おはようございます。あるへです。
本日はこちら「マーブルデュエル」のレビューです。ゲーム内のタイトル画面には「マーブルバトル」って書いてあるけどな!
(あ、ちなみにとなりの半透明のアイコンは「対戦」モードですが未実装ですw)
ZumaあるいはSparkle Unleashedをご存じですか? 知らなければ当ブログ内検索で検索してください。過去にレビューしてます。
というのは冗談で(レビューはしてるよ)、本作はZumaやSparkleタイプの3マッチアクションパズルに、RPGというか戦略的な対戦をフィーチャーした作品です。
ゲームはターンベースになっており、自分のターンになると既定数の玉をもらえ、それを打ち切ると相手のターンになります。
玉を三つ揃える際にどの色を消したかで自分にバフがかかったり、回復したり、攻撃したりできます。これを繰り返して敵の体力を0にしたら勝ちですね。
基本はパズルゲームなんで、どの色が来るか、どんな配色の列が来るかで戦局は大きく変わるのですが、ZumaやSparkleと違い時間は無限にあるので、一手一手じっくりと考えながら必殺の手を打てるのは他には無いものだと思います。
実際、一人で遊ぶのとは違い、対戦相手の存在はかなり熱くなれました。
ストアの説明がなんかすっごいクソゲー臭がするんですけど、文字の間に逐一スペースが入ってたり、意味不明な日本語になってたり、アイコンが無表示だったり(笑)
しかし、いざ買ってみると中身はかなり手が込んでました。
ローカライズに特に不満はないし、ステージは全て製作者の手が入っていて、同じものは一つとしてありません。
この同じもの、とは、パズルのカタチではなく、ルールのことです。
さっきも言った通り、本作の基本的なルール自体はシンプルで、これが途中で歪むことはありません。
ただ、あるステージでは全て赤色の玉のみが流れてきたり、自分と相手の使える玉の色が違っていたり、パズルのレイアウトが非対称だったりするんですよね。
これが本当によくできていて、なんというか、めちゃくちゃ憎い。
そのため、ステージ毎に別の戦略を練らないといけません。
さて、よいしょはこの辺で良いかな(笑)
実は本作、AIが非常に賢いです。
ええもうべらぼうに。
そんでもってチート能力も有しています。画面の端に隠れていたり、雲などのエフェクトで隠れた玉の色、こいつわかってるんですよ。なんならプレイヤーにはわからない三つ目の玉の色もわかっています。
それを踏まえてコンボを作って来るもんだからたまったもんじゃありませんよ。
使えるコンボは確実に使って持ち玉を増やしますし、こちらへの妨害もしてきます。もっというなら、こっちのシールドの具合を見て、一発目は弱い攻撃でシールドを無効化してから、バフの乗った重い一撃を繰り出してきたりもします。
それだけではありません。
さきほど、パズルのレイアウトは非対称だと言いました。プレイヤー側と敵側で玉の射出が可能なエリア範囲が異なるのはもちろん、敵側にのみ利用可能な玉の密集ポイントがあったります。さらには本作、レーンの出口付近つまり生成された玉が最初に画面に表れてくるポイントというのは、ある程度色が固まって出てくるのでここを利用できるのは非常に有利なのですが、まぁ、あれもこれもだいたいは敵だけが最初に利用できる位置にあるんですよね。
敵は玉一個でコンボし放題、こっちに流れてくるころには手垢にまみれて配色なんかぐちゃぐちゃですよ。
使える玉の色の数が多いのは良いことだけではありません。一つの色の出現率が下がりますからね。当然、こちらは4種類とか5種類の色の玉を操ることを強要され、敵は2種類とか3種類で襲ってきます。
RPG要素ありということでステージをクリアすると、クリアまでにかかったターン数で星が与えられ、クリスタルだかジェムだか、経験値みたいなのをもらえます。
プレイヤーはこの経験値を各ステータスに割り振って強くなっていくのですが、これは有限です。振り直しはノーコストで自由にできますが、敵が強いからちょっとファーミングしてレベルあげ……なんてことはできません。せいぜい、まだ取ってない星を取って追加分をもらう程度です。
さらに付け加えるなら、総ステータスも圧倒的に敵の方が高いです。こっちは今までの道程で全て星3を獲得して、得られる経験値は全て持ち越してきてるってのに。特に体力が非常に高く、これを最速ターンで削りきらなきゃならないのは本当に骨が折れます。
そんなわけで、本作べらぼうにムズイんです!
ええもうマジで。何度も何度もボッコボコにされながら、やっとのことで一歩一歩クリアしていくデザインなんですよ。
私が下手なのか錯覚してしまうほどですが、いや、たぶんそんなことはない……。
プレイヤーに許された唯一の利点、必ず最初に行動できることと、リセマラをして良い配列が来ることを祈るしかありません。
やることやったらマジであとはそれだけです。
とはいえ、毎度毎度一大決戦の様相を呈し、辛勝の暁にはかなりの達成感を得られました。ただ勝つだけでも相当なリトライが必要になるステージもありますが、その度にステータスを振り直し、ああだこうだと戦略を考えつつ、試していくのはなかなか楽しくもありました。
逆に初見であっさり勝てちゃうと物足りなさを感じたりと、クソゲーの皮を被っているように見えて実はかなりやりごたえのある良ゲーでもあるんですね。
とまぁそんな感じで血を吐きながらステージをクリアしていったのですが……ある特定の地点から、なんというか、製作者の限界を感じてしまったんですよね。
うまく言えないけど、ネタ切れというか、あるいはデザイナー変わったんじゃない?っていうくらい、今までの計算されつくされた圧倒的不利なゲームデザインが、あるステージを境にころっと変わっちゃって、良くてイーブン、酷いとこちらが圧倒的有利な状況でステージが始まるんです。
まま、全体の四分の一程度だし、ほどほどの難易度に落ち着いて楽しくプレイできたのでそこまで酷いとは思ってません。
ゲームデザインの都合上、その場で星三つを取るまで粘るよりは、クリアできるうちにがんがん進んで、詰まったら戻って残りの星を取るくらいがちょうど良かったのかもしれません。
めちゃくちゃやり応えのあるゲームでした、とさ。
↓一見、対称に見えるパズル。でもまずこちらと敵と使える玉の色が違う。左右に延びるラインの玉の色の傾向が違う。これにより、敵はがんがん攻撃が可能で、こちらはターンを使ってコンボを成立させないと攻撃が出来ないようになっている。
さらに嫌らしいのは、この左右ラインのコンボの起点となる、敵の赤玉とこちらの青玉の位置。敵の赤玉はこちらがぎりぎり妨害できない位置にあるのに対して、こちらの青玉は妨害が可能で、次に攻撃するために青玉二個を連結させてたりすると、その間に赤玉を差し込まれてコンボを破壊されたりする。
↓チュートリアルが終わるくらいまでは新鮮で「面白いやーん!」と思ってましたが、もうね、それが終われば容赦なく牙を剥いてきます。
それでも諦めずに一歩ずつ確実に進んでいき……。
↓全てのステージを星三つで埋めました!
どやぁ!!
本作では今のところこの二枚のワールドで終了。ストーリーはまだ続くようで、すごいしっくりこない終わり方でした。
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