本日はこちら「タイラー:モデル005」のレビューです。
まったくの無名ですけど、かなり面白い作品でした。プレイフィールはPS2のアクションゲームをやってる感じ。
本作はストア説明の通り、周囲を探索して行けるエリアとお話を進めていく3D探索アクションゲームです。
驚いたのがちょっとしたRPG要素があったこと。ガチのRPGでなくとも、経験値を溜めてスキルを振ってってやるの、ちょっとテンション上がっちゃうんですよね(笑)
あくまで要素であり、過度な期待は禁物ですけど。
それからちょっとしたミニゲームとして、なんとタワーディフェンスが遊べました。使えるタワーは非常に少なく、ルールもかなりシンプルなんですが、バリケードで敵の移動ルートを変えることが出来るのでめちゃくちゃハマりました。安価にして最強のバリケードですよー。
本作の特徴として、主人公であるタイラーは光を蓄電して活動のエネルギーに変えています。簡単に言えば、光の近くに留まれば充電されていき、暗い所にいればエネルギーを消耗していきます。
この要素がね、かなり利いてました。
タイラー君、補給なしで動き回れる時間がめっちゃ短いんですよ。
だからまずは、探し物の前に部屋を明るくして回らないといけない。最初の内は暗い室内に、すり減る電池に敵の対処にとけっこう忙しく、なかなか遠出もできなくてもどかしい思いをするのですが、最終的には電池を気にすることなく歩き回れるくらいに部屋は明るくなるので、そのギャップが楽しかったですね。
ただ、覚悟しておかなければならない欠点もあります。
それは大味なキャラモーション。ちょっとジャンプしてみればわかります。あああーこいつは……、なんとも……と、思うことでしょう(笑)
本作は様々な場所に掴まったり、壁走りしてみたり、想像以上に3Dアクションができるゲームなんですが、キャラの挙動がイマイチ不安定で、掴まりたいのに掴まれない、どうでもいいところで壁走りが暴発する、挙句の果てに虚無を走り抜けるなど、意図しない挙動にゲームプレイを阻害されることが多々あります。このあたりの関係から、画面酔いや頭痛にも注意が必要です。
ただ、一通りゲームを遊びこんでいると、このゲーム自体の面白さの方が勝っていって、だいたいどういうシチュエーションでどんな挙動になり得るのかもわかってきて、だんだんとこのチンチクリンなクソガキが愛おしくなってくるんですよね。
大味な戦闘といい、確かにアクション部分には改善の余地があるんですが、なんかそれも込みでこのゲームの味になるというか。
そういったところが、昔懐かしいまだ洗練されてないころのPS2ゲーかなぁと。
本編にはしっかりとストーリーもあり、タイラー始め他のキャラも出て来て会話をしたりするのですが、かなりのネイティブ会話なので、残念ながら雰囲気程度しかつかむことはできませんでした。
ちょっとした感動系のお話なので惜しいなぁ。
ただ、しっかりと日本語訳して公式に日本で配信となると、やっぱりアクション系統のクオリティがネックなんですよね。もうしばらく我慢して遊びこめばきっと楽しさが見えてくるとは思うのですが、その前にうまくいかないアクションでいらいらして辞めてしまう人も多そうな印象です。
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