おはようございます。あるへです。
本日は個人的神ゲー「Hitman Absolution」のレビューです。
本作には前編ブラッドマネーがありますが、コンセプトは受け継ぎつつも色々と変更されているようです。前作では職業としてのヒットマン、本作はヒットマンとしての47が描かれているので、その違いについて議論が行われています。
様々な主張があるようですが、私は前編ブラッドマネーは未プレイで、ヒットマンシリーズは本作が初めてでした。
私はこの手のステルスアクションゲームに目が無いのですが、とりわけ本作は弩ストライクでした。何度でも言います、神ゲーだ!
公式サイト
ストーリーも秀逸で、惹き込まれるものがありました。特にシーンでの演出が本当に渋くて格好良く、爆発を背景に颯爽と去る47、BGMはテーマ曲のアベマリア、や、47が愛銃シルバーボーラーを取り戻す銃器店のシーン、終盤のビルの屋上で「その時」を静かに待っているシーンなど、本当に痺れます。
しかし私が最も注目したのはやはりゲーム性でした。
変装というシステム、最高にイカシてますね! 敵から奪った服装に変装することにより、行動範囲や注意する敵ががらりと変わる、というのはものすごく斬新かつステルスにマッチしたシステムだと思います。ステルスゲームにも様々な方向性がありますが(スプセルのような攻撃的ステルス、アサクリのようなソーシャルステルス)、本作の変装システムはステルスゲームの一つの方向性として極めていると感じました。
また、ステルスゲームの醍醐味として敵会話があります。デウスエクスの記事でも述べましたが、ヒットマンの敵会話は本当に面白いです。何といっても、ヒットマンはよくある日常の中にひっそりと忍び込みますから、マップを徘徊するNPCたちは変わらぬ日常の中を生きているわけです。従って会話の内容、テーマも日常の延長なわけでして、きっとこれは吹き替えにも力を入れたからこそ成せる業なのでしょうが、ついつい立ち止まって聞き入ってしまうのです。
本当に楽しかったです。
まだあります。チャレンジシステムです。
本作には目標をどのように達成するかに、ある程度の自由さがあります。標的をどのように殺すか、という点でして、発見覚悟で特攻して射殺してもいいし、格闘で絞め殺してもいいし、あるいはマップに点在するユニークな環境を応用して事故に見せかけて殺害してもいいわけです。
そしてそれらはチャレンジとしてプレイヤーに示され、それらをクリアすることで47の基礎能力が上がっていく仕組みになっています。
つまりリプレイ性が非常に高いんです。
ステージクリア時に、このマップには「知らないアイテムがあとこれだけ残っている」「こういった殺し方がある」「あるいはこういう方法」などなど全部表示されますので、何度も何度も同じステージをやり直したくなるパワーがあるんです。「こんな方法があったのか」などの発見にも繋がります。
敵の目を掻い潜りながら、あの手この手でじりじりと侵入する。一つのエリアを抜けた後の「ふぅ……」という達成感、この緊張がたまらなく楽しいです。
文句のつけようが無い本当に楽しい作品でした。
是非とも前作ブラッドマネーもプレイしたいのですが、アブソリューションと大分時間が開いていますので、グラフィックの差が厳しいです。また、ローカライズも不完全なようで独特の操作性とも相まって躊躇しているのが現状ですね。
P.S.
ヒットマンは実は大枠としてContracts→Blood Money→Absolutionという風に流れています。C→B→Aですよね。ONEで発表された最新のヒットマンは、どのような副題が付くのでしょうか。
ちなみにスプリンターセルも同じで、コンヴィクション→ブラックリストと進んでいますから、最新作が出るとしたらAを頭文字にするでしょうね。
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