無駄に無駄な無駄の話

午後６時

開演

ショーが始まる前のアナウンスが流れる。
場内アナウンスのすべてが録音ではなく生音。

所謂注意事項をメインとしたアナウンスなのだが、夜の盛り場でストリップともなれば相応の輩も沢山来場するわけで、アテンションは必須なのである。

私はこの日が初日だったのでそんな細かいことまでは関心はなかったが、後々強い興味をひかれることになる。

開演にあたってのアテンションも終わりいよいよショーのスタート。
ステージは暗転されダンサーの紹介アナウンスのあと音が流れる。

ダンサー一人の持ち時間は約２０分強、４曲から５曲の音構成である。
もちろん、はじめからヌードではなく、曲ごとにテーマがあり、それに合わせて徐々に脱いでいくようだ。

大まかな流れは同じだが、ダンサー毎に特色はありすべてが同じステージではなかった。

私が幼き日に観ていた『加トちゃん』のアレのような世界観ではありませんでした。

まぁこの那覇ミュージックが特殊だったということもあるだろうけど。

とりあえず、初日は仕事の流れを覚える為に場内後方より全体を眺めていた…くわえタバコで！

会場内は喫煙可能。
スタッフも好きなときにタバコが吸えるが場内には灰皿は一切なくコンクリートの床と椅子とステージがある。
驚くことに吸殻は床に捨てるシステムだった。

開演から二時間…一回目のステージが終わろうとしている。
時刻は８時前だろうか？
次第に入口の方が賑やかになってきた。

そして、新たな客がぞろぞろと入ってきたのだ。
今日は土曜日の夜。



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