おはようございます。あるへです。
本日はこちら「サンセットオーバードライブ」のレビューです。
およそ二年前にちょっと手をつけたっきり、ずーっと放置されてたゲーム。やっと宿題が一つ片付きました。
決して楽しくないわけではないんですが、むしろストーリーが進んで一通りのアクションが出来るようになると(特にエアダッシュ)、街の中をかなり快適に、というかかなり強引にかっ飛ばすことが出来るようになり、とても爽快で、派手でダイナミックなアクションを楽しめるようになります。
このゲームは安置と危険地帯の差がはっきりしていて、「動き続けること」が攻略の要になるんですよね。でもって、動き続けることによるシューターの弊害、「弾の当てにくさ」というのも、オートターゲットによってかなり優秀にサポートしてくれるので、全然アクションの阻害にはなりませんでした。
まぁつまりアクション部分は非常に快適で、爽快で、このゲームのコンセプト通り、陽気でアポカリプスな世界で思う存分ドッタンバッタンできますよ。
ただ、自分を擁護するわけじゃないですけど、一度浮気したらそのまま帰ってこなくなるくらい、「掴み」が弱いとも感じました。
ストーリーにしろ、キャラクターにしろ、アクションにしろ、敵の全体的なデザイン(攻撃、アルゴリズム、湧き方)にしろ、ほぼ全てがハイテンションを貫いており、そんなパンクでロックで真面目でお馬鹿な終末世界こそが本作の目指した姿ではあるけども……、それが逆に波の振れ幅を感じられずに、薄いと思ってしまう原因なのかなと。
アゲがあって、サゲがある。その連続性こそが人の認識の根幹であって、魅力や面白味、深みを出す核なんですよね。ちょっと心理学入ってますが。
なのでサゲのないアガリっぱなし、終始不真面目でメタフィクションに富んだ本作は、それが特徴である一方で欠点にもなっていて、なにか勿体ないなぁと感じてしまいました。
もう一つは、こういった世界観から期待させるわりには武器の種類が少なく、その性能も意外とオーソドックスなものばかりだったという点です。これは個人的な残念な点かもしれませんが。
アサルトライフルやリボルバーなど、ごく普通な武器があるのは別に構わないんですが、その他の一見トンデモっぽい武器も、意外とおとなしくて……。我儘な意見でしょうがボーダーランズのレジェ武器ぐらいはっちゃけちゃってもいいのよ?
とまぁ。
たしか本作もXboxOneと同じくらいの歳のはずなので、ハードの性能を引き出し、その可能性を世に知らしめるものとしてはうまく働いたのではないでしょうか。私のゲームリストの中でもこのゲームをプレイしているフレンドは群を抜いて多かったです。
ちんたら歩いていると一瞬で殺されるほど地面は危険地帯ですが、死んでもデメリットがほとんどないゲームですし、それは地面を歩いていた自分が悪いのだと理由がはっきりしているゲームですし、動き回ってさえいればなんとかなってしまうゲームです。
逆に、うまくいったかどうか、スタイリッシュに、自分の思い通りにいったかどうかもわかりにくいゲームでもあって、スコアアタックやタワーディフェンス(夜警モード)なんかでは余計にしっくりこないデザインでもあります。
(スコアタに関して、スコアを伸ばすのになにより重要なのが異常な配点の「連続キル」ですが、自分の移動範囲や敵の挙動のクセの関係から、待って集めようとしてもうまくいきません。なので稼いでくれと言わんばかりの密集地帯に自分から飛び込んで貪っていくのがコツになります)
そんなこともあってどうにも記憶に残らないであろう作品なんですよね。
通貨の一つである「オーバーチャージ」を入手した時のプシュプシュって音はすごく良いと思います(笑)
あ、そうそう。オンラインマルチは壊滅的です。毎回プレイする度に暇を見つけてはオンに繋いで、攻略完了までにどうにかこうにか最初のエリア「旧工業団地」の実績だけはとれたんですけど。他のエリアはもう絶望的です。
まぁ、それでもマルチの体験ができただけでもマシなほうでしょうが。
本作のアンプと呼ばれる装備品のほとんどは、このマルチプレイをしないとアップグレードできないのが非常に痛いです。ここでしか手に入らない武器やアンプもあるとのことなので、私のプレイ時にアポカリプス味が足りないと感じたのはこいつも関係してるかもしれないですね。
↓XboxOne初期のゲームあるあるで何かするたびに録画されましたポップが非常にうざかったので、プレイ中は録画機能自体切ってました。これは二年前に撮ってあったもの。アクションの吸い込みに振り回され気味。
【このカテゴリーの最新記事】
でもAmazonレビューには好意的なレビューをしている人がたくさんいました。
ってことは、世相なんかも関係してるのかなぁーって。
金融やら経済やら、世界的にも息の詰まる時代には、やっぱりこういうなんでもかんでも笑い飛ばして多少なりとも強引にスカッとしたいっていう時代もありますし。
やっぱりね、そういう考え方をしてみると、エンターテインメントも生ものなんですよね。
今を大事に生きましょう(笑)