ビール酵母とは
麦を発酵させてビールを作るときに欠かせないのが酵母です。その正体は、直径5〜10ミクロンの微生物。
酵母は糖を分解して炭酸とアルコールを産み出します。酵母があるから、ビール独特のうまみとはじける泡が産まれます。
また、酵母の種類によってビールの味や香りは変わります。そのため、各ビールのメーカーは数百種類以上の酵母を保有し、色々な酵母をチョイスしてビールを作っています。
酵母本来の役割は、もちろんビールを醸造するためのもの。ところが、近年若い女性を中心にヘルスケア商品として注目を集めています。
サプリメントや健康レシピを目にしたことがある方も多いでしょう。ここでは、ビール酵母の栄養素と期待される効果・おすすめの食べ方を紹介します
代謝促進して基礎代謝をあげる必須アミノ酸
ビール酵母の50%は、アミノ酸からできています。
必須アミノ酸は、代謝を促進してエネルギーを産み出す健康維持に欠かせない物質。身体の中で作ることができないので、食品からとりいれていく必要があります。
ところが、ダイエットをしているとお肉や魚を控えるためアミノ酸も不足しがち。代謝が落ちると、長期的には太りやすくやせにくい身体になります。
ビール酵母のサプリで効率的に接種して、ダイエットを成功させましょう。
エネルギー変換をスムーズにするビタミンB群
ビール酵母には、ビタミンB1・B6・B2・ニコチン酸・パントテン酸・B12・葉酸をはじめとする10種類のビタミンB群が入っています。
体内に取り入れた栄養素のエネルギー変換を助けるのがビタミンB群の主な役割。新陳代謝を活発にして、基礎代謝をあげる効果も期待されます。
新陳代謝が良くなることでお肌のターンオーバーが促されるため、トラブルの少ない美肌に。
艶のあるなめらかな肌を維持したいなら、欠かせない栄養群の一つです。
抗酸化物質でサビ知らずの若々しい身体に
紫外線によるダメージが蓄積すると、お肌や身体がさびつきます。
しわやたるみの原因になり老けさせるだけでなく、身体機能の衰えにつながるこわい現象。
放置すると、見た目・身体の中ともにぼろぼろになりかねません。
ビールの酵母に入っている抗酸化物質は、活性酵素を除去してさびを防止すると言われています。
20代半ばを過ぎたら、自分の身体について本気で考え直す時期。早めの対策でさびない身体を維持する努力が重要です。
ビール酵母には『グルタチオン』と呼ばれる抗酸化物質が含まれており、活性酸素を除去して優れたアンチエイジング効果を発揮します。
食物繊維の力で便秘すっきり
ビール酵母の細胞壁は、マンナン・グルカンと2つの食物繊維からできています。食物繊維には整腸作用があり、慢性的な便秘の改善をサポート。
毎日決まったリズムですっきりの身体を目指せます。
市販の便秘薬に頼ってばかりいると、腸の力が衰える一方です。
日常的に便秘薬を使用している女性なら、ビール酵母の力で自然な排出に挑戦してみてはいかがでしょうか。
他、特筆すべき効能としては、コレステロール・血糖値の低下があげられます。
美と健康維持に高い効果が期待される万能サプリが、ビール酵母と言えるでしょう。
ビールを飲む以外の「ビール酵母の食べ方・飲み方
ビールの酵母は、粉末タイプが一般的です。
そのまま食べると、かなりの苦みと癖を感じるはず。ビールを飲む習慣がない方は、麦とホップの独特の香りに抵抗があるかもしれません。
おすすめの食べ方は、ヨーグルトに混ぜて食べること。ヨーグルト100gに対して酵母5〜10gが目安です。
最初は何も味付けしないで食べてみて、苦みを不快に思うようならオリゴ糖で調整します。
香りに抵抗があるなら、ハチミツかレモン汁を加えて下さい。
慣れるまでは酵母の量を少なめにして、だんだん身体をならしていくのも一つの手。無理をして続かないより、ずっと賢明な選択です。
カロリーが気にならないようなら、ジャムやプルーンと一緒にスムージーにしてもいいでしょう。牛乳・豆乳とは、比較的相性がいいはずです。
トッピングを変えながらバリエーションをつけていくと、飽きることなく継続できます。
アイディア次第で癖があるビールの酵母も、ストレスレスに食べられるはず。実験感覚で、自分のお気に入りレシピを探してみてはいかがでしょうか。
なお、いろいろな食材と混ぜてみたけどやっぱり酵母のクセが気になる方には、カプセルタイプのサプリメントをおすすめします。
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