L'ARLÉSIENNE
−−−−−−−−−【20】−−−−−−−−−−−−−−−−
Quelquefois il passer des journées entiéres seul
dans un coin; sans bouger: D'autres jours, il
se mettait à la terre* avec rage et abattait à
lui seul le travail de dix journaliers ... Le
soir venu, il prenait la route d' Arles* et mar-
chait devant* lui jusqu' à ce qu' il vît monter
dans le couchant les clochers grêles de la ville:
−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−
あるときは、ジャンは数日間たったひとりで、部屋の片
隅で、身動きもせず過ごすこともあり、また別の数日間
は、気も狂わんばかりに畑仕事にとりかかり、ジャンひ
とりで10人分もの畑仕事をこなしたりした...夜にな
ると、一人だけで、アルルへ向かう道を取り、西の空に、
町の教会の細長い鐘楼がそびえるのが見えるところまで
歩いて行きました.
−−−−−−−−−−《語句》−−−−−−−−−−−−−−−−−
* la terre ここでは「畑仕事」
se mettre à ~ 〜にとりかかる
il se mettait à la terre
彼は畑仕事にとりかかるのを常とした。
ここでの半過去は「習慣」を表す.
rage (f) 激怒 avec rage 怒り狂ったように
「avec + 抽象名詞」は副詞的な意味になる。
この場合名詞は無冠詞となるが、形容詞が
つくと不定冠詞がつく。
abattre (他)「打ち倒す」が基本的な意味。
ここでは熟語で、abattre du travail
もしくは abattre de la besogne で
「どんどん仕事を片付ける」
「せっせと仕事をする」などの意味になる。
* il prenait la route d'Arles
この d' = de は、
qui conduit à を意味する(第三書房版対訳書)
彼はアルルへ向かう道をとった。
(道を歩いて行った)
(乗り物が書かれていないので、
徒歩と考えるのが普通)
marcher 〜に向かう、歩く /
marcher devant soi まっすぐ歩く
jusqu'à ce que 〜 するまで、
ここでは場所の到達点。「〜するところまで」
尚、ce は関係代名詞 qui の先行詞。
このce に場所が示唆される。
そして jusqu'à ce que のあとは接続法になります。
jusqu'à ce qu'il voie les clochers. /
鐘楼がみえるところまで
物語で主節が過去形なので、接続法半過去が
使われます。
(会話では、簡単に接続法過去で済ませます)
接続法半過去は、習わなかった方も多いと思
いますので
活用語尾を書いておきます。
語幹は単純過去の2人称単数(tu)の形から
sをとったものになります。
je ~sse / tu ~sses / il ~^t /
nous ~ ssions / vous ~ssiez / ils ~ssent
重要な例外の動詞
avoir の接続法半過去
j'eusse / tu eusses / il eût /
nous eussions / vous eussiez / ils eussent
★
êtreの接続法半過去
je fusse / tu fusses / il fût /
nous fussions / vous fussiez / ils fussent
最後に、voir ですが、知覚動詞の文型は
知覚動詞 + 不定詞 + 名詞
この名詞は知覚動詞の目的語と不定詞の主語を兼ねます.
Je vois courir un chien.
犬が走っているのが見えます。
J'entends siffler le train.
汽車が汽笛を鳴らしているのが聞こえます。
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