

低体温の場合

心臓が悪いと循環が悪くなるので体温が下がってしまう場合があります。
この場合はハムスターの体を温めてあげる必要があります。
ペットボトルにお湯（人が触って少し熱いと感じるくらい）を入れてハムスターの体にそわせてあげましょう！
ペットヒーターがある場合はケージ内にペットヒーターを入れてあげてください。

夏の暑い時期はエアコンはつけて室温を涼しくした上でペットヒーターやペットボトルを入れてください。
また、ケージ全体を温めてしまうと逆に熱中症になってしまったりするのでケージの一部分を温めるようにしましょう。

苦しそうなのを見ていられない

よく「苦しそうなのを見ていられない」ということを聞きます。
はやく楽にしてあげたいという飼い主様もいます。
確かに呼吸がずっと苦しいのをみているのはなんかハムスターが可哀想にみえたり、無理に生かしてるんじゃないかと思ってしまったりします。
闘病生活が長くなると自分のしていることは正しいのか疑問が湧いて来たりします。
実際私も心疾患のハムスター飼っている時にこの行為は意味があるのかと思う時もありました。

しかしながら、私が飼ってきた動物たちは皆、精一杯生きているようでした。
確かに呼吸が苦しそうにしている時もありました、でも好物のミルクを与えたら最後までそれは食べていました。
私はこういうことを経験してハムスターを飼った以上最後まで飼い主としてどうすればいいかを考えて治療を行っていきたいと思っています。
治療に対して一人一人考え方は違います。
ですので、自分が飼い主として後悔のないように治療を行っていただけると良いと思います。
出来ればこの記事を見てくださった飼い主様にはハムスターと最後まで一緒に頑張ってくれると良いと思っています。

まとめ

心臓疾患のはとても大変な病気の一つです。
そして、心臓疾患は決して治りません。

ですので、心臓が悪くなってしまったらきちんと治療を行って
呼吸が苦しい場合は内服を飲ませたりや酸素室に入れてあげましょう！