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2018年12月17日

約2万円のドンキ製14.1型ノートを検証。旧機種からメモリ倍増で一皮むけた使い勝手

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ドン・キホーテは12月4日に、安価な14.1型ノートPC「MUGAストイックPC 2」を発表し、7日より販売を開始した。名前からもわかるように昨年からのモデルチェンジ版だ。編集部から実機が送られて来たので試用レポートをお届けしたい。



ドンキから3年連続登場の激安PC
 ことのはじまりは、2016年11月に“市場最安値水準”を謳う約2万円の2in1を同社が投入したことからだ(ドンキ、“市場最安値水準”を謳う約2万円のWindows 10搭載10.1型2in1参照)。おもなスペックは、10.1型IPS式液晶で1,280×800ドット、Atom x5-Z8300、メモリ2GB、ストレージeMMC 32GB。当時はCherry Trail世代のプロセッサを搭載した安価なPCが5万円程度で出ていたが、この価格は群を抜いて安くかなり衝撃的だった。

 第2弾は2017年11月で、今度は14.1型IPS式フルHD液晶(1,920×1,080ドット)のノートPCだ(ドンキ、税別19,800円で約1.2kgの軽量14.1型フルHDノート)。CPUは2016年モデルより気持ちパワーアップしたAtom x5-Z8350、メモリはこれまた2GBと少なく、microSDカードの対応も64GBまで。初代ほどのインパクトはなかったものの、約2万円で14.1型IPS式フルHDノートというのは、なかなか気合が入っている。

 そして第3弾となる2018年版が、今回ご紹介する「MUGAストイックPC 2」だ。外観など基本的な部分はほとんど前世代のMUGAストイックPCと同じだが、メモリとmicroSD最大対応容量が倍増されている。おもな仕様は以下のとおり。

【表1】ドン・キホーテ「MUGAストイックPC 2」の仕様
プロセッサ Atom x5-Z8350(4コア4スレッド/1.44〜1.92GHz/キャッシュ2MB/SDP 2W)
メモリ LPDDR3 4GB
ストレージ eMMC 32GB
OS Windows 10 Home(64bit)
ディスプレイ 14.1型IPS式フルHD液晶(1,920×1,080ドット)、非光沢、タッチ非対応
グラフィックス Intel HD Graphics
ネットワーク IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0
インターフェイス USB 3.0、USB 2.0、Mini HDMI、30万画素Webカメラ、microSDカードスロット(最大128GB)、音声入出力
その他 Kingsoft WPS Office付属
バッテリ駆動時間 約7時間(9,800mAh 3.8Vリチウムポリマー)
本体サイズ 約329×219×20mm(幅×奥行き×高さ)
重量 約1.2kg
税別価格 19,800円
 プロセッサはCherry Trail世代の Atom x5-Z8350。4コア/4スレッドでクロックは1.44GHzから最大1.92GHz。キャッシュは2MB、SDPは2W。一時期はよく見たSKUだがさすがに最近は、Braswellを経てGemini Lake世代に置き換わっている。2018年ももう終わりを迎えるなか、「まだあるのか!?」と思わずにはいられないめずらしい存在と言える。

 メモリはLPDDR3 4GB。PCMark 10のSystem Informationによると4GB×1の構成だ。昨年バージョンと最大の違いが2GBから4GBへとメモリを倍増したこととなる。今さら書くまでもないが、4GBあればとりあえずWindowsは普通に動く。

 ストレージは32GBのeMMC。ここは変わらず。Windows Updateなどのファイルをまめに掃除しないと厳しい状態となりそうだ。eMMCなので遅いのは仕方ないとして、せめて64GBはほしかったところか。OSは64bit版のWindows 10 Homeを搭載している。

 グラフィックスはプロセッサ内蔵Intel HD Graphics。外部出力用にMini HDMIを装備。ディスプレイは14.1型IPS式のフルHD液晶(1,920×1,080ドット)。非光沢でタッチには非対応。本機は低価格製品ながら、このパネルの搭載は非常に評価できる。写真の映りなど、後半で述べているとおり、価格を考えると十二分の品質だ。安価なモデルでTNパネルを使っている他社にはぜひ見習ってほしい部分と言えよう。

 ネットワーク機能は、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0。有線LANポートはない。そのほかのインターフェイスは、USB 2.0、USB 3.0、30万画素Webカメラ、microSDカードスロット(最大128GB)、音声入出力。

 microSDカードの最大対応容量が64GBから128GBになったのも新モデルの特徴だ。メインのストレージが少ない分、こちらへデータを逃すことになるため、64GBか128GBかは意外と大きい差かもしれない。

 本体サイズは約329×219×20mm(幅×奥行き×高さ)、重量約1.2kg。9,800mAhのリチウムポリマーバッテリを内蔵し、駆動時間は約7時間。オフィス向けソフトとしてKingsoft WPS Officeが付属しており、税別価格は19,800円となっている。

 プロセッサパワーとストレージ容量は今時のものとしては貧相とはいえ、サイズ、重量、IPSパネルを考慮すると、モバイル用途での強みも持っている。したがって、使い方次第で評価は分かれると思われる。


上中央にWebカメラ。正面側面は鋭角でステータスLEDなどはない

ロゴなど一切なくシンプル。加えて薄めなのがわかる

左側面。電源入力、USB 3.0、Mini HDMI

右側面。音声入出力、USB 2.0、microSDカードリーダ

キーボードは10キーなしのアイソレーションタイプ。左上にステータスLED、右上に電源ボタン。タッチパッドは1枚プレート型

キーピッチは実測で約19mm

底面は手前左右のスリットにスピーカー。ゴム足は4つだが高さは同じでキーボード面は傾かない

付属のACアダプタ。サイズは約50×45×22mm(幅×奥行き×高さ)、重量81gとかなりコンパクト。出力は5V/3A

重量は実測で1,254g

問題のキー配列。スペースキーの左右がかなりおかしい。ただここで不足のキーを吸収しているので、[Enter]キー周辺のキーピッチはせまくならずに済んでいる
 筐体はパネル周り以外はオールシルバー。天板はロゴすらなくシンプル。重量は実測で1,254g、厚み20mmということもありそこそこスリムで価格からイメージするチープ感もさほどない。写真からもわかるようにデザインはスッキリしており、場所を選ばずに使えそうだ。

 前面は、上中央にWebカメラ。正面と側面は鋭角でステータスLEDなどはない。左側面に電源入力、USB 3.0、Mini HDMI。右側面に音声入出力、USB 2.0、microSDカードリーダを配置。裏は手前左右のスリットにスピーカー。ゴム足は4つだが高さは同じでキーボード面は傾かず机とは水平となる。付属のACアダプタは、サイズが約50×45×22mm(幅×奥行き×高さ)、重量81gとかなりコンパクトだ。出力は5V/3A。

 ディスプレイは非光沢の14.1型IPS液晶。同じIPS式でも10万円前後のノートPCと比較するのはさすがに無理があるものの、約2万円でこれだけのパネルなら十分。明るさ、コントラスト、発色、視野角すべて問題なし。輝度0%でも暗い室内であれば操作可能な明るさだ。

 キーボードは10キーなしのアイソレーション式。キーピッチは主要キーで約19mm。普通に押しても中央がたわむのは残念だが、固めのクリック感で取り立てて悪い印象はない。左上にステータスLED、右上に電源ボタンがある。タッチパッドは1枚プレート型。パームレストも含め面積が確保されているのでスムーズに扱える。2016年モデルのときにあった反応が鈍い件も問題なし。

 ノイズや振動は試用した範囲では皆無。発熱はベンチマークテストなど負荷をかけると、キーボード左上が少し熱を持つ程度で、手前など直接さわる部分は冷たいままだ。

 サウンドはとりあえず鳴る程度かなと、あまり期待していなかったが、これが予想を超えて鳴りっぷりがいい。仕様上は1W×2とあるが、パワーもあり、薄型ノートっぽいシャリシャリした感じも少ない。パネルが綺麗でこれだけ音も出ると、本機だけでYouTubeなどは十分楽しめる。もともとこのような用途を狙っていたのかもしれない。

 さて、価格を考えるとまずまずのドン・キホーテ「MUGAストイックPC 2」。もっとも気になるのはキーボードのレイアウトだろう。ここは昨年となにも変わっていない。スペースバーの右側に「ろ」および「む」キーがあり、この特異な配置が“変態キーボード”と言われる所以だ。

 ただその分、[Enter]キー周辺の一般的にキーピッチがせまくなりがちなキーは、きちんと同じピッチが確保されている。考えてみればローマ字入力の場合、「ろ」と「む」キーはまず使わない(プログラミング用途を除く)。逆にその分、ほかが普通のキーのピッチを保っているので入力しやすく、これはこれで悪くないという考え方もある。

 とはいえ、「無変換」、「変換」、「カタカナ/ひらがな」が左側のFnキーとのコンビネーションになっているので、これらのキーを使っている人は困るだろう。このキー配列が許容できるかどうかで評価は大きく分かれそうだ。

2018年登場モデルとしては性能は期待できない
 OSは64bit版のWindows 10 Home。初回起動時のスタート画面(タブレットモード)は1画面。とくに追加されたグループやアプリなどはない。デスクトップは壁紙そのまま、WPS Officeのショートカットが左側に並んでいる。

 CPUがAtom、メモリが4GB、ストレージがeMMCということもあり、Windowsの起動、アプリの起動、シャットダウン、どれをとっても2018年登場のモデルとしてはかなり遅い。Webブラウザなどは一度起動してしまえばそれなりに動くが、それでも描画に若干時間がかかるので快適とは言いにくい。参考までにGoogle Octane 2.0@Edgeのスコアは4,537。2017年年末から約1年。周りがずいぶん進化してしまったため、相対的に遅く感じるのは仕方ないところか。

 ストレージは32GB eMMCの「SLD32G(メーカー不明)」。C:ドライブのみの1パーティションで約28GBが割り当てられ空きが15.2GBと、かなりギリギリ。Wi-FiとBluetoothはRealtek製だ。
posted by gomabon at 18:11| Comment(0) | TrackBack(0) | パソコン
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