2011年08月29日
グアンタナモ収容所 閉鎖への葛藤
BS世界のドキュメンタリーにて視聴
シリーズ オバマの課題
グアンタナモっていうヒドイ所があるんですよという話は誰でも知っていても、なんであるんだか実際のところよくわからなかったりする。
もちろんいくつもの理由があるのだろうが、その一つを端的に教えてくれた。
仮にも民主国家であるアメリカにおいて、人を罰するにはしっかり裁判を行わなくてはいけないし、「疑わしくは被告人の利益に」という原則を守らなくてはならない。
それをアメリカじゃない所に収容所を作っておけば、テキトーな理由であやしい奴を片っ端からぶちこんでも、アメリカでは違法な取調べをしても問題ないって理屈だ。
対テロ戦争においてなりふり構ってられないアメリカの現実に、アメリカ国内でも
「それはやりすぎ。」
「アメリカの根本精神を揺るがす。」
として反対する正義の人達もいるって話。
オバマはこのグアンタナモを大統領就任1年以内に閉鎖すると宣言していたが、未だそれは達成されていない。
客観的に見ればこれは間違いなく人権問題。
アメリカ本国では違法だからキューバの基地でなんてのは完全に詭弁。
アメリカ的正義の為にはどうしても必要というならしっかり法律を整えて自国内でやればよい。
それができないって事は結局やっぱりあってはならない事なのである。
ただそれでもオバマが閉鎖できないのは、それだけテロリストが強大であるという事である。
様々な国や組織に支援を受けたなんでもありのテロリスト達、まっとうなプロセスでは「戦争」に勝てない。
まあ、原因作ったのはアメリカだったりするんだからやっぱり言い訳にならないか。
ちなみに、このグアンタナモ、キューバから永久に借りる権利を得ている事になっているが、それはキューバ革命前のキューバがした約束であり、現キューバ政府は当然認めて無いし、賃料も拒否してる。
アメリカ、だめだめじゃん。
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