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2019年04月02日

361.Wolfenstein: The Old Blood

ウルフェンシュタイン:ザ オールドブラッド - XboxOne



 おはようございます。あるへです。
 本日はこちら「ウルフェンシュタイン: オールドブラッド」のレビューです。

 むむむ……これは!?

 決して面白くないわけじゃないんだけど。いや、プレイ感覚は前作ニューオーダーと同じで違和感が無く、安定してます。
 でもなんだかスケールダウン。

 たとえるならボーダーランズ2に対するプリシークエルのような。
 デッドアイランドに対するリップタイドのような。
 アサクリ2に対するブラザーフッドやリベレーションのような……。

 細かなUIや武器の使い勝手がそのままに、システムの何かがマイナーチェンジしつつも「いつも」の感覚で、でも何か物足りない……。
 ゲーム一本分のボリュームはありつつも、どこか「追加コンテンツ」感が否めない。そんな作品でした。

 まぁね。ネタバレになっちゃいますけど、ニューオーダーでは月やら海底やら、とんでもないところに単身特攻させられて、なんかそれが通常営業な感じがあって、そんなはっちゃけ感が楽しくもありましたからね。
 それに比べれば、本作は今回のお話がニューオーダーに繋がっていくという、過去のお話で、かなりおしとやかでした。
 ぶっちゃけちゃうと「ゾンビ」やら「バケモノ」が出てきて全然おしとやかじゃないですけど、なんか、せっかく丹精込めて(設定を)作ったディストピア世界にそれはないんじゃない? みたいな。
 ダト・イシュードという設定がある以上、別にゾンビもおかしくはない話なんですけど(実際、古い古いウルフェンシュタインが日本に輸入された際には、ナチスのIF設定が問題ありとして、モンスターが闊歩する世界に書き換えられて販売されたようです)、でもゾンビって正直食べ飽きてるし、ファーガス&ワイアットに妥当する今作のキャラはかなり悲壮的で正直役不足。←ファーガス&ワイアットの役目を果たせていない。
(役不足の使い方がおかしいかも。辞書で調べると、役不足とは本来、演者に対して与えられた役が軽すぎて、釣り合っていないこと、もっと重要な役に付かせるべきだという意味で、役に対して力が及ばない謙遜の意味ではないらしいです。また、対義語としての役者不足という言葉は辞書には存在しませんでした)
 登場人物は少ないし、ウルフェンシュタイン城周辺でのお話だし、なんといってもド派手なアクションムービーシーンがないのが最たる原因かもしれません。前回べた褒めしたハイセンスなカットシーンも今回はお留守番。
 良くも悪くも小さくシンプルかつお安くまとまっちゃってるんですよね。

 新パークの一つであるイーグルアイのお陰で、コレクティブルを探すために隠密を強制されることがなくなり、戦術を選べるようにはなりました。
 司令官がいて忍んだ方が楽なシーン、多数の敵が湧いて絶対にドンパチしなきゃいけないシーンとメリハリがついたのは良い部分でもあります。
 逆に言えば、イーグルアイのせいでマップを探索する楽しみが消え、前作よりも少ないチャプター数を圧倒的サクサク感でプレイできちゃうと思います。
 意外とサックリあっという間のキャンペーンでした。
(信じられないと思いますが、お話の半分は半裸、もう半分はウェイター姿でドンパチするんですよ……)

 それとは別に、この「多数の敵が湧いて絶対にドンパチしなきゃいけないシーン」が別のモードでスコアアタックできるようになっており、これが結構な曲者でしたね。
 普通に難しいです。
 正面きって撃ち合いしてたら、数は当然負けてるし、遮蔽物は壊れるし、グレは無限に飛んでくるしで勝ち目が無いのがこの手のゲームの常識です。
 なので敵の侵入経路を限定し、グレを投げ込まれない、投げ込まれづらい籠り場所を探すのがセオリーなんですよね。
 これを見つけるまでは結構な無理ゲーに、投げ出したくなった瞬間は何度もありましたが、ま、案外数は少ないですし、とっかかりさえ見つければ意外となんとかなります。
 最初は動画を見つけてトレースしようとしたけど、敵が思った通りに動いてくれないことが多く、仕方ないので自分流に籠り場所を見つけてちまちま攻略しました。
 終わってみれば楽しい記憶なんですが、プレイ中は結構なストレスだったの不思議(笑)

 ウルシュタ2ではまた現在に戻って、ニューオーダーのノリでお話が進むはずなので期待してますが、最近予約が始まったヤングブラッドはたぶんこのオールドブラッド的な、外伝的なものになるのかなぁと予想。是非ともこの予想を良い意味で裏切って欲しいですね。経験値とか探索とか気になる単語がちらほら……。けっしてRPGではないと思いますが、RPG要素を含んでいるのかな。


・スコアアタックの一口メモ
 タイムも計測されますが、リワードに必要なスコアにタイムは関係ありません。また、戦場にわざと自分の存在をばらし、増援を呼ぶのがセオリーです。
 そうしないとスコアはまずゴールドに届かないと思います。
 また、司令官の増援は、無限湧きのように思えますが、キャンペーン、スコアタどちらも有限です。倒しきったらもう出て来ません(体感、司令官一人が残っていようが二人残っていようが敵の増援数に違いはなさそうです。やってくる方向は変わるかもしれない)。
 スコアは当然、ただのキルよりもヘッドショットや爆発などでキルした方がボーナスをもらえます。
 ただ、ここがこのモードの辛いところなのですが、敵の大半を丁寧にヘッドショットで沈めていってもゴールドの規定スコアに届かないんですよね……。
 なのでできるだけ素早く連続して敵をキルし、コンボを稼がないといけないのです。
 大部分のステージは、最適な籠り場所を見つけ、積極的にコンボとヘッドショットを意識して、でも(最低でもハード難易度必須なので)欲張らずにきちんと対応していけばなんとかなります。
 アイアンサイトがデフォな世界観で若干エイムし辛いですが、リィンで覗き込んでレティクルが赤くなれば弾は真っすぐ飛んでいき、高確率でヘッドショットも取れます。壁に張り付いてLTでのカバーよりも個人的に使いやすい戦術でした。
 終盤二つのステージが最難関だと思います。
 その理由は、「ゾンビとナチ兵と自分」の三つ巴になるからです。
 ゾンビをナチ兵に盗られると、スコアが届かなくなってしまうくらいに敵の数がギリギリなんですよね……。
 たぶん一匹くらいは猶予があると思うのですが、ゾンビもナチ兵も全て自分がキルするくらいの勢いで向かわないと厳しいです。
 幸い、最初に湧いているゾンビ数匹を処理できれば、残りは「勝手に湧く」ことはないので落ち着いて処理すれば大丈夫です。

 とまぁ、攻略にはならないけど難しいので覚悟してねって感じで。

・もひとつメモメモ
 コレクションの一つであるキャラクターですが、各チャプターで最後の一つを埋めるには……「悪夢」で「オールドシルバー」を全て集めるのが条件です。実績には関係ないヨ。
 最初なんの意味があるのか不思議でならなかった(笑)


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