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BS世界のドキュメンタリーにて視聴。
中米からアメリカに不法入国する少年少女を追った作品。

アメリカへの不法入国を試みる子どもたちが後を絶たない。

何千キロにも及ぶその旅の理由は、アメリカで働く親に会うため、金を稼ぐため、母親に捨てられたなど様々だ。

貨物列車に飛び乗り、乗り継ぎ、アメリカを目指す。
取り締まりも行なっているが、あまりの多さに追いつかない。

慈善団体は仕方なく死なないよう宿泊施設や食料や情報の提供をするのが精一杯。

団体の代表が移民達に対して
「メキシコは死への道です。そしてアメリカは死そのものです。」
と、列車からの落下、移民同士の暴力、砂漠地帯など、どれだけ危険な旅かを説明する。

「それでも行く者!」
と聞くと、全員が迷いも無く手を挙げる。。
代表はめげず、希望者に安全なルートと悪徳ブローカーに騙されない為の情報を与える。

将来は医者になりたいと言う9歳の少女。
明るく、いつも笑顔でとにかくかわいい。
アメリカにいるハズの母親の話を始めるとたまらくなって笑顔を歪め、涙を流す。

「望めば何にだってなれるよ。」

と代表が励まし送り出す。
虚しく、絶望的でありながらなぜか力みなぎるシーンに涙してしまう。

結局入国に成功するものは少なく、保護施設に送られたり、本国に戻されたりする。

9歳の少女は行方不明だ。

本国にもアメリカにも子供達の居場所は無い。

中米の経済発展が重要なのか、先進国の受け入れが重要なのか。
ボーダレスな対応とはいかにすべきか。
実に様々な事を考えさせられる傑作。
後で知ったが、2010年アカデミー賞にノミネートされた作品との事。
こういった告発が少なからず無知による移民差別の軽減と、解決への対策に役立つのだと思う。

ドキュメンタリー映像作品は対照により密着する事により、余計な説明を省いても尚人々に訴えかける力を持つ。
作者自ら列車の屋根に乗り、子供達と共にアメリカに向かうほど密着した事がこの作品の一番の力になったのだと思う。

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