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2015年05月13日

038.Army of TWO(無印) とTFD

アーミー オブ ツー



アーミー オブ ツー:The 40th Day【CEROレーティング「Z」】



 おはようございます。あるへです。
 今回はこちら「Army of TWO」それから続編の「Army of TWO :The 40th Day」を一緒にレビューしちゃおうと思います。無双OROCHIのページも複数紹介でしたが、一応きちんと意図してのことなのでご勘弁願います。若干めんどいというのもありますが、ではなぜ面倒なのかと言えば、それぞれのレビューで内容が少なからず被ったり、同じことを言ったりすることを危惧しているからです。

 さてさて、Army of TWO :TDCの記事でも紹介しましたが、私はこの初作Army of TWOが一番好きです。
 傭兵がお互いの絆と信頼を武器に、たった二人で巨悪に立ち向かう、というのがざっくりとした大きな流れです。
 この、絆や信頼の演出が見事なんですよね。便宜上Army of TWOを無印、Army of TWO :TFDをTFDと呼びますが、無印やTFDではお互いのキャラ同士のスキンシップが楽しめます。相手の頭をはたいたり、小突いたり、無印→TFD→TDCと時間が流れていくのですが、まだまだこの頃は(いい意味で)緊張感が足りないというか、そんな、凄腕なんだけどまだまだ青い二人の青年のじゃれ合いは、プレイしていてすごく和みます。時は流れてTFD時代では、ストーリーがかなり暗い、シリアスな展開となっているので、演出自体は青臭さが減ってしまいましたが、じゃんけんをして勝つと嬉しがったり悔しがったりと、友情を感じさせる部分はきちんと残っています。

 また、タイトルの通り、これは二人の男の物語であって、ゲームプレイも基本的に「二人で一つ」と見なしてデザインされています。肩を貸して一人が上に登って狙撃、とか、二手に分かれて挟撃するとか、一人がシールドを構えて前進し、もう一人はその背中にカバーして銃撃する、あるいは前面からの攻撃を完全にシャットアウトする難敵など、二人のチームワークを活かさないと攻略は難しいでしょう。更にはダウンした相棒を引っ張って、物陰に隠れてから蘇生、なんていうことも出来ます(三作目TDCではそのシステムはオミットされてしまいました)。
 その象徴たるシステムが「アグロ」です。
 銃を撃つなどして、派手に目立てば、逆に相棒の存在が薄くなる。一方が敵の気を惹いているうちにもう一方が背後から急襲する、といった戦術を直感的に取りやすい設計となっており、非常に楽しめました。
 具体的にいうと、アグロメーターなるものでどちらがどれだけ敵の気を惹いているか分かりますし、目立っているほうは体が赤く、潜んでいるほうは青く、透明になっていきます。ですので、ぱっと見て戦況を理解出来るんですね。これすごいアイデアだと思います。

 それが一転、三作目のTDCでは、相棒とスキンシップはとれないし、時間制限つきのGPSをいちいち起動しないとアグロの具合がわからなくなってしまいました。アーミーオブツーといえばアグロだと思っていたので、いったいこれはどうしたことか、ただのどんぱちTPSじゃないかと……。

 なのでアーミーオブツーシリーズと言えば私はこの無印とTFD、特に無印が一番アーミーオブツーらしいと思えるので無印を推しますが、初作でもあるので改善すべき点もあります。それらを洗練し、遊びやすくしたのがTFDですから、悩んでしまいます。

 またこのシリーズは、三作どれも割と歯ごたえのある部類に入ると思います。どのタイトルにも鬼門があり、難しい箇所があります。

 それから、これは個人的にアーミーオブツーシリーズの良くない点だと思っているのですが、「武器がおもちゃ」というのももはやシリーズの伝統になりつつあります。
 シリーズを通して武器に様々なアタッチメントをつけて改造することができます。そうして自分に合ったカスタマイズを楽しむことができ、また二作目、三作目と進むごとにグラフィックもかなり進化しておりまして、武器の造詣、光沢など、とてもリアルに出来ています。
 が、キャラクターがその武器を持ったとたん、あらゆる銃はまるでおもちゃのように存在感をなくすんですよね。
 具体的に言うと、「音がしょっぱい」まるで豆鉄砲を連射しているように、発砲音にリアリティがありません。あんなにリアルに、細部まで作りこまれてるんだから、空気を震わせるような……というのは難しいとしてもせめてもう少し低音を響かせて欲しいものです。そして「重量感が皆無」あらゆる物には重さが存在します。車載兵器を生身で軽々扱うのが最近のゲームの主流っぽいですが、それにしてもこのシリーズは銃の重みをまったくと言って良いほど感じられません。ブラインドファイアをするとよくわかるのですが、レティクルの広がりがかなり抑えられているのもシリーズ伝統でして、その辺も関係しているのかもしれません。まるでプラスチック製のようです。
 私がちょっと許せない、と思うのはこの二点でしょうか。

 最後に、アーミーオブツーシリーズは無印、TFD、TDCとも、できれば仲の良い友人と、つまりco-opで遊ぶことをお勧めします。そのため、三作とも画面分割機能がついています。一人で遊ぶより二人で遊んだ方が楽しいのはどのゲームにも言えることですが、このシリーズはその差が顕著だと思いますので、是非とも二人でぎゃーぎゃー言い合いながらプレイして欲しいですね。

 最後の最後に大事なこと。
 Army of TWO(無印)のオンラインサービスは終了しました。マルチをやるならリアフレと画面分割co-opですね。

攻略サイト(無印)
攻略サイト(TFD)




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