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2020年04月26日

「Apple Watch」のすごさ

Apple Watch



Watchの本体、つまりテクノロジーが凝縮されたケース(Apple Watch本体)は毎年更新されるが、時計を腕に留めるバンドは簡単に着脱してユーザーによる交換が可能で、(ごく一部の例外を除いて)Apple Watchの世代を超えて使い続けられるようにした(その後、バンド交換は従来の腕時計の世界でも、それまで以上に広がった)。

こうしてApple Watch用バンドという大きな市場も誕生したが、Apple Watchのチームはそれを受け、世界各国で、その国の注目ブランドと数量限定コラボを展開した。

米国ではCOACH、そしてここ日本ではsacaiやANREALAGEとコラボバンドを作り、それぞれのブランドのホームページや、世界に当時3店舗あったApple Watch Storeで展開した。

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現在、高級なEDITIONモデルでは、18金モデルはなくなり、より買いやすいチタニウムとセラミックのモデルに集約されている。

ロンドンのセルフリッジと、パリのギャラリーラファイエット、そして東京新宿の伊勢丹と世界のファッショニスタが認めるエッジの効いた百貨店3つだけを厳選して設置されたApple Watch Storeも、今では残念ながら無くなってしまった。

しかし、現在は世界中のApple直営店でApple Watch Studioという4年間の歳月をかけて開発された最高の購買体験を提供している。

大胆なまでにファッション寄りに針を振り切って登場したApple Watchは、そのおかげで、もはやファッションアイテムとしても十分定着し、今ではファッション性と快適さのよいバランスポイントを見つけているように思う。
Apple Watch2015年秋に発表されたApple Watch NikeとApple Watch Hermesは、Series 2発表時に更新され、年に1回更新されている

Apple Watch50mの耐水性を備えたSeries 2から日本で作られていたWoven Nylonバンドが追加されている

Apple WatchApple Watch Series 2は、FeliCa(NFC Type-F)に対応しており、後にSuicaやiD、QUICPayといった日本仕様のApple Payにも対応を果たした





Apple Watchの登場は、もの作りをする人々にとってもinspiringな出来事だ。iMac、iPod、iPhone、iPad……3年に1度のペースで新カテゴリー製品を発表してきたApple。その中でも、1つの製品に対してここまで時間とコスト、そして膨大な手間をかけて開発した製品はApple製品の中でも珍しい。

大きなところではスポーツジムの話がある。同製品のフィットネスおよびヘルスケア機能を開発するために、社内に隠れたスポーツジムを作り、開発中のApple Watchや肺活量を測るセンサーなどをつけられた社員たちが、何日にもわたって激しいエクササイズをさせられていたのだ。

小さいところではフォントの話がある。これまでAppleが作ってきた製品の中でも、最小のディスプレイを持つApple Watchの上で時刻やその他の情報を読みやすくするために、Appleはそれぞれの文字盤にふさわしい新しいフォントを何種類も開発した。

中核となるのは「San Francisco」という小さな画面でも見やすいフォントだ。

これ以外にも、腕時計の歴史や広がりを調査した上で11種類の文字盤(フェース)を用意。それぞれに色彩やディテールのバリエーションを検証、用意したり、コンプリケーションと呼ばれる追加情報を表示できるようにしたりしている。

文字盤の1つ「モーション」は従来の時計ではありえないアニメーションをする文字盤だが、この文字盤を作るためにAppleは何種類ものチョウやクラゲを集めてきて大量に写真を撮影した。



人気が高いミッキーマウスの文字盤。これは1933年に登場したミッキーマウス時計に敬意を示して作られた文字盤だが、リズムを取る左足が秒針になっていたりと新しい工夫が加えられ、その動きの1コマ1コマを検証しながら丁寧に仕上げている。

Apple Watchチームには、こうしたフォントのデザインからミッキーの足の角度まで、Apple Watchの全てのディテールを規定した美しい印刷のリファレンスブックがある。その大きさは大判の写真集ほどもあり、かつての電話帳に迫る分厚さがある。

ハードウェアに目を向けても、よく考えられたバンドの着脱機構や、デジタルクラウン、まるで生き物のように内部に入り込んだ水を吐き出してくれる防水機能、美しさと機能性を集約した背面のデザインなど多岐におよぶ。

そして、このこだわりはついにAppleの外へも飛び出すことになる。

例えば2016年から2018年の間、ウーブン・ナイロン(Woven Nylon)というナイロン製のバンドだ。これはAppleのデザインチームが世界で新しい素材を模索する中、日本のあるナイロン工場の技術を見初めて、その工場に専用の機械を入れ、技術指導も行って作っていたもの。他のバンドも、例えば革製バンドも世代を重ねるごとに大きくクオリティーが進化しているし、1つ1つについて世界最高品質のもの作り技術と最先鋭のチャレンジを掛け合わせた物語がある。

「この小さな製品の中によくぞここまで……」と、細かいディテールに感心し始めるとキリがなく、それだけで1冊の本が書けそうになる。

スイス製の時計にしても精巧さや機械的な美しさでは勝る部分もあるかもしれないが、ここまでのストーリーはなかなか込められていないのではないか。ただスマートフォンを小さな時計型に改造し、機能と装飾で化粧を施しただけのスマートウォッチなどとは比較の対象にもならない。

これだけの細やかな作り込みが行われた製品が、ちゃんと認められて、世界で一番売れている時計になっているというのは、真摯な姿勢でものを作る人には勇気づけられる話だ。

もちろん、こうしたディテールは、ある課題を解決するチャレンジがあり、それがある程度、形としてまとまったから作り込まれていったものだ。

Apple Watchが、解決しようとしていた課題とは、Apple自身が世界に広めたスマートフォンへの依存を減らすことである。


Apple Watchには、たくさんの使い方がある。筆者の印象では、実はApple Watchが発表された直後が一番、バリエーション豊かな使い方が議論されていた。米国では一部ホテルで、Apple Watch(内のNFC技術)が部屋の鍵として利用できた。

自動車の中でいち早く対応をうたったBMWの電気自動車、i3ではドアの開閉や充電状況の確認ができた。配車サービスやピザの出前の手配ももちろんだ。

JALもいち早くフライトの遅延などを確認するアプリを出しており、今では飛行機もApple Watchに表示したQRコードで搭乗する姿は世界中の空港で当たり前に見かける。

Suicaに対応したおかげで、日本ではApple Watchで電車に乗る人も少なくない。

スマートホームやiPhoneのカメラ機能をApple Watchからリモコン操作する使い方、ゲーム、学習、ボイスレコーダーなどなどだ。

だが、今も5年前も変わらず、この製品の最大の価値は通知機能にある。



Apple Watch開発の中核にあったのは、スマホ依存を減らすことだ。多くの人が、スマホにメールやメッセージが届いた通知を表示される度に、スマホを取り上げてしばらくいじりつづけることで、世の中にはスマホ依存なる言葉が生まれた。こうした現象を生む一端を担ったことに責任を感じていたAppleは、通知をApple Watchに行い、iPhoneを見る時間を減らそうとしていたのだ。

腕時計は画面が小さくて見づらいし、腕を30秒も持ち上げていると疲れてくるので、Apple Watchでは人々の情報獲得意欲が消極的になることは計算済みだ。

その上で、できるだけ情報を受け取る不快感と、情報に対する執着を生まないような体験を生み出した。心地よい通知音を作り出し、これまでに感じたことのない優しい通知振動を生み出すTapticエンジンを発明した。さらには一切の操作をせずに、通知の概要を確認し、さっと元の仕事に戻れるグランス機能なども用意した。

iPhoneはアプリ次第で、多様な趣味や本格的に仕事をこなせるパワフルなツールだった。これに対して、そのiPhoneとペアリングして使う分身のようなApple Watchは、多彩なアプリがあるにはあるが、むしろ使い過ぎないことを美徳とした、全く新しい概念のデジタルツールに仕上がっていた。

筆者の例で言うと夕景の写真を撮るのが好きなので、日の出や日没の情報、さらには海外出張中に日本の時間を確認するためのコンプリケーション(小情報)を表示することはあるが、あとは基本通知と、音楽再生の制御の他は、何もしないでも勝手に計測されるアクティビティーの機能くらいしか使っていない。それでも十分に恩恵を感じる。それがApple Watchだ。

使ったことがない人でも、街中に出ればApple Watchを身に付けている人を見ないことはないと思うが、彼らがずっと時計の画面ばかりをのぞき込んでいないのは、そういう理由にある。

ちなみに筆者は、Apple Watchを使い始めたのをきっかけに、そもそも1日に受け取る通知が10件程度に収まるように通知の断捨離を行った(「これはいらない」と思う通知を受ける度に、そのアプリの通知をiPhone上でオフにし続けた)。これによりiPhoneそのものの利用も快適になった。

Apple Watchは今、このコロナ禍でも問題になっている「情報中毒」を見直し、情報ダイエットを促してくれることにこそ最大の価値がある。

この5年間を通して、iPhoneに頼らず通信ができるようになったり、Apple Watch上で動くApp Storeが登場したり、画面の常時点灯も可能になったが、この部分はそれでも変わっていないと思う。

 

「命を救う」機能は、さすがに従来の腕時計にはないし、最近の他のスマートウォッチでもそういう話は聞かないApple Watchならではの実績だろう。

そんな体験をするユーザーは、一握りという人もいるかもしれない。確かにその通りだ。



しかし、それ以外でも多くのユーザーが、毎日、Apple Watchのおかげで少しだけ健康な日々を過ごし寿命を伸ばしているかもしれない。

何せApple Watchでは5年前のデビュー当初から、ユーザーの「健康」を保つことを重要な機能の1つとみなしていたからだ。Appleは、健康機能のためにTVを通して全米で有名なフィットネスインストラクター、ジェイ・ブラニク氏を登用。彼の監修で、もしかしたらこの5年間のフィットネス業界における最大の発明の1つかもしれない「アクティビティ」機能を発明している。

このアクティビティは、ユーザーに特別なエクササイズを求めず、日々の生活の中で適量の運動を促す機能だ。

あらかじめ目標設定したカロリー消費、30分以上の激しめの動き、そして1時間に1回は座りっぱなしを解消して立ち上がるという誰でも無理なく達成できるゴールで完成するリングを3つ用意し、「あれ? 今日、ぜんぜん身体を動かしていないな」を可視化してくれた。

特に偉大だったのは、日本では知る人が少なかった「座りっぱなしでいることの害悪」を周知してくれたことだろう(これは、コロナ禍で外出自粛がつづく今こそ重要な機能だろう)。

日本は例外だが、海外のApple Watchでは簡単な心電図も取れ、医療用ほど正確ではないが日々の生活の中で心電図が取れることに価値があると、米国の医療業界からも高い評価を得ている(機能は日本語化されているが、日本では厚生労働省の規制で利用できない)。

最近では、長時間の騒音で聴力が低下することから耳を守ってくれる機能も搭載された。

こうした標準の健康機能に加え、さまざまな種類のエクササイズに対応し、正確なカロリー消費を予想し、心拍数を記録してくれる「ワークアウト」アプリもあり、最近ではスポーツジムなどで使われる一部のエクササイズ機器との連携も始まっている。

Appleは、新型コロナウィルスの流行のはるか前から、これからは健康こそが大きな価値を持つ社会がやってくることを予見し、この5年間、それを実現する機能の発明と改良を続けてきたのだ。

もちろん、市場には差別化のためApple Watchにはない健康機能を搭載したスマートウォッチもある。だが、iPhoneとAndroidの比較と同様に、Appleの製品は常に多くの人を満足させる機能をバランス良く、使いやすい操作性で提供しているのが魅力となっている。

また売り上げ世界一ということもあり、例えば糖尿病患者のためのCGM(Continuous Glucose Monitoring:連続グルコースモニター)などの医療/ヘルス機器も海外では連動できるものが多い。

まだ活用こそされていないが、血中酸素濃度センサーなども初代Apple Watchから部品だけ内蔵されていると言われており、今後もさらに多面的にユーザーの健康状態を監視してくれることに期待が持てる。

posted by gomabon at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | パソコン
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