ココット嬢(6)
Mademoselle Cocotte
−−−−−−−−−−【6】−−−−−−−−−−−−−−−−−−
≪ Comme il rentrait un soir chez ses maîtres,
un chien se mit à le suivre. Il n' y prit point garde
d' abord; mais l' obstination de la bête à marcher
sur ses talons le fit bientôt se retourner.
−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ある夕方、フランソワが彼の主人の宅に戻ろうとして
いたときです.一匹の犬が彼についてき始めたのです.始
めは全然気にしていなかったのですが、この犬があきらめ
ずにどこまでもついてくるので、彼はやがて、ふり向きま
した.
−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−
rentrait:(半過去3単) < rentrer (自) 帰る、帰宅する
ne... point:[文語] 少しも〜でない;
(日常語で使うとふざけた感じになるそうです)
obstination:(f) 頑固、執拗さ
talons:(m) かかと、ヒール
marcher sur les talons de qn:誰それのあとをつける、
つきまとう
fit:(単純過去3単) < faire
bientôt:(副) まもなく、すぐに、やがて
bête:[ベット](f) 動物、ここでは犬のこと.
犬はchien なのですが、フランス語では同じ単語を
続けざまに使うのを避けます.そこが日本語との
大きな相違点です.日本語に訳すのですから、こ
こは「動物」ではなく「犬」のほうがいいと思い
ます.
−−−−−−−−−≪解釈≫ −−−−−−−−−−−−−−−−
l'obstination de la bête à marcher sur ses talons le fit
bientôt se retourner.
直訳すれば
彼につきまとう犬の粘り強さが、やがて彼をふり向かせ
た.
となりますが、自然な日本語は主語の部分の理由は
「〜なので」と副詞節に変更します.
つきまとう犬の粘り強さに、とうとう彼はふり向きまし
た.
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