おはようございます。あるへです。
本日はこちら「キングダムハーツ リ:コーデッド」のレビューです。
本作は日本版Kingdom Hearts -HD 1.5+2.5 ReMIX-内に収録されたタイトルのひとつで、過去の358/2と同じく操作を一切必要としないダイジェスト映像作品となっています。
あまり詳しく調べてはいないのですが、本作も、また358/2も、もともとはなんらかの媒体でゲームとして遊べる作品だったようですね。今回の1.5+2.5云々ではそのゲーム部分がオミットされて、ゲーム内ムービーを繋ぎ合わせた作品ということになるのでしょうか。
過去の358/2では、一つのイベントに一日という括りがあったため、シーン毎に場所もまちまちで、最初これが本来は操作するゲームだということに気付かなかったくらい違和感がなかったのですが、本作はシーンの切れ目に不自然な展開が多く、「ああ、もともとは普通のゲームだったんだな、移植する際にムービーを切り貼りしてるんだな」っていう感覚を強く感じました。
また、序盤から中盤にかけては過去作チェインオブメモリーズと同じくKH1の物語をなぞる展開が多く非常に退屈です。ピートが出てくるあたりでようやく本作の「色」というものが見え始め面白くなってくるのですが、急ごしらえというか、本命の作品が出るまでの繋ぎ感が非常に強く、BGMもほとんど無いか、使いまわしのため、あまり興味をそそるものではありませんでした。
ただ、この辺からKHシリーズについて巷でよく批判される「別ハードのちょっとした外伝でさえも本編に絡ませてくる商法」みたいな空気を漂わせ始めていますね。
本作にも見どころはあるにはあるのですが、358/2とは明らかに力の入れ具合が違っています。全編通してグラフィックが、奇麗になってはいても、解像度は低く、遠間のキャラの黒目が潰れていたり、大事なエンディングでは音ずれが起こったりしてちょっとがっかり。
シリーズを追っているKHファンが一番知りたいことというのは、このエンディングから後に解放されるシークレットムービーまでに全て集約されていて、やはりディズニー世界を旅する序盤から中盤にかけては「もう何度も見てきたよ」的なマンネリも手伝って欠伸を禁じえませんでした。
まぁ、悪いものではなかったです。 ピートとマレフィセントのどたばたコンビ感も板に付いてきたし、ラストにはまた一つのピースが繋がってすっきりするのですが、同時に新たな謎というか期待というか伏線を張ってくれて、なるほどそりゃファンも困惑するわ。でも正直気になるんだよね。考えてみたら確かに「あっ」ってなるし、ほんとうまいというか憎いというか(笑) 評価の低いメロメロ……メロメモ、もそのうち買っちゃうんだろうなぁ……。
とりあえず、1.5+2.5云々に収録された全ての作品を堪能し終えたということで満足です。しばらく休暇を楽しんだら、次は2.8とかなんとか。さらっと調べた感じ、今回のバンドル作品集よりは随分と攻略時間が短く済みそうな感じですね。
如く修行に続く新たな修行のつもりで本作も連続で遊び続けていますが、正直めっちゃ楽しいので全然苦じゃないです。でも作品が後になるにつれてインフレが起きてきているので、技の派手さや敵の初見殺しムーブなどは楽しい反面、初代キンハーのような謎解き、シンプルな差し合いの戦闘バランスが懐かしくなってきました。
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