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2016年07月22日

256.Stranglehold

ストラングルホールド



 おはようございます。あるへです。
 本日はこちら「ストラングルホールド」のレビューです。

 難易度が非常に高く、クソゲーには違いないんですが、味のある良いクソゲーでした。理不尽さで言えば「イートレット:マットハザード云々」みたいな感じ(笑)

 本作のパッケージにはいろいろと御大層な謳い文句が並べられていますが、中身としてはよくある普通のTPSで、その謳い文句を真に受けると痛い目を見るくらいにはチープな出来です。
 しかし、これを特に思い入れもなく普通のシューターとして遊ぶと、意外と高い難易度やシンプルなシステムの中にも「なにくそ!」と思わせる熱があり、意外と面白いんですよね。

 個人的な評価ポイントとして以下の点があります。

 一つ、リロードが不要であること。
 本作の主人公にはリロードの概念がありません。持てる弾薬の限り撃ち続けることが出来るのが意外と爽快で楽しかったですね。
 所持弾薬数の概念はあるので、撃ちまくればいつかは弾切れを起こすのですが、たしか全然気にならなかったような……。
(この辺のシステムがうろ覚えで改めて調べなおすまで弾無限だと勘違いしていたほどです 汗。めっちゃ撃ちまくれる→弾切れで困った覚えがない、実際はあるのかも→弾無限ヒャッハー)

 一つ、バラージシステムが強力で、ステージ中の「折り鶴」を取るタイミングやこれの使いどころを考えるのが意外と楽しいこと。
 バラージにはいくつか種類があり、使用頻度は異なりますが、どれも強力なので積極的に使いたいです。演出としてもなかなか楽しいです。

 一つ、マップ中の至るところでカオスを起こせること。
 具体的には様々なオブジェクトが破壊可能で、爆発を起こしたり、敵を倒壊に巻き込んだりできます。
 リロード不要なので数撃ちゃ当たる戦法でガリガリ破壊していけます。弾薬に関する特殊な仕様とマップ内オブジェクト、この二つが非常によくマッチしていて、カオスを巻き起こすのがかなり爽快なんですよね。

 一つ、意外と楽しい映画的アクション。
 アクション映画の魅せ場としてよくまだるっこしい無駄にお茶目な戦闘シーンがありますよね(お約束のカーチェイスばりに周囲の物を利用して追っ手をかく乱したり返り討ちにしたり)。
 本作ではそれがオマージュされており、ロールカートに腹ばいに乗って、滑りながら乱射したり、階段の手すりを滑り降りたり、シャンデリアにぶら下がって戦えたり。そしてこんな時は画面演出がスローになるバレットタイムが発動します。いつでもどこでも使える「飛び込み」や「仰向け」は高難易度で非常にお世話になりました。
 何もないところで飛び込みしてもバレットタイムが発動するのですが、滞空中に全ての敵を倒してタイムが終了し、床にぽとっと背中から落ちる。たしかボタン押しっぱなしだったかでそのまま寝そべってごろごろしたり出来たと思います。誰もいない空間で好きなだけごろごろしてからよっこらしょと立ち上がる様が、なんだかギャップ萌えです(笑)

 これら一つ一つは大したアイデアでもないので、本作の「ビッグキャスト」ぶりの割りにはチープに思えることもしばしばなのですが、ゲームとしての面白さは意外にもこれらの要素が相乗効果で表れており、従って味のあるクソゲーだと感じたわけです。

 そしてこれらを最大限に利用しながらも、時に理不尽に狩られ、半分運任せな最高難易度は非常に手強かったです。
 どこだったかボス戦で、大事に温めてきた秘蔵のゴールデン銃を開幕失った挙句敗北し、チェックポイントから始まるとテンプレ装備に戻ってしまい泣く泣くその装備でリトライを繰り返したのですが、どうしてもうまくいかない時がありました。
 身を隠す部分が少なく、敵の激しい攻撃によってすぐに遮蔽物が壊れてしまうのでどうにもいかなかったのです。
 しかし、これはもう運が良かったとしか言いようがないのですが、何故かボスが階段に引っかかり、まったく攻撃してこなくなったのです。
 ある意味バグ利用の攻略ですが、ここを抜けられたことで私は最高難易度を制覇できたとも言えます(他にも有用なバグがあるのですが)。
 実績解除してまず最初に思ったのは「二度とやりたくねえ」でした。はっきり覚えています(笑)

P.S.
 実績wiki日本語版のページには書かれておらず、自分が発見した後よく調べてみたら海外版のページには書かれていたのですが、改めて紹介しておきます。

 本作の実績「オールドスクール」と同じ要領で、最高難易度にてキャンペーンを最終チェックからロードすると、最後二つのチャプターがクリア済として扱われるようになります。
 最高難易度攻略実績は全てのチャプターを一つ一つクリアしていかねばならないのですが、この技(バグ)を使うことで非常に難しい最後のミニゲームと、鬼畜なラスボス戦を回避することができます。
 大変ありがたいバグなので、いえとても有効な「技(笑)」なので挑戦の際は忘れずに実行してください。
 とはいえガチ攻略不可避な道中はどれも一筋縄ではいかない難しさを誇りますので、やっぱり気合と根性は必須スキルです……。

 ほとんど全てのシューティングゲームに言えることですが、大事なのはやっぱり有利なカバーポイントを見つけることと、敵の湧き方、タイミングを覚えることですよね。射撃の腕なんぞ後からついてきた分で十分です。

攻略サイト


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