いみじのあんちの徒然なるままに

BSジャパンの「ふるさと再生 日本の昔ばなし」です。
昔々、安八太夫という庄屋さんが貧しい村を治めていました。
ある年の夏、村に日照りが続き、このままでは稲も人も死に果ててしまいます。
困り果てた太夫は、道端にいた白蛇にすら「もし、お前が雨を降らせてくれたら、どんな願いでも叶えてやろう」と、藁をもすがる思いで話しかけるのでした。
その夜、太夫の枕元に昼間の白蛇（夜叉ヶ池の蛇）が現れ、雨を降らすと言うと、久方ぶりに雨が降った

しばらくして、太夫の元に、立派な身なりの武士がやってきた。
武士は、先日の白蛇が化身した姿だった。
白蛇は、太夫に雨を降らした見返りに、太夫の三人の娘のうち一人を嫁に欲しいと要求。
約束を違えるわけにはいかず、太夫は長女と次女に相談するが、どちらにも拒否されてしまう



困った太夫は、末っ子の三女に事の子細を話すと、親思いの末っ子は約束ならば仕方がないと承諾する。
かくて、末っ子を伴って白蛇の化身は、夜叉ヶ池に帰っていった。







しばらくして、白蛇の化身と末っ子が、太夫の元にやってきた。実家が恋しい末っ子にために白蛇が里帰りさせたのだ。
太夫の家に泊まることになった末っ子は、姉たちに自分たちの部屋を覗かぬようくぎを刺す。覗くなと言われれば覗きたくなるもの（鶴の恩返しパターン）
人ではない白蛇と末っ子がどんなまぐわいをするのか?
まだ経験のない姉たちは、興味にかられて盗み見してしまう。
部屋の向うで行われていたのは…
互いに大蛇となって、激しく絡み合う末っ子の変わり果てた姿だった
卒倒する姉たちを悲しい目で見つめる大蛇（末っ子）。
二匹は、大蛇の姿のまま太夫の家を出て、二度と姿を見せなかったという…

これって、厚生労働省社会保障審議会特別推薦 児童福祉文化賞受賞作品だよね。大蛇が絡み合うのをどう子供に説明するのよ