中国唐の時代、魚を扱う美女がおり、観音経・金剛経・法華経を暗誦する者を探し、めでたくこの3つの経典を暗誦する者と結婚したがまもなく没してしまった。この女性は、法華経を広めるために現れた観音とされ、以後、馬郎婦観音(魚籃観音)として信仰されるようになったという。
「魚籃観音(ぎょらんかんのん)」とは、仏教の観音菩薩を祀る寺院において、魚や海産物の豊漁と漁業の安全を願う信仰の対象となる観音像のことを指します。
「魚籃」という言葉は、観音菩薩が魚籃(ぎょらん)を持っている様子から来ています。この魚籃は、魚や貝などの海産物を収める籠のことで、漁業において大漁を願うシンボルとされています。
また、魚籃観音は、女性にも親しまれている観音像の一つで、女性の病気や安産、子育てなどの願いも叶えるとされています。
日本の有名な魚籃観音寺としては、神奈川県横須賀市にある高徳院や、鳥取県東伯郡琴浦町にある神峰寺があります。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image