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2023年05月31日

403番:アルト・ハイデルベルク(117)


アルト・ハイデルベルク(117)
𝓐𝓵𝓽 𝓗𝓮𝓲𝓭𝓮𝓵𝓫𝓮𝓻𝓰



−−−−−−−−−−−−【117】−−−−−−−−−−−−−−−−−−

Die Musik setzt nebenan voll ein mit dem ≫ Gaudeamus ≪,
alle Studenten singen das Lied.

Karl Heinrich:(stutzt, horcht). Was ist das ?

Lutz : Ew. Durchlaucht, die Studenten. Der ganze Garten sitzt
voll von diesen Leuten.

Karl Heinrich:(hört schweigend den ganze Vers, alle stehen
erwartungsvoll, als ob sie auf seinen Entschluß warten. Als
der zweite Vers jubelnd einsetzt, blickt Karl Heinrich um sich
wie erwachend). −−Doktor ?

Doktor:Ew. Durchlaucht − ?

Karl Heinrich:Gehen wir hinein. (Ab. Von allen gefolgt.)

Doktor:(allein. Er will mit, bleibt, horcht, setzt sich müde.− Er hört
schweigend den zweiten Vers zu Ende singen.)
(Es ist Abend geworden, das Schloß liegt im Licht der
Abendsonne, langsam kommt die Dämmerung.)

Doktor:Gaudeamus ! −Die Lebensfreude ! − Und unsereins ist
müde und caput. −−−Caput.−−


−−−−−−−−−−−−− (訳) −−−−−−−−−−−−−−−−

  音楽が隣で『ガウデアームス』でもって本格的に始まる.
学生全員がこの歌を歌う.

カール・ハインリヒ:(はっとして聞き入る) あれは何ですか?

ルッツ  :学生たちでございます、殿下.あの人間たちで、庭は
      すし詰めです.

カール・ハインリヒ:(黙って歌詞を全部聞いている、全員決断を待つように立って
      いる.2番目の歌詞が歓声と共に始まると、カール・ハインリ
      ヒは、目が覚めたかのように自分の周りを見渡す)
    −−あの、博士.

博士   :殿下、何か?

カール・ハインリヒ:私たち、中へ入りましょうよ.(全員がついて行く)

博士   :(一人残る.一緒に行こうとするが立ち止まる.歌を聴き入る.
       疲れて、腰掛ける.−黙って2番目の歌詞を歌っているのを
       最後まで聴いている.)
      (夕方になる.城が夕陽の光に包まれ輝いている.ゆっくり薄
       暗くなってゆく)

博士   : ガウデアームスだ!−−人生の喜びだ! しかし我らのような
       者は疲れた! もう限界にきた!−−−限界だ!


−−−−−−−−−−−−−《語彙》−−−−−−−−−−−−−−−

ein/setzen:[文語] 始まる、起こる
voll:(副) 完全に
blickt: (3単現) <blicken (自/h) (+方向詞)目を向ける
erwachend: (現在分詞) <erwachen (自/s) [文語] 目を覚ます
nebenan:[ネーベン・アン] (副) 隣に、隣接して;ただし訳本では「庭」
   と訳されています.庭は2つあって、手前側と、一段さがった
   川岸側があったと記憶しています.  
Gaudeamus:ガウデアームス(されば楽しもう)
stutzen:(自) (驚いて)はっとする
horchen:(自) 聞き耳を立てる、耳を澄ます [auf Akk に]
gefolgt:(過去分詞) <folgen あとについて行く
ab:退場; 離れて
von allen gefolgt:みんながあとにつづいて  
schweigend:(現在分詞) <schweigen (自) 黙っている、
schweigen−schwieg−geschwiegen
der Vers:[フェルス] (eタイプ) 詩
erwartungsvoll:(形) 期待に満ちた
<die erwartung:(en タイプ) 期待、予想、見込み
der Entschluß: (Entschlüsse) 決心、決断、決定
jubelnd: (現在分詞) <jubeln (自) 歓声を上げる、歓呼する
die Dämmerung:(en タイプ) 夕暮れ、夜明け、薄暗がり
unsereins: (不定代名詞) <=unsereiner 私たちのような者、
                私たちのような人間
caput:(辞書不掲載語)訳本をみると「もうだめだ」の意味で
   訳されています.しかしそのまま使うのも無責任なので、とりあえず
   ネット検索してみた:その結果、出典は「頭」を意味するラテン語の
   ようでした.「もうだめだ」に近い表現を探したところ、
   「supra caput esse 頭のうえにある>悩ます」
    という説明がありました.まあ「頭を越えた状態」を意味する
   ことがわかったので、ここでは「もう限界だ」としておこうとも
   思ったのですが、私のうっすらした記憶では「潰れた」という意味が
   片隅に残っていますので、そちらの説で書いておきます.
   どの程度信頼できるか?まあ「幽霊を見た」程度で!
    後日、わかったら訂正に戻ってきます.それまでこの怪しい訳文
   でおつき合いをお願いします. 



−−−−−−−−−≪ガウデアームスについて≫−−−−−−−−−−−−−−−

この歌はラテン語で歌われる歌の一つです.

Gaudeamus igitur, iuvenes dum sumus; それでは楽しもう、ぼくらが若い間に
post iucundam iuventutem, post molestam 楽しい青春ののちに、悩み多い老年ののちに
senectutem nos habebit humus ! ぼくらは大地に帰るのだから.

Vivat academia, vivant professores, 大学万歳、教授万歳、
vivat membrum quodlibet, vivant membra quaelibet ぼくらのすべての仲間万歳
semper sint in flore ! 彼らはつねに若々しい

歌の起源については不明ですがドイツにかぎらず、世界中で歌われている
学生歌です.日本では「わがゆく道は」で知られています.

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