2022 Apple iPad Air (Wi-Fi, 64GB) - (第5世代)
ディスプレイの仕様も変わっておらず、サイズや解像度はもちろんのこと、広色域ディスプレイやTrue Tone、耐指紋性撥油コーティング、フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティングといった仕様も同一。iPad Proで採用されているProMotionテクノロジーに対応しないのも共通している。バッテリのサイズも28.6Whと変わっていない。
大きな違いとして挙げられるのはCPUとメモリだ。CPUはA14 BionicからM1へとアップグレードされ、iPad Proと肩を並べている。また従来は非公開ながら4GBとされていたメモリは8GBに倍増している。これらによって性能面はかなりの恩恵を受けているとみられる。このあと詳しく見ていく。
これ以外では、前面カメラがセンターフレームに対応したり、モバイル回線が新たに5Gに対応するといった進化も見られるが、基本的には処理速度の向上と、ほかのiPadやiPhoneとバランスを取りつつ機能を順当進化させたモデルということになる。
Pad Air(第5世代)は、前世代機と比べると、チップセット変更による処理能力の向上と正面カメラの性能向上がメインのアップデートとなっており、堅実的な進化という印象だ。
ただ、一方で同様のサイズ感で、同じチップセットの上位機種「11インチiPad Pro(第3世代)」(2021年5月発売)とはどう違うのか気になってくる。
スペック上で第5世代Airと比較して、iPad Pro 11インチの優位点としては
- ストレージが128GB〜2TBで選べる
- 背面カメラが広角+超広角の2眼構成+LiDARスキャナ搭載(Airは1眼)
- 生体認証が「Face ID」(顔認証)
- ディスプレイの描画速度が最大120Hz
- スピーカーが4つ(Airは2つ)
- コネクターがThunderbolt 3/USB 4仕様
が挙げられる。
iPad Proは最小構成でも直販価格9万4800円(税込、128GB/Wi-Fiモデル)。同じWi-Fiモデルで比べるならば、Airであれば容量も2倍で2000円安い価格で購入できることを考えると、第5世代Airのコストパフォーマンスは光る。
当分は、より高度なARなどの開発に使うためにLiDARスキャナ、よりリッチなゲームやクリエイティブな作業のために最大120Hz駆動のディスプレイが必須ということならば「11インチiPad Pro(第3世代)」。そうでないならお買い得な「iPad Air(第5世代)」という住み分けになりそうだ。
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