今月初めに、自分の体験談として青魚成分であるDHAやEPAなどの必須脂肪酸、
同じくオメガ3系の亜麻に油やエゴマ油、シソ油などの必須脂肪酸がストレスに効果があるのではという仮説を書かせてもらった。
前にも書いたが必須脂肪酸とは人体内では合成できない、食べ物で食べないと摂取できない体に良いとされる脂肪酸である。
栄養素で不安や恐怖を軽減した研究成果を国立がん研究センターが昨年2018年9月に発表していた。
まさか不安や恐怖の研究を精神神経疾患を研究している医療機関ではなく、
癌治療を専門に研究している国立がん研究センターではDHAやEPAなどオメガ3系の必須脂肪酸を1日2000mgつまり1日2グラムを
注意欠陥、多動性障害、境界型人格障害、薬物依存、アルツハイマー病、うつ病、強迫性障害、心的外傷症候群、パーキンソン氏病、急性心筋梗塞、月経前症候群などの患者に投与したところ、
不安や恐怖感が明らかに低減したとの研究結果を発表していた。
研究対象者は精神疾患患者、身体疾患患者、健常者の両方で
当該物質投与者1200名ほどと非投与者1000名での優位差での検証も実施している。
国立がん研究センターでなぜそのような研究をしたのかは、癌患者で薬物療法や手術で癌を乗り切った患者でも
その後の再発や死に対して、恐怖感や不安感などがある人が多く、精神的に不安定になり日常生活の質を下げるためである。
つまりは癌経験者の精神的なケアとストレスでの癌や病気の悪化を防止する研究のようである。
以前の記事でも書いた通り、不安感や恐怖感などストレスは免疫細胞の活性を低下させるため、癌手術が成功しても
病気に対する不安感や恐怖感がストレスになり、癌への抵抗力が低下し、癌を再発したり、
うつ病などの精神疾患にかかることもあるために寿命をちじちめてしまうそうだ。
それとストレスが強いと活性酸素も活性され癌の再発に関係すると考えられる。
それなら一般的な精神疾患の治療薬であるSSRIや抗不安薬、抗鬱剤、認知行動療法などがあるのではと考えがちだが、
がん研究センターでは精神的な薬は依存のリスクをはらむのと、認知行動療法を実施している医療機関が少ないことから
簡易的で副作用の少ない方法として有効な方法がないか研究をしたとのことだ。
DHA、EPAには癌を抑制する作用があることも知られており、抗がん作用も狙ってのことではと考えられる。
国立がん研究センターのそれらの論文のリンクは以下である。
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2018/0915/index.html
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