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2024年01月28日

982番:アルルの女(12)

 
アルルの女(12)
L'ARLÉSIENNE




−−−−−−−−−−−【12】−−−−−−−−−−−−−−−
 
Donc, un dimanche soir, dans la cour du
mas, la famille achevait de dîner. C'était presque
un repas de noces. La fiancée n' y assistait pas,
mais on avait bu en son honneur tout le temps...
Un homme se présente à la porte, et d' une voix
qui tremble, demande à parler à maître Estève,
à lui seul.
.

−−−−−−−−−−−(訳)−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
さて、ある日曜日の夕方、農家の中庭では、一家が夕食
を終えようとしていました。それはもうほとんど披露宴
のような夕食でした.許嫁は不在でしたが、みんな彼女
への祝福のため始終飲み交わしていました。一人の男が
門扉の間に現れました.そして震える声で、エステーヴ
の旦那に、旦那だけに合わせてほしいと言います.


−−−−−−−−−−−⦅語句⦆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
           
donc: [ドンク] 節のはじめでは c を発音する.
       「さて」、「ところで」
on avait bu en son honneur:「彼女のために乾杯した」
   英語につられて、son を「彼の」と訳さないこと.
   フランス語では son は所有者ではなく係る名詞に
   性数が支配される形容詞の一種です.
   なのでフランス語では「所有代名詞」とはいわず
   「所有形容詞」と言ったりしています.
   ここでは honneur が男性名詞なので son.

   
−−−−−−−−−−−−≪文法≫−−−−−−−−−−−−−−−−−−

La fiancée n'y assistait pas, mais on avait bu en son honneur :
なぜon avait bu en son honneur が大過去なのでしょうか?
ふつうに考えると「許嫁がそこに居合わせなかったのだが
みんなは彼女を祝福して乾杯していた.」
というわけだから
La fiancée n'y assistait pas, mais on buvait en son honneur.
でいいはずですが...

La fiancée n'y assistait pas と発生時間とは時間比較はできません.
もとよりこの許嫁はその場にいなかったのですから.,

こちらのテキストの註釈によりますと、
この大過去は「過去における継続」と説明されていますが
さっぱりわかりません.過去における継続って半過去を使う
でしょ.
そのあと「男が門のことろに現れる」わけで、この時点
より過去なので「大過去」となったと考えます.
ただ、「男が門のことろに現れる」という文が現在形で
描かれているので「大過去」にしてもいいの?という
気持ちにはなりますが、過去の時間順序を時制で描けば
こうなるということでしょう. 

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