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2014年12月19日
〔香港映画〕 酔拳2 -母がツボ-
1994年公開 ジャッキー・チェン主演
「酔拳2」のレビュー(ネタバレ)です
列強進出が著しい清朝末期の広東。酔八仙(酔拳)を会得したものの、酒の勢いで暴走してしまうフェイフォンは、父ケイインから酔拳の使用を禁じられていた。
一方、イギリスが領事館を通じて中国の国宝を国外へ密輸していた事実を察知した武術家マンケイは阻止に動く。
ひょんなことからマンケイと知り合い事情を知ったフェイフォンだったが、やがて英国の魔手が彼とその仲間に及ぼうとしていた。
− 引用 : Wikipedia 酔拳2
豪快なアクション
ジャッキーチェン演じるフェイフォンのさまざまなカンフー技は、今作は”豪快だな”という印象が強くのこりました。旧国家軍人だったフク・マンケイとフェイフォンが敵から狙われるシーンがありました。フクとフェイフォンが2人で食事をとっていたところに、50人以上の黒ずくめの人間が急に斧などを持って襲ってきます。彼らはそれらに対して見事なチームプレイで数十人からの攻撃を攻略していきます。長い竹を使った棒術で、敵をなぎたおしていくフェイフォンの姿は見ていてスッキリします。
ラストシーンでは、フェイフォンがラスボスと戦いますが、相手も蹴りのキレが半端ではなく苦戦します。酔うと強くなる”酔拳”という技をフェイフォンは習得しています。しかし、工場で戦っているのでお酒はありません。なんと、フェイフォンは工業用の油を飲んで、酔ったようにおかしくなり強くなります。世にも奇妙な技を繰り出しているので、思わず「おほっ」と声にだしてしまいました。
キャラがとても濃い
フェイフォンの継母であるリンのキャラの濃さはすさまじいです。彼女の述べる一言一言が強烈ですね。酔拳2がジャッキーチェン作品のなかで人気な理由のひとつにはいってくると思います。また、リンは結構強いです。フクと戦うことが一回ありますが同等程度の力の差でした。
リンがいなければこの映画の魅力は半減していたと思います。
ラストが異様なほどスッキリしない
ラストバトルが終わるとジャッキーがおかしいままエンディングを迎えます。このもやもや感はこれまでジャッキーチェン作品を見ていて今までないほどでした。Wikipediaに書いてありましたが、オリジナル版から日本語版はエンディングをいじってあり、オリジナル版のほうはよりブラックなオチになっているようです。正直このオリジナル版のオチを知ってしまった私は胸の中がいやなものにまとわりつかれている感覚を覚えました。ジャッキーチェン好きをうたうなら見るべし
酔拳2はジャッキーチェン作品が好きな方がよくおすすめする作品のようです。彼の豪快なカンフーとスタントを見たいのであればこの作品をはずすことはまずないと思います。プロジェクトAなどのように、ストーリーがほとんどなく、ほんとうにカンフーを楽しみたいのであれば是非おすすめしたいです。また、酔拳を見ておもしろくなかったと思った人も、酔拳2はまったく違う作品なので見てみる価値はあります。
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