おはようございます。あるへです。
本日はこちら「キャッスルバニア ロードオブシャドウ」のレビューです。
あの大人気アクションゲーム悪魔城ドラキュラを、新たなストーリー、奥行きのある3Dで再構築した良ゲーです。
本作は悪魔城ドラキュラの顔とも言える「鞭」を振り回して敵をなぎ倒し、奥へと進んでいくステージクリア型アクションゲームです。探索、戦闘に関して本家ほど自由度は高くはありませんが、グラフィックを初め細かい部分まで非常に丁寧に作られており、控えめな難易度とともにゆったりとした気分で世界観に浸ることができるでしょう。
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個人的なツボとしてはグラフィックとゲームの性質を推したいと思います。
序盤、ガブリエルが最初の村にたどり着いたときの雨や、水に濡れる表現、とてもリアルで感動しました。初めこそ夜のステージで若干見難いとは思いますが、リアルなグラフィックに感動しつつ先に進めば、夜が明け、明るく壮大な中世ファンタジーの世界が広がります。
少しずつ謎が解きほぐされ、真相へとたどり着く、次々とステージが変わっていく、この「旅をしている」感がすっごく好きでした。
ゲームの性質についてですが、本作は先日紹介したプリンスオブペルシャのように環境に適応するアトラクションのような要素を持ち合わせています。
ステージクリア型の一本道ゲーには違いないんですが、落ちたら死が待ち受けている高い崖をそろりそろりと渡ったり、崩れ落ちそうな柱を飛び移っていったり、毒沼を慎重に渡ったり、あるいは敵の攻撃を利用して道を切り開いたり、持っている鎖つきの十字架を投げて引っ掛けワイヤーアクションを披露したりと、マップギミックが豊富で、前述の「旅をしている」感に拍車をかけているわけです。
コレクタブル要素もありますし、実績コンプには最低二周必要ですし、「トライアル」もまた新鮮な気持ちでステージに臨めますし、そういった要素も絡めて一つひとつのステージを隅々まで練り歩くのが本当に楽しいゲームでした。
アクションややりこみ部分に関しては難易度は控えめだと思います。敵の攻撃モーションがはっきりしていること、主人公が基本的に強いこと、QTEも準備期間(認識期間)が設けられていること、そしてガード判定が強くそこからのカウンターが強力であること、などが理由だと思います。
とにかくガードが強かった印象があり、やや適当にガードしてもきちんと弾き→スロー演出がかかるので確実にカウンターを決めていくことができます。
本作は二枚組みでして、その分グラフィック良し、ステージ数多し、ついでに野原ひろしも味があってサイコー! ですが、私は本作のバラエティ豊かなステージ構成とトライアルにはまりすぎて、これでも物足りなく感じてしまったほどです。
ダークでシリアスな世界観ですが、わりと何でもありな感じでして、「ワンダと巨像」を思い起こさせたり、アサクリのように壁を駆け上ったりワイヤーアクションを駆使したり、ラストの「斑鳩」は驚きました(笑)。
これは悪魔城ドラキュラについてさほど知識を持っていない私のような人間でも、十分に堪能できる素晴らしい作品だと思います。
悪魔城ドラキュラの世界観を継いでいる、というのが長所ですが、逆に言えば長所はそのくらいしかなく、純粋なアクションゲーム作品としては尖った部分がありません。
そのため、本作を良ゲーと位置づけたのですが、そんなレッテル正直どうでもいいですよね。パンに塗るバターのように、主役ではないけれど、良質でコクがあり、たしかな存在感を感じさせる作品です。
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