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2015年05月29日

058.あつまれ!ピニャータ

あつまれ!ピニャータ



 おはようございます。あるへです。
 ある程度遊びこみ、作業プレイへと移行しましたので、本日はこちら「あつまれ!ピニャータ」についてレビューしようと思います。

 結論から申しますと、面白かったです!
 このゲームをプレイした皆さんが「面白かった」と言う意味がよくわかりました。
 日本人受けしないパッケージイラストが本当にもったいなく感じますが、やればやるほど、これじゃないとピニャータじゃない、そんなジレンマを感じてしまいます。
 是非プレイしてほしいです。

 さて、本作は箱庭シミュレーションです。
 植物を育てたり、オブジェクトを配置したりして様々な野生のピニャータを呼び込み、育成するのが目的のゲームです。
 目的がやや曖昧で、マインクラフトのような「終わりがない」「自分だけの」が醍醐味のゲームですから、大多数のプレイヤーは当面の目的を「ジャーナル埋め」に設定するのではないでしょうか。いわゆるポケモン図鑑のようなもので、このジャーナルの項目を埋めていくことで経験値を取得し、ガーデンのカスタマイズの幅が広がっていく仕組みになっています。

 初見では目に優しくないドギツイ色味という印象、見ただけでは面白さが理解できない雰囲気、イカニモなキャラモデリング、我々日本人にとっては毒を食らわば……という意識のもと、ある種の覚悟をもって「いったいこのゲームの何が面白いのか」を探りにガーデンへと赴くことになるでしょう(笑)。
 そして、アドバイザーの言うことに従って、懇切丁寧すぎるチュートリアルをこなしていくうちに、あっという間にガーデンは様々なピニャータたちで賑わい、なんだか親近感を持つようになります。

 このゲームは中毒性が高い、とよく言われます。
 少し違いますね。
 やることが加速度的に増えていって、やめたくてもやめられなくなるゲームです(笑)。
 そしてやるべきことに追われているうちに、自然に操作に慣れ、ピニャータが可愛く見え、気持ち悪いNPC達にも愛着が湧き、このゲームの本質を理解するのです。
 誰に言われたわけでもないのに、次から次へと「あれやって、これやって、これが済んだらここをこうして……」と能動的な作業に没頭しつつ、ふと我に返り、「ああ、私これハマってる」と気付きます。
 そんな、やや忙しすぎるくらいのバランス調整、プレイヤーの導き方が本当に優秀で、そしてようやく「なるほど、だからこんなに評価が高いのか」という境地にたどり着くわけです。

 今度は「特定のピニャータでガーデンを埋め尽くそう」とか「ジャーナルをコンプリートしよう」とか、自発的にwikiを探したり、作業の海に自ら飛び込んでいくことになるでしょう。
 このゲームに着手する前はGTAをプレイしていました。車とスラングと理不尽な弱さに塗れ、胃に穴が空く思いでプレイしただけに、本作品は「悪いストレス」というものをほぼまったく感じず、本当にリラックスして快適に遊ぶことが出来ました。売買のプロセスが長すぎる、あいつのセールストークが神経を逆なでする、などの欠点はありつつも、些細なことのように思えます。続編もあるので、今からうずうずしています。

 本当に見事です。あっぱれ。
 私も多くのレビュアーと同様、口を揃えて言いたいと思います。
 見た目に騙されないで、是非ともガーデンに飛び込んでください。百聞は一見に如かず、です。

攻略サイト


*攻略ワンポイント*

 樹木を育成する際の肥料をあげるタイミングがわかり辛いので補足してみようと思います。

 まず、どんな植物にも対応する肥料があるのですが、あげる肥料が間違っていると「ベボ(笑)」のような低い嫌な音、合っていると「ピコ」のような高い良い音が微かに鳴ります。かなり小さいのでよく聞き逃しますが、「ピコ」と鳴ればタイミングが合っている証拠です。どんな植物も三回ピコっと鳴らせば最大に成長するというわけです。
 花などの小さなものは、成長しきる前に肥料をあげれば済むのですが、木は「ピコ」のタイミングが決まっている上、「つぼみ」が直感的にはわかり辛いために苦労するのだと思われます。

 トリガーで画面を拡大するとよくわかるのですが、木を植えてからある程度成長すると、枝の中に黄緑色の楕円のつぼみがいくつか実ることがあります。これが成長すると、葉っぱが散るようなエフェクトとともに新しい枝が伸びるのですが、この黄緑色の「つぼみ」がついたところが肥料を与えるタイミングです。ここで肥料をあげるとちゃんと「ピコ」が聞こえるはずです。この時あげる肥料は一回で十分です。また更に成長すると同じシチュエーションがあと二回あるので、この時にそれぞれ一回ずつ肥料を与えれば、三回肥料をあげたことになり、木は最大まで成長します。

 そして、コツをつかむまで木をうまく育てられない原因となっているもう一つの要素が、肥料をあげすぎる、ということです。
 三回あげれば植物は最大まで成長する、だとしたら一回でもタイミングを間違うとアウトなのではないか、ということですね。
 結論は、杞憂です。
 「ベボ」は効果なし、そしてカウントなし、です。
 極論を言えば、植物が成長しきる(水やりメーターが消える)まで延々と肥料をあげまくれば、タイミングを計る必要はないとすら言えます。
 ですので、つぼみがついているのかわからない、とりあえず不安になったら肥料をあげとけ、ということですね。



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