2011年07月13日
悪魔が踊る街〜リオ 終わらぬ麻薬取引〜
「BS世界のドキュメンタリー」では<シリーズ〜〜>として一つのテーマにまつわる作品をいくつか集めて一週間位かけて放送する。
「悪魔が踊る街」は、<シリーズ ブラジル>からの1作。
人口1000万を越すリオデジャネイロにおいて20%の人が住むと言われるファベーラ(スラム的なもの)の実態を追った作品。
普通人が住まないような山の斜面などが不法占拠され、スラムを形成している。
リオのリゾート地からよく見える場所にドーンとバラックが並ぶ。
多摩川の土手なんかにあるスラムなんかとはわけが違っていて、完全に巨大な街が出来上がっている。
その街を麻薬売買を中心稼業にしているギャングが仕切っており、武装している。
街の入り口はバリケードが張られ、警察が時折武装して乗り込むが激しい銃撃戦となり、警察にも死者が出る。
ファベーラという言葉を恥ずかしながら知らなかったのだが、(正確には忘れていたようだ。)これほどまでに巨大な街がギャングによって支配され、行政が全く制御不能になっているなんて全くの驚きである。
シティオブゴッドってどうやらこのファベーラを舞台にしてたらしいんだが、こっちの作品の方が遥かに現実味があってインパクトがある。
(ファベーラという言葉とその成り立ちについて完全に忘れている程あちらの作品は単なるお話的だった。)
ギャングのボスは体中銃で撃たれて変形しており、この世のものとは思えない迫力。
あんなのに出会ったら一目散で逃げた方がいい。
南米は恐ろしいという偏見がさらに強まってしまった。
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