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■ある従軍看護婦のエピソード

献身的な看病、働きぶりから、次第に中国軍人とも打ち解け、一人の軍人から好意を持たれるまでになる。

戦地に再び赴く前に告白を受け、交際に発展しそうになるが、規則で恋愛は禁じられている。

結局上司バレしてしまい二人は引き離され、彼の行方は分からなくなってしまう。

それから2年の月日が流れた。

内戦は終結し、比較的穏やかな日々を送っていたが、朝鮮戦争が始まった。

そんなある日、彼が突然姿を現した。

「明日朝鮮に行かなければならない。最後に一目だけでも。」と、彼は危険を冒してやってきたのだ。

その行為に感激し、写真か何かを渡そうと探そうとした時、またも上司に見つかってしまう。

そして「あなたの事が嫌いですと手紙を書け!命令だ!」と激しく脅され泣く泣く手紙を書く。

涙ながらに「これは本心ではありません。。」と手紙を手渡し、彼は朝鮮に旅立つ。

そしてその後一切の消息が絶たれてしまった。

朝鮮戦争での戦没者の名簿にも、生還者の名簿にも、彼の名は無い。

題して「嫌いと書いたラブレター」

キャッチコピー「セカチューの2倍泣ける。」

予告編はもちろん「背景○○様、私はあなたの事が嫌いです。」というナレーションから始まる。


■あるパイロット養成教官と訓練兵のエピソード

中国には空軍が無く、その為日本の空爆になす術が無かったという。

そしてその空爆によって友人を殺された男はパイロットになる事を誓う。

しかし、そのパイロット養成所の教官は友人を空爆で殺した日本軍の男。

それは男にとって屈辱でしかなかった。

しかし男は中国に空軍を作る為、自分がパイロットになる為にはそれしかないと屈辱に耐え、学ぶ事を決意する。

一方教官は言葉も通じず、自らに敵意を持つ相手に必死で教える。

操縦桿を支えるという事が通じない。難しい。

部品をかき集めて作った練習機に訓練兵と共に乗り、体で教えていく。

うまく伝える事ができ、そしてそれを訓練兵が体現し、地上に戻った時、教官は親指を立てた。

「よくやった。お前は立派なパイロットだ。」

言葉でなく、心が通じた瞬間だった。

結局その間に内戦は終結。

訓練兵が実戦で飛ぶ事はなかったが、中国建国を祝う式典で大空を舞う機会が与えられた。

それを見送る教官は感無量であり、訓練兵は誇らしく大空を舞うのであった。

題して「ゼロ戦に乗った中国兵」

予告編はもちろん「お前達があいつを殺したんだ!」と泣き叫ぶ訓練兵のシーンから。

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