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2024年01月01日

謹賀新年2024

2024年の元旦です。あけましておめでとうございます。
今年もゆるゆるとブログを綴ってまいりますので、ときどき覗いてやってください。

今年のお正月は最近では珍しく仕事が被らないパターンでした。
年末は28日が仕事納めでしたが、30日は朝から出勤してガッツリと仕事をこなし、31日からようやくお休み。
部屋の片づけを何もしないまま年が明けてしまいました。

元旦はご近所の神社に初詣に行って、実家へ年始のご挨拶。
昭和一桁の両親が未だ健在なので、卒寿のお祝いの品をそっと置いてきました。
他には特に予定も無いので、元旦から営業しているお店でちょっと買い物です。
初売りの靴を狙って行きましたが、欲しい色がないので迷っていると、店員さんが声をかけてくれた。
この色の在庫ってありますか、と聞いたら奥から出してきてくれた。こいつは春から縁起がいいね。
買い物ついでに食品売り場でチョコの福袋をGET。チョコがお菓子の中で一番えらいんですよ。

午後は尾張四観音の一つである龍泉寺へ初詣。自宅からわりと近いのでスクーターでGOです。
IMG_0280(1).JPGIMG_0281(1).JPG

元日だけあって、けっこうたくさんの人で賑わっています。
門前に露店も出てますね。りんごあめとか綿菓子とかフライドポテトが売られている。
このお寺は馬頭観音がご本尊で、平安時代ぐらいに建立された歴史のあるお寺です。
2回ぐらい丸焼けになっていますが(天正12年と明治39年)その都度復活している不死身の寺です。
管理人がここに来るのは、初詣と節分の時ぐらいですね。じつは高台にあるので展望が良いという秘密があります。
この龍泉寺のすぐ近くには、スーパー銭湯発祥の地ともよばれている「竜泉寺の湯」があります。

お参りを済ませたら恒例のおみくじを引きます。
今年は・・・「小吉」、でした。まあ、フツー。
総括的なお言葉として、以下のようなことが記されていました。
「心を平和にして 親類縁者に交われば 争いごともなくなってよく一家和合し他所には困ることがあっても自分の家は春風が吹くようです 他人のために尽くしなさい」
うむ、なるほど。
ついでに「願望」の項を見ると、「思いのままです 他人の世話をよくせよ」とあります。
ということで、今年は他人のために尽くすべし、という神託をいただいたので、よく肝に銘じて1年を過ごしたいと思います。

2023年12月24日

クリスマスケーキ攻略法

メリークリスマス
久しぶりに休日のクリスマスイブで、しかも仕事が無いという組み合わせです。やったね。
管理人宅はすでにコドモが成人しているので、とくに大それたイベントは行わないのですが、なんとなくクリスマスケーキは欲しいよね、と。
しかしこの時期のケーキはなかなかお高いうえに、クリスマスに予約なしで買うのは危険です。
スーパーなどでは当日でも買えますが、ちょっとした洋菓子店だとすっげえ渋滞列が出来ている。
デパートや有名店のケーキは基本的に予約制なのでパス。
シャ〇レーゼが混むのは分かるけど、日ごろお客がまばらなローカルな洋菓子店でも、駐車場に警備員が配置されるぐらい賑わっていたので驚いた。

ということで、管理人宅ではサクサク自作しちゃいます。
用意するのは市販のスポンジ台と生クリームとコーティング用のチョコ、フルーツの缶詰、トッピングの具材、以上です。
スポンジ台は5号で3-4人分、4号は小さすぎてちょっと寂しいよ。
生クリームはすでにホイップ済みのものを買うのが賢明です。ちょっとだけ高いけど間違いがない。
ネットなどでは「ミキサーが無くてもビニール袋に生クリームと砂糖を入れて、空気をいっぱいにした状態で5分ぐらい振り回せばクリームが出来る!」と書いてありますが、ウソです。
連続して5分以上高速振動できるサイボーグなら別だけど。素直にハンドミキサーを使うのじゃ。
大人向けには、あらかじめスポンジ台をシロップに洋酒を加えたもので湿らせておくとアダルトな味になります。ラム酒かブランデーがおススメ。
材料が揃ったら、スポンジ台の2段目にクリームとフルーツをサンドして、チョコでコーティングした後、しばらく冷やし、最後にクリームでデコレートしてトッピングを飾れば出来上がり。
本日の完成品はこちら。
IMG_2088 (編集済み).JPGIMG_2089 (編集済み).JPG


サンタやトナカイ的な飾りがなかったので、鯛を飾ってみました。めでたいな。
今回は生クリームをビニール袋法で泡立てようとして大失敗しています。なんかユルユル。
ネットの情報を鵜呑みにする危険性を身をもって知りました。
生クリームが命なので、初心者は泡立て済みのヤツを買った方がいいよ。

2023年12月23日

コミックマーケット103に参加します(12/31東ネ46a)

管理人のゆうすけです。
2023年12月30日(土)、31日(日)に東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケット103(コミケ103)に「銀河大計画」の発行母体である「大滝組」が参加します。

「大滝組」は、12/31(日)の東ネ46aでございます。
大晦日にコミケまでお出かけの際は、覗いてやってください。
今回の冬コミでは新刊は特にないと思います。
例によって管理人は出かけません。ごめんね。人ごみには行かないのです。東京まで遠いしね。
夏コミに出した既刊の「銀河大計画2023」が置いてあると思います。書影は以下のとおりね。

ginga2023-7513a-thumbnail2.jpgginga2022表紙02.jpg

右側の木星が表紙の本は、「銀河大計画2022」です。
毎年出ている訳ではないんだけど。けっこう読みごたえはあると思う。
どうぞよろしくお願いします。
posted by ゆうすけ at 15:48 | TrackBack(0) | 同人誌

2023年12月18日

2023年12月のなつかなさん

2023年12月18日の夕刻に帰宅すると、庭の何処かで呼ぶ声がした。
「ニャニャニャ」と呼んでいるので「ニャニャニャ」と応えると、どうもなつかなさんらしい。
なつかなさんはうちの庭で育ったノラネコで、一時期家ネコになっていたけど何回か脱走して、現在はこの地域で自由に生活しているネコである。
昔から懐かないネコだったので、なつかな、と呼ばれている。
姉妹猫でよく懐く方は、なつきさんと呼ばれている。
なつきさんは家猫になって、今もウチで暮らしている。

なつかなさんは、隣りの家との境目辺りで呼んでいるけど、真っ暗で全然見えない。
なつかなさんが管理人に話しかける時は、基本的にお腹が空いている時なので、ちょっと待ちなさいと言って家に入ってカリカリを茶碗に入れて持ってきた。
決して近寄ってはこないので、庭にそっと置き、家に戻って2階から観察してみた。
IMG_2083.jpegIMG_2084.jpeg

暗くてなにも見えないけど、気配を頼りに写真を撮ってみたのが上の二枚。
光っているのはなつかなさんの眼です。
毛色も全然見えないけど、間違いなくなつかなさんでした。
ニャ、って鳴くときの声が、なぜか分かる。
タグ: なつかな
posted by ゆうすけ at 19:22 | TrackBack(0) | ペット

2023年12月17日

年賀状攻略法

あけましておめでとうございます。
うそです。もういくつ寝るとお正月なので、まだ師走の半ばです。
年賀状の受付が始まっていますが、皆さんは年賀状を出しますか?
全国的には年々取り扱いが減っているのはニュースなどで取り上げられている通りだと思います。
管理人は堅気の職場を数年前に辞めているので、仕事関係の年賀状はばっさり無くなり、親戚と友人関係だけですね。昨年は30枚程度で、今年はもっと減る予定です。年々減少しています。

じつは管理人は年賀状文化がわりと好きな人です。
年に1回、年賀状だけのやり取りをしている人がけっこういます。
学校時代のご学友とか、以前の職場での先輩・同僚・後輩とか。わりと女性が多いかも。男はまあ、どうでもいいな。

年賀状は基本的にフォーマットが定型化しているので、あまり悩まなくていい信書だと思います。
謹賀新年などの年始のごあいさつに、干支や縁起物の図版とかを入れて、自分の近況などを少し書き足して。
ビジネス年賀状だと全部同じ文面で印刷屋さんに頼んだりしますが、プライベートなものは多少工夫しますね。
管理人の鉄板ネタは「定点観測」です。
玄関ポーチ前に家族全員で座って集合写真を撮るヤツ。できれば犬や猫も一緒に入れる。
結婚して家を新築してからずっと同じアングルで撮っているので、見比べると細かく変化しています。
参加メンバーが増えたり減ったり。玄関ドアが変わったり。植木が年々でかくなったり。
自分の容姿もだんだん経年劣化しているのが分かります。
画像だと情報量が多いので、1枚だけで意外と伝えられることが豊富だったりします。
貰う側はそれほど期待しているとは思えないけど、まあ、年に1回の「顔見世」みたいな。

メールやSNSで済ませるのもアリですが、年賀ハガキをはるばる送り届けるという行事も捨てがたい趣があります。
わざわざハガキを出すのなら、何かしら工夫をしてみると楽しいかも。
そういう工夫を楽しめる人が密かに年賀状文化を紡いでゆくのでしょうね。
タグ:年賀状

2023年12月10日

傷だらけのカミーユ/わが母なるロージー

ピエール・ルメートルというフランス人作家の「カミーユ・ヴェル―ヴェン警部三部作」をようやく読了しました。
この三部作は以下の通りです。
『悲しみのイレーヌ』
『その女アレックス』
『傷だらけのカミーユ』
『わが母なるロージー』
kizudarakeno01.jpgwagahahanaru01.jpg

「三部作なのに4作ある」ということに気付いた人は流石です。
そうです。正確には3.5部作です。
最後の「わが母なるロージー」はおまけの中編で、三部作完結後に書かれました。作品内の時系列では「その女アレックス」と「傷だらけのカミーユ」の間のエピソードです。

「傷だらけのカミーユ」のあらすじはこんな感じ。
「 カミーユ警部の恋人・アンヌが二人組の強盗に殴られ瀕死の重傷を負った。警察からカミーユに電話がかかってくる。アンヌの携帯の連絡先のトップにあったのがカミーユの電話番号だったからだ。カミーユは病院に駆けつけ、アンヌとの関係を誰にも明かすことなく、事件を担当することにする。しかし強引なうえに秘密裏の捜査活動は上司たちから批判され、事件の担当を外されるどころか、刑事として失格の烙印さえ押されそうになる。カミーユはいったいどのようにして窮地を脱し、いかに犯罪者たちを追い詰めることができるのか。」

「わが母なるロージーのあらすじはこんな感じ。
「パリで爆破事件が発生した。直後、爆破犯は自分であると警察に出頭した青年ジャンは、爆弾はあと6つ仕掛けられていると告げ、金と無罪放免を要求する。右腕のルイとともに事件を担当することになったカミーユ・ヴェルーヴェン警部は、青年の真の狙いは他にあるとにらむが……。」

いずれも傑作だと思います。個人的にはカミーユ警部の右腕として活躍する富豪刑事のルイが素晴らしい。
マンガ「こち亀」の中川巡査みたいな人で、無駄に優秀すぎる。実務的にはほとんどの事件は彼が辣腕をふるうことで解決しています。カミーユ警部はウロウロしたり姿をくらましたりして、上司としては迷惑千万。その分相当ひどい目に遭っているので、まあ、許すかな。

管理人はそれほどミステリィ小説を読む人ではないのですが(そもそも読書をしない)ときどき発作的に読み始めます。だいたいは他のマンガなどで紹介されたり引用された本を探して読みます。だから流行から2周ぐらいズレていることが多い。このシリーズも、10年ぐらい前に流行ったんじゃないかな。
シリーズを継続して読んだ理由は、単に主人公の名前が気に入ったからです。
「カミーユ」って名前は、ガンダム好きな一派には特別な感情があると思います。
「機動戦士Zガンダム」の主人公がカミーユ・ビダンだから。
ガンダムの劇中では「女の名前」と言われてカミーユ君は激昂します。ただしフランスでは男女どちらにも付ける名前のようです。
「カミーユ警部」は50代の禿げた小男ですが、管理人の脳内ビューワにはずっとカミーユ・ビダンの姿で投影されていました。
だから小説内では言っていないはずの名セリフをときどき叫んでいたことになっています。
こういうやつね。
「カミーユが男の名前で何で悪いんだ! 俺は男だよ!」
「遊びでやってんじゃないんだよ!」
「修正してやる!!」
「何でそんな簡単に人を殺すんだよ! 死んでしまえ!」
「ここからいなくなれー!!」
読んだ人なら分かると思います。小説に書いてないだけで、たぶんカミーユ警部は言ってるはずです。
まちがいない。

2023年12月03日

ナポレオンとバリーリンドン

管理人のゆうすけです。
2023年もあとわずか、もういくつ寝るとお正月ですね。

今日は日曜ですが、明日の朝までずっと宿直です。仕方ないのでブログの更新をやっています。
暇だと更新が捗るのです。

昨日、リドリースコット監督の新作「ナポレオン」を観てきました。
3時間近い大作ですが、特に退屈することなく楽しめました。
リドリー監督は2023年で86歳の巨匠ですが、すっごい元気です。あと10年はいけそう。
最後の山場がワーテルローの戦いで、すごい数のエキストラと馬が暴れまくります。
これを撮れる86歳、というのが信じ難い。

ここだけの話ですが、管理人は致命的に世界史の知識がありません。
学生時代に日本史と世界史の選択で、日本史を取ったせいでしょうか。それにしてもヤバイぐらい無知です。
ナポレオンが何処と戦っていたのか、よく分かっていない。
どうもヨーロッパ全土とバトルしてたようですね。しかもほぼ制圧している。ストロングすぎる。
ついでに言うと、プロイセンって何処やねんと思っていたら、ドイツの先祖じゃん。無知が過ぎる。
余談ですが、映画「ナポレオン」では、ナポレオンとその関係者一同が全員英語でしゃべります。
自明のことですが、フランスのお話なので、フランス語でしゃべるのが本来です。
映画を観る時は、日本語吹き替え版のほうがよろしいかと思います。

18世紀のヨーロッパを完全映画化、と言えばキューブリック監督の「バリーリンドン」です。
実はキューブリック監督はナポレオンを映画化したかったのですが、予算が無くてバリーリンドンを撮ったと言うのは有名な話です。
異常にこだわる人なので、当時の情景を再現するために蝋燭の灯だけで撮影するんじゃ、と言い出したのは有名な話です。
当時、そんなカメラは無いんだけど、仕方がないのでNASAがアポロ計画用に開発したレンズを使ってカメラを作り、それで撮影したのは有名な話です。
実際の映像は、映画本編でご確認ください。ちょっと感動します。
「ナポレオン」にも蝋燭や暖炉の光だけで撮影したシーンがいくつかあります。
しかし、現在のデジタルカメラの撮影素子は、月明かりでも撮影可能なので、あまり感動しない。
美術や撮影に関してのこだわりは、やはり「バリーリンドン」が突出しています。
キューブリック監督の変態指数ぐらい高い。1カットにどれだけ時間かけとるねん、という怖さがある。
一方で、「ナポレオン」は、キューブリック監督が出来なかったことをいとも容易くやってのけた、と言う点で忘れ難い作品です。
キューブリック監督が観たら何て言うかな。
メチャクチャ文句言うな。絶対に。
napoleon01.jpgbarrylyndon01.jpg
posted by ゆうすけ at 10:56 | TrackBack(0) | 映画・TV

2023年11月23日

ヤコとポコ(by水沢悦子)

山田尚子監督の新作短編「Garden of Remembrance」の予告が公開されています。良い感じです。
キャラクター原案は水沢悦子さん。
山田監督の新作長編「きみの色」も水沢さんがキャラ原案の予定、のはずです。

ということで、水沢悦子さん。何者でしょうか。
はい、マンガ家です。ものすごいヒット作はないけど読者満足度がすこぶる高い人です。
「花のズボラ飯」「もしもし、てるみです。」などの作品があります。
一番人気はやはり「ヤコとポコ」だと思います。全7巻で好評発売中。
yakotopoko01.jpg「ヤコとポコ」(水沢悦子)
秋田書店 全7巻

「ヤコとポコ」は、たぶんSFマンガ。
ぬいぐるみ風のロボットが日常にいる世界を舞台に、失敗も多い「てきとうモード」の猫型ロボット・ポコをアシスタントにしている漫画家の少女ヤコの日々を描いています。
この世界では50年前に起きた「通信革命」と呼ばれる事件の後、インターネットが廃止され、PCの利用も大きく制限されています。
マンガ家は紙にペンで描いて、ベタを塗りスクリーントーンを貼り付けるというアナログ作業に従事しています。
電話は固定電話で、FAXが通信の主力です。スマホやケータイはありません。
ある種の「夢のような世界」ですね。アナログでマンガを描いてきた世代の夢です。
アシスタントロボの「ポコ」も、ネコ型ロボットでお腹にポケットが付いているのが「夢」らしくて可笑しいです。微妙に役に立たないところも、あのロボットに似ている。

物語は、基本的に「日常」をゆるく描いています。突飛な展開や刺激的な事件は起きませんが、じわじわくるマンガです。
主人公のヤコとネコ型ロボットのポコは、目のデザインが似せてあって、ふたりとも「死んだ魚のような目」をしています。
とても主役のデザインではないのですが、すごく世界観にマッチしている。
とくに、やや上目遣いでロンパリ気味の「ポコ」の目が、ときどき「賢者」のように思える瞬間がある。
未来の世界のネコ型ロボットは、こっちのほうが好きかも。

ヤコとポコ(1) (少年チャンピオンコミックス エクストラもっと!) [ 水沢悦子 ]

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感想(1件)


2023年11月12日

駒田蒸留所へようこそ

「駒田蒸留所へようこそ」は、P.A.WORKS制作による日本のアニメーション映画です。
2023年11月10日公開。監督は吉原正行。
崖っぷち蒸留所の再起に奮闘する若き女社長が、家族の絆をつなぐ”幻のウイスキー”復活を目指すお話です。
komada01.jpg「駒田蒸留所へようこそ」
制作:P.A.WORKS
公開日:2023年11月10日 91分
監督:吉原正行

P.A.WORKSは富山県に本社を置くアニメ制作会社です。
「お仕事シリーズ」とよばれる、働く主人公(主に女の子)の成長を描いた作品を何本か製作しています。
その他にも多くの作品を制作しており、最近では「スキップとローファー」「パリピ孔明」などが挙げられます。
この映画は、「お仕事シリーズ」の劇場オリジナル作品です。

管理人は、2023年11月12日に映画館で鑑賞しましたが、控えめに言って「傑作」です。
90分の劇場作品として作られているので、余分なエピソードは省略し、王道のストーリーでガブリ寄りです。
ウィスキー製造というニッチなジャンルなので、配役として「ウィスキーの知識も仕事の意欲も希薄な若い記者」を観客の視点に据えて、彼をガイドにして物語が進んでいきます。

ヒロインはCVが早見沙織さんです。超ベテランで、EDの歌まで歌います。上手すぎる。
このキャスティングだけでも、かなり本気で作っているのが伺えます。
監督の吉原正行さんは、「攻殻機動隊SAC」の演出や「有頂天家族」の監督をやった人です。
才能がある人なので、名前を覚えておくと良いことがあります。
タイトルや題材が地味な雰囲気ですが、じつは相当本気で作った大人向け映画です。
もちろん子供が見ても楽しめますが、できれば働くことに迷いがある若い世代に観て欲しい。
なんかちょっと前向きになれる気がする。

P.A.WORKSの作品は、色が綺麗なことでも知られていますが、この映画でも密かに腕を振るっています。
冒頭、ロックアイスを入れたグラスにウィスキーを注ぎ、マドラでくるりとかき回すカットが出ますが、CGをフルに使ったすげえカッコいい絵です。氷やウィスキーやグラスの質感が素晴らしい。
主人公たちが乗った車の車窓から見える長野〜富山あたりの山並みや空の色などは、写真のようで絶品です。
全国から集められたウィスキーの原酒が入ったボトルがズラリと並んでいるカットは、それぞれが微妙な色の違いを見せていて、とても綺麗です。
「アニメでやる必要があるのか」という内容の作品ですが、「アニメだから表現できる微妙な色彩や質感のコントロールを味わいたまえ」という回答を非公式に出しておきます。

ウィスキーもアニメーションも、どちらも日本原産ではないけれど、長い時間をかけてじわじわ熟成していって、これだけのものが出来たっていうのが面白い。
良いものを作るには、時間と手間がかかるんですよ、っていう当たり前のことを教えてくれる映画でもあります。
posted by ゆうすけ at 16:34 | TrackBack(0) | 映画・TV

2023年11月11日

僕の心のヤバイやつ 第9巻(by桜井のりお)

2023年11月に「僕の心のヤバイやつ」第9巻が発売されました。累計400万部です。
TVアニメも2024年1月から2期が放送されるので、もうなんも言うことないんですけど。

8巻の修学旅行編でふたりが告白してお付き合いが始まったわけですが、9巻の冒頭がその現実をなかなか受け入れられない京太郎のモノローグから始まります。
この種のラブコメだと、カップル成立がゴールになっているパターンが多いので、「お付き合い篇」をリアルに描いていくのは稀有かもしれない。
「成就した恋ほど語るに値しないものはない」という説を真っ向から打ち破る展開が始まる訳です。
並みの作家であれば、凡庸な「のろけ話」がダラダラ続くと思われますが、この作品を描いているのは「鬼才・桜井のりお」なので、まだまだ「ヤバイやつ」が出て来る模様です。

9巻をまだ読んでいない方のために、少しだけヤバイものをご紹介しておきます。
bokuyaba14.jpgbokuyaba15.jpg

左の画像は猛勉強中の市川のスマホに送られてきた山田からの水着画像。
ツイッターでの「次回予告」の画像ですが、この予告画像で数万人の死者が出ました。
右の画像は、10巻から始まる「夏の合宿編」(通称:性の4日間)の始まりを告げる山田の画像です。
一見、普通の画像に見えますが、本編を読むと分かるとおり、山田がいろいろと狂っています。

9巻は、ふたりのお付き合いが始まり、市川が右往左往する様子が描かれていますが、じつはそれに隠れてもっと取り乱しているのが山田です。
山田のモノローグは非表示、というのがこのマンガのルールなのですが、表示アリにしたら、相当ヤバイことになっているのが9巻です。
「彼女」ポジションになったせいで、よけいに混乱している山田を読者はお楽しみいただければと思います。
なかでも、市川と微妙な距離にいる「萌子」への気持ちが複雑で大変です。
そのこじれた気持ちが右の画像に溢れていますので、眼玉のぐるぐるは「目は口ほどにモノを言う」を表しているとお考え下さい。

9巻のラストはふたりのガチンコのキスシーンですが、単行本の「あとがき」ページに描かれている「その夜の山田」のカットが最高に「桜井のりお」らしい。
お風呂から寝るまでの一連のカットが、どれも至高の領域に達している。
こういうヒロインを描ける作家が日本にいてくれて、本当にありがたいことです。

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銀河大計画別館の管理人。 「銀河大計画」は、1993年から細々とやっている同人誌です。 ゆうすけが書いたネタや没ネタなどを、別館で細々と掲載します。どうぞよろしく。 アイコンコピーライトマーク卵酒秋刀魚さん。
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