いみじのあんちの徒然なるままに

BS11の「天晴爛漫！」です。
小雨は死んではいなかった！
遅れてきたバッド号に病院に運ばれたものの、なお厳しい状況にあった…
立ち去る天晴をシャーレンが追いかける。
「天晴！側にいてやらなくていいのか？」「側にいてどうなる？」「え？」「俺は何の役に立たない…」
天晴が向かった先は、天晴号…



天晴号の前に佇む天晴にアルが駆け寄る。
「君のマシンも酷くやられたね。修理に時間がかかりそうだ」「修理はしない…」「どうして？」「こんなもの何の役にも立たなかった。レースだって小雨の言った通りだ。用もないのに馬鹿みたいなスピードで走って。結局こんな…」「しっかりしてくれ、天晴！ソフィアを助ける為に車を直したいんだ。力を貸してくれないか？」「無理だ…俺にはできない…」
無力感に苛まれた天晴は街を彷徨い歩く…

小雨が意識を取り戻した！
珍しく弱気になった天晴に小雨は言う
「見ろ天晴。輸血と言って型が合えば、人の血を分けてもらえるんだそうだ。世の中には、とんでもない事を考える奴がいる。これがなければ、俺は死んでいた。解るか
天晴。ギルの奴が言ってただろ？『誰も俺を止められない』って。けど、止めたんだ
この技術が。アイツの力を…天晴、お前はどこまで行ける？お前がどこまで行けるのか他人に決めさせるな。そうだろう？」
その言葉に天晴の闘志に火が点いた！
レースを取り巻く状況は厳しく、馬に乗ってでもソフィアを救いに行くというアルに
「車を捨てるなんてダメだ！」「天晴！」「アル。お前の車は俺が直す」「だけど、足りない部品はどうする？」「ブレーキは外せ！俺が新しいのを付けてやる。俺はお前の車を知り尽くしている。その代わり、メカニックを貸してくれ。ここにある車を全部修理する。車を直してソフィアを助けてギルの奴をぶっ飛ばしたら、レース続行だ！…このレースが終わるのは、俺たちの誰かがゴールに辿り着いた時だけだ！」
天晴の檄に、レーサー、メカニックが一丸となって困難な作業に取り掛かる。エンジニア魂が蘇った運営のカーターもメカニックを鼓舞する！天晴号の方は…
「ボロボロだね」「ああ、けど問題ない…ホトト。お前にはこいつの声が聞こえるか？まだ走りたい。俺をもっと早くしろって…力を貸してくれ…俺たちの事を待ってる奴がいるんだ」「天晴」「手伝ってくれ
ただ修理するだけじゃ面白くない。見せてやろうぜ、世界が目を覚ますようなやつを！」

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