本を読む.
イアン・ハッキング『数学はなぜ哲学の問題になるのか』.
ハッキングは, 数学を数学たらしめているものについて G.H.ハーディの言葉を引用する.
最高の数学は美しいばかりでなく、重い (serious) のである。
確かに, 特にアカデミアでは, 数学は美しく荘厳で厳かなものであると捉えられているところはあるのかも知れない.
しかしハッキングはこれに加えて数学の楽しさ (fun) について述べている.
彼は特に数学パズルなどに表われる, 数学のゲーム性を強調している.
自分はハーディの言葉に深く共感する. さらにハッキングの見方に共感しつつも, 数学の fun な部分については, 精神の深い集中による高揚を付け加えたい.
また, 美しさは別として, 数学について言われる荘厳さや厳かさはおそらく数学の本質からは幾分か離れた一つの見方に過ぎないと思う. 過剰さを感じる.
それから数学をやる.
圏 $\mathrm{C}$ 上のモナド $T$ 上の代数 ($T$-algebra) が, 任意の $\mathrm{C}$ の対象に対する標準的な余イコライザー (coequalizer) 表現を与えるという命題.
一見自明に見える結果の背景に深い構造がある.
昼まで計算を続ける.
午後からはアルコール依存症の自助グループに行く.
雨が降っていたが, 会場の区民センターまで歩く.
今日のテーマは「今日一日」.
アルコール依存症者である自分は, 常に今日一日だけは酒を飲まないでいようという意識に支えられている.
それぞれの仲間の「今日一日」への思いが聞けてよかった.
買い物をして帰宅.
疲れたので小一時間ほど眠る.
夜に起きて食事.
牛肉と玉葱炒めとご飯.
今日はいつものような夕方の鬱が無い. 気持ちが落ち着いている.
片付けをして休む.
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